シビレエイと暗闇の戦い
〇交渉係との戦い。シビレエイとの戦い
・1301号室を飛び出したコッコとマータ
・アーキタイプLEOを着装し、マータを抱えてコッコが走る。
・しかし既に、狭い通路は完全に浸水していた。
・「来るぞ!」
・浸水した壁から床から、手が飛び出し、コッコを捉えようとする。
・「ケヒャヒャヒャ!」
・一瞬だけ、頭部が姿を表し、コッコが踏みつける前に姿を引っ込ませる。
・「ココねー! あのエイ男、水面の中を泳いでいる! 人が潜れるような深さなんてないのに!」
・「おそらく水面に虚数空間へのゲートを作っているんだ! 境界そのものに挟まってるだけだから、どんな浅い水にも潜っていられる! 潜っている間はこちらからの干渉を受け付けない!」
・「だったら……」
・飛び出してきた手。そこに向けて、コッコは拍車の蹴りを放つ。
・しかしコッコの蹴りは空を切り、手はすぐに引っ込んだ。
・「虚数空間への出入りもかなり速い……閉鎖されて水もある状況なら無敵モードだなこいつは……」
・しかも。
・「ココねー! 音が!」
・マータの警告で、コッコは急停止。
・「らっせーら!」
・その場で反転。
・瞬間。床が爆発。壁ごと吹き飛んでしまう。
・「オルカ族の聴覚のおかげで衝撃波攻撃を見切ることができるが、これじゃあ衝撃波の敵へ接近できない! まごまごしてる内に追い込まれてエイ野郎に捕まっちまうぞ!」
・マータの遺伝技能。エコーロケーション。オルカ族の空間把握能力と優れた聴覚によって、敵の攻撃を察知することができたのは僥倖ではあった。
・「ケヒャヒャヒャヒャ!」
・天井から上半身を乗り出し、スタンジッテで襲い掛かるエイ男。
・コッコは蹴りで撃退するが、マータを抱えたままでは反撃はできない。
・その隙をついて、さらに背後から閃光手榴弾を投げつけてくる
・「しまった!」
・通常の。破片手榴弾ならフィールドやイエローブリックロードで防げたが、スタングレネードの閃光はフォースフィールドを貫通しやすい。
・転倒するコッコとマータ
・「逃げて! マータちゃん!」
・倒れた、一時的な失明状態のコッコに天井からエイ男が強襲をかける
・瞬間。
・そのエイ男が姿を現した瞬間に、マータが先に動いていた。
・壁を蹴り天井に向かって飛び、ナイフを手にしていた。
・右・左と襲い来るマータのナイフをエイ男はスタンロッドで受ける。仕切り直すため、空中から床の水面に飛び込んで逃げようとする
・そこにさらに、マータの『尾びれ』が襲い掛かり、床と水面とでサンドイッチに挟みつぶした。
・「……できちゃった」
・尾びれのまま着地失敗して、コッコの隣に倒れてるマータ。
・「水上警察の格闘術……アーキタイプも無しに? お前、なんで貧民街にいるんだ?」
・昏倒したエイ男以上に、不可解な状況だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます