骨の髄まで?




マーガロは、恋愛脳だった。

物凄く恋愛脳で、多分、世界一恋愛脳。

優しくされるとすぐ惚れ、きつく当たられるとそれでも惚れる単純な女だった。

だけどその分、マーガロを利用しようとする妙な存在が現れ、アリスとローズは必死でマーガロを守った。

マーガロは勿論二人に惚れたが、その思いは叶わず、今の今までずっと友達として過ごしていた。


そんなある日、隠れ家に自らを占い師と名乗る花屋が現れた。

マーガロは決めた。

「自分を占ってもらおう」と。



花屋に頼むと快く受け入れてくれ、マーガロは占いの代金として、花屋に少しだけ高めの紅茶を奢った。

花屋はその紅茶を一口飲み、美味しいと小さい声で呟いてから、占いの結果を恐る恐る話した。


「マーガロさん…貴女は将来、食いしん坊な子と結ばれて幸せになります」

「それって隠れ家のなかにいる?」

「ええ、私が言えるのはここまでです」



「……食いしん坊な子……」


マーガロは思考した。


「ターキー買ってきた」

「やったーーーー!!!」

クリスマス、ターキーを見て一番大喜びしてたのは……花屋だ。

「ここも食べれますよ」

…って手こずりまくってた神足に教えてたのも、花屋だ。

「貴方が食べないなら貰いますね」

手こずりまくって「もういらんわ!」と怒った神足へそう言い、ほぼ骨しか残っていないターキーを貰おうとして神足と喧嘩していたのも…花屋だ。





……あれ、私の運命の人…もしかして、花屋?


花屋へ向ける視線に熱を持つマーガロ。

花屋は察した。

「……マジ…あんた…馬鹿だな…」

「え、な、なんで!?」

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