『TERA』

 TERA :The Exiled Realm of Arborea

 運営元  GameOn

 運営開始日 2011年8月18日

 (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


 ネトゲ生活の中でも結構印象深いゲーム、TERA。ていうか正式名称「ジ エグザイルド レルム オブ アルボレア」っていうんですね。知らなかった。


 こちらも当時の同僚と一緒にプレイしたゲームです。

 ビジュアル的には前に書いたアイオンに似ていますが、TERAはそれほどガチガチにタゲらず、敵の攻撃を回避スキルで避けたりと、かなりアクション寄りになっていました。敵がいないところでもスキルを使えるというのは案外画期的で、スキルを連携させるコンボの練習に便利だった記憶があります。


 僕たちは揃ってエリーンという、幼い子供に獣耳がついたような見た目の種族を選びました。アイオンでも似たような感じのキャラを作っていましたが、こちらは最初から完全にビジュアルだったので……議論の余地もなく。

 僕が選んだ職業は、でかい両手剣を使うスレイヤー。小さい子がでかい武器を使うのは良いと憲法にも記されていますからね。同僚たちは盾役のランサーと回復役のプリーストだったかな? 三人でなんでもできるようにしようという感じで始めたんだったと思います。

 ところで今wikiを見て知ったんですけど、スレイヤーって火力職なのに火力がいまいちな弱職だったみたいですね……知らなかった。当時は全然気にならなかったし、普通に盾からタゲ剥がすくらい火力が出ていたので、てっきり強い方の職だと思っていたんですが……当時その情報を見てたらやる気がなくなっていたかもしれません。知ったのが今でよかった。


 MMORPGとしては、それまでのスキルポチポチ系から一段階進化したようなアクション性はかなり新鮮でした。幸いその前にPSO2をやっていたので、さほど戸惑うことなく馴染むことができました。

 美しいグラフィックにレスポンスの良い動き。僕たちはTERAの世界にあっという間にのめり込んでいきます。

 普通の敵より明らかにでかすぎる敵がたまにフィールドにいて、それをソロで狩れるというのはかなり衝撃的でしたね。強いので時間はかかるんですが、基本的に敵の攻撃は避けられるものなので、それまでのネトゲと違ってボスみたいな敵ともソロでやり合えるのは楽しかった。

 装備の染色も良かったですね。

 いい感じの衣装(アバター)を持っていなかったので、僕は低レベルだけどデザインが良い通常装備を染色して、見た目だけ適用して使っていました。通常装備にも格好いいものが多かったのは印象的でした。


 ところで、当時やっていた人ならわかると思いますが、この頃のネトゲはスキルがめちゃくちゃ多いです。(FF14もめちゃくちゃ多いですよね)

 スキルに加えてよく使うアイテムなんかも入れたいので、ショートカットバーを3、4列増やさないといけないくらいでした。

 そのため僕はこの時初めて、ゲーミングマウスというものを購入しました。

 ゲーミングマウスとはその名の通りゲーム用のマウスで、側面にいっぱいボタンがついていて、親指で押せる形になっています。そのボタンに各スキルを適用してやることで、左手はWASD移動だけに集中できるという画期的なもの。あと光ります。これで一気にゲームが快適になりました。

 しかし同僚は二人ともゲームパッドでやっていましたね。なんかソフトを使ってうまいこと工夫してやっていたようです。

 当時はマウスの方が断然いいぜ! と思っていたんですが、今現在は完全にパッド派になっています。ゲーミングマウスが2回も壊れて(買い直したのに)、その後トラックボールマウスにハマってしまったせいです。トラックボール、普段使う分には最高に快適なんですけど、ネトゲではやっぱりちょっときつい。

 なのでTERAの後継とも言われているELYONも、これを書いている時点ではプレイしていません。確かパッド未対応だったと思うので……。

 と思って調べてみたら、2022年4月20日にゲームパッドに対応したみたいですね。しかしこの日付、最後にも出てきますけど出来過ぎた伏線みたいですね。

 対応してるならそのうちやってみようかなとも思いますが……2023年にはブループロトコルも始まるんだよなあ……それまでのつなぎでもいいけど、それでハマっちゃったら大変だしな……。


 話を戻して。

 最初にTERAを始める時に、何故か同僚の一人が「PKありのサーバーにしようぜ!」と言ったので、当時はPKサーバーでプレイしていました。プレイ中に襲われることも何度かありましたね。

 PKパーティを組んで狩り場を荒らし回っている輩が現れると、祭りが始まります。近くの復活ポイントにはソロでやっていたところを襲われたと思しき人たちがそこそこ集まっており、僕たちが「リベンジすんぞ!」と三人でPKパーティに奇襲をかけると他の人達もそれに便乗して殴ってくれるので、かなり楽しく敵をボコれるのです。やはり中身の入っている相手は殴り応えが違うぜ。NPCを倒すのとは違った栄養素を摂取できて気持ちよくなれます。毒と紙一重なところではありますが。

 その後、サーバーが統一されてPKそのものがなくなってしまったんですが……あれはなかなか楽しかったですね。


 TERAは、完美ほどではないですが、そこそこやり込みました。

 当時はレベル上限が60で、シャンドラ装備(当時の最強装備)を取りに行くためには、シャンドラ武器+6以上を持っていないとPTに参加できない(ダンジョン募集の条件が大体そんな感じだった)という……まあネトゲあるあるな状態だったんですが、僕は確かその武器を買って最高段階まで強化していました。結構大変だったんですよ、ピンク色に光らせるの……。

 当時の結構難しいダンジョンをソロで攻略したり、苦手なPvPイベントにも積極的に参加したりと、めちゃくちゃ楽しんでいましたね。

 古いHDDを漁ったら、同僚と喋りながらプレイしている動画が出てきました。懐かしくてちょっと切なくなりました。


 新職業のソウルリーパーが実装されたあたりで、僕たちはこのゲームから得られる楽しさを味わい尽くし……次のゲームへと旅立っていきます。

 そしてTERAも、2022年4月20日をもってサービスを終了したようです。

 完成度の高い、良いゲームでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る