骨の髄まで?
マーガロは、恋愛脳だった。
物凄く恋愛脳で、多分、世界一恋愛脳。
優しくされるとすぐ惚れ、きつく当たられるとそれでも惚れる単純な女だった。
だけどその分、マーガロを利用しようとする妙な存在が現れ、アリスとローズは必死でマーガロを守った。
マーガロは勿論二人に惚れたが、その思いは叶わず、今の今までずっと友達として過ごしていた。
そんなある日、隠れ家に自らを占い師と名乗る花屋が現れた。
マーガロは決めた。
「自分を占ってもらおう」と。
花屋に頼むと快く受け入れてくれ、マーガロは占いの代金として、花屋に少しだけ高めの紅茶を奢った。
花屋はその紅茶を一口飲み、美味しいと小さい声で呟いてから、占いの結果を恐る恐る話した。
「マーガロさん…貴女は将来、食いしん坊な子と結ばれて幸せになります」
「それって隠れ家のなかにいる?」
「ええ、私が言えるのはここまでです」
「……食いしん坊な子……」
マーガロは思考した。
「ターキー買ってきた」
「やったーーーー!!!」
クリスマス、ターキーを見て一番大喜びしてたのは……花屋だ。
「ここも食べれますよ」
…って手こずりまくってた神足に教えてたのも、花屋だ。
「貴方が食べないなら貰いますね」
手こずりまくって「もういらんわ!」と怒った神足へそう言い、ほぼ骨しか残っていないターキーを貰おうとして神足と喧嘩していたのも…花屋だ。
……あれ、私の運命の人…もしかして、花屋?
花屋へ向ける視線に熱を持つマーガロ。
花屋は察した。
「……マジ…あんた…馬鹿だな…」
「え、な、なんで!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます