組織
・リヴァイアサン連合
三大勢力の一つ。企業体連合。ユニオン。企業とも。
その名の通り、各企業が利益追求のため、都市を超えて繋がった組織。
「イレギュラーの有用な利用法を模索し、市民に永遠の繁栄と快楽を提供する」
ことを理念として掲げており、イレギュラーを積極的に研究し、商用利用を行っている。
・ハイドラ教会
三大勢力の一つ。かつて都市に存在し、しかし今は失われた『月』を信仰する宗教団体。
次元都市でも漢字は使われているが『月』の字は『にく』あるいは『りゅう』と読み、永遠の命を象徴すると言われている。
「すべてのイレギュラーを破壊し、真の神の秩序を取り戻す」
ことを目標としており、世界に溢れるイレギュラーを『神の断片』であるとし、これらを全て『神』に返すことで『贖罪』が成され、バラバラになった世界が真の姿を取り戻すとしている。
・ヤシオリ財団
三大勢力の一つ。次元都市に存在するイレギュラーを調査し、これを『封印』することを目的とした組織。
リヴァイアサンのような積極的な利用も、ハイドラ教会のような過激な破壊も行わず、ただその性質を研究し、安全な収用方法を模索している。
「イレギュラーは未だ人の手に余る異常であり、これは封印されて然るべきである」
とはいえ、祈祷機は財団の科学者が作り出したモノでもあり、制御法が確立しているならば利用それ自体を忌避しているわけではない。
・港湾労働者組合
紅港の港湾エリアに於ける労働者組合。
……なのだが、リーダーのトニー・ジャオを中心として強力な影響力を持った集団であり、港湾エリアの労働者のみならず貧民街でも『組合費』を徴収し、『労働者の権利』を守るために『集金係』がパトロールを行い、『企業』と戦う『交渉係』を擁している。
よく言えば自警団。悪く言うとマフィア。
現在は商業区を支配しているホテル・ウィクトーリアや岩礁の資源基地や都市の治安に関わる水上警察とも対立しており、非常に危険な状態。
・ホテル・ウィクトーリア
商業区を実質支配している、リヴァイアサン連合に所属する大企業。
死亡した債務者の死体を利用したキョンシーを労働者として『再雇用』しており、港湾エリアへも勢力を伸ばそうと画策している。
疲労も無く、パーツ交換も可能で、かつ安価な労働力としてキョンシー技術が注目さているが、労働者組合を含めた他組織からの反発がある。
CEOはマリカ・ウィクトーリア。
・水上警察
海上の資源基地と都市の安全を守るため、オルカ族を中心に結成された警察組織。
紅港においては運河を移動できる水上警察が警察業務を行っている。
ただし、港湾労働者組合との対立もあって、上手く機能していない場合も多い。
水上警察として認められたオルカ族の者は、頭にバンダナを巻いている。
・アナトリア騎士団
女性しか生まれない種族。アナトリア人で構成された組織
厳密にはアナトリア人は両性具有dea。汎人類や他種族との交配も可能がだが、文化的背景の違いもありアナトリア人が男性と結ばれる例は少ない。
これを揶揄してアナトリア人を『ナメクジ女』と蔑む者もいる。
『太陽』を信仰する宗教戦士でもああるが、組織として性格はハイドラ教会よりもヤシオリ財団に近く、イレギュラーについても『封印』というスタンスを保っている。
主に冷兵器と霊力の扱いに長けた者が多く、『巡礼騎士』であっても、その実力は非常に高い。
従騎士→巡礼騎士→正騎士→神殿騎士→女王騎士といった具合に階級分けされている。従騎士として学校で学び、都市を巡礼して修業を積んでこそ正式な騎士として認められる。
女王騎士は12人存在すると言われている。
・鉄道管理局
かつては地下鉄から全ての次元都市の全機能を掌握していた組織。
エーテルネットワーク上にのみ存在し、その実働部隊も機械生命体であったことから、正体は人間ではなくAIであったとされている。
『第二次地下鉄大戦』にて突如として都市の機械生命体が人類に攻撃を開始。これに対して人類は反乱軍を組織して対抗した。序盤は人類が圧されていたが、異能者達の活躍によりある地下鉄駅に存在した管理局のマスターサーバーを発見し、これを破壊することで事態は終結した。
以降は機械生命体の六割程度が機能停止に陥り、わずかに残った機械生命体も地下鉄駅で最低限の業務をこなす程度に留まっている。
尚、マスターサーバーは破壊されたが、ネットワーク上にはもう一つもしくは複数のサーバーが残っていることが確認されている。何故その一つが破壊された『だけ』で機能が停止したのか、そもそも何故機械生命体が人間を襲い始めたのかはわかっていない。
・トラブルシューター
元々は鉄道管理局の下部組織であり、いわゆるところの『民営化された警察』。
管理局が機能停止に陥り、憲兵隊のみでは治安維持が困難になったことを受け『依頼者が一部費用を負担する』ことで運営されている。
こちらもエーテルネットワーク上にのみ存在する組織であるが、業務のほとんどは所属する人間が行っている。
トラブルシューターになるためには特別な条件は無く、最も低い依頼なら誰でも請け負うことができる。
トラブルシューターのランクはD~A、さらに特Aランクが存在する。
高難度の依頼をこなすためには実績を認められなければならず、Aランク以上は試験に合格する必要もある。
存在として便利なためか、近年は施設警備や護衛のみならず、地下鉄の探索や機械生命体やイモータルの排除、さらには犬の散歩まで、多種多様な業務を様々な組織や個人から請け負っている。
・リベリオン軍
反乱軍。あるいは解放軍とも。
元々は『第二次地下鉄大戦』における機械生命体の侵攻に対抗するために組織された義勇軍。
現在も『機械生命体による脅威に備えるため』に組織そのものは存続しているが、三大勢力の間に挟まれ、情報戦の脅威に晒されている。
『黒い夏』事件の影響もあり、近年では対イモータルの部隊も結成され、いざという時は次元都市ごと焼き払う(熱核ナパームミサイル等)大量破壊兵器も保有している。
・憲兵隊
リベリオン軍憲兵大隊。大抵は『憲兵隊』とだけ呼ばれる。
次元都市における警察組織であり、主に治安維持に当たっている。紅港の水上警察もまた憲兵隊の一組織。
いわゆる警察。要するにお巡りさんであり、階級の名称も警察のそれに準じている。しかしそのせいで大本は同じ組織にも関わらず、リベリオン軍の階級と比べて高いか低いかよくわからない事態が割と発生している(ので、憲兵隊とリベリオン軍本隊は互いに仲が悪い)
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