『ファンタシースターオンライン2』

 ファンタシースターオンライン2

 開発・発売元 セガ

 サービス開始日 2012年7月4日

 (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


 PSO2とも呼ばれるこの作品、厳密に言えばMMO(大量のプレイヤーが同時に存在するオンラインゲーム)ではなくMO(ほどほどの数のプレイヤーが以下略)だと僕は思っているんですが……諸説あるようで。まあネトゲという意味では同じなので厳密に分ける必要もないでしょう。


 僕は昔、『ファンタシースター~千年紀の終わりに~』というメガドライブのゲームでたくさん遊んだ経験がありまして、その関係からPSO2というネトゲがサービスを開始するらしいという話を聞いて飛びついた訳です。

 千年紀の~が面白かったのでファンタシースター2と3も買ったんですが難しすぎてクリアできなかったんですよね……4作目のゲームバランスが良すぎたようで。


 それはともかくPSO2ですが、3DのアクションRPGとなっています。

 僕はそれまでアクション系のゲームは苦手意識があってあまりやっていなかったんですが、これは普通に楽しめました……というか単純に食わず嫌いだったみたいです。この頃からネトゲもスキルポチポチではなくアクション方向へとシフトしていったような気がするので、その流れに慣れることができたという意味でもいいゲームでしたね。


 プレイヤーは未開の惑星を調査する調査隊の一員となり、母艦から各惑星へと降り立つことになります。

 この母艦内では他のプレイヤーがたくさん歩き回っているんですが、敵が出てくる惑星に行く時は、入場を許可しない限り自分しかそのフィールドには入れません。

 こうしてそれぞれのプレイヤーが入場している同じ惑星がいくつも平行世界的に存在するようになるため、例えば敵を倒してレアアイテムを探したい時などはなるべく人がたくさん入っているところを探してご一緒させてもらう形になります。

 基本的に敵は無限に湧く上、ランダムに発生するイベントでボスも出てきたりするので、そのマップの最奥まで行ってボスを倒さない限り、ずっと同じマップをぐるぐる走り回って(プレイヤーがいる場所には敵が湧かないため、常に移動し続ける必要がある)敵を倒し続けることができます。もはや調査隊というより虐殺部隊のような感じになっていきます。


 このゲームも当時の同僚を誘って一緒に遊びました。

 最初のキャラクター作成では、ヒューマン(人間)、ニューマン(エルフみたいな耳のやつ)、キャスト(ロボット)から選ぶことができます。初めは普通にヒューマンにしようかなと思っていたのですが、キャストをいじっているうちに、どうも武装神姫の忍者型フブキ(番外編参照)っぽいのができるなと気づいたため、フブキを作ろうと思い立ちました。なるべくフブキに近いものをと思い、クラスはハンター、後にファイターをメインにしました。


 開始してまず感動したのが、お金の単位が「メセタ」だったことです。うわー懐かしいと思いましたね。そしてテクニック(魔法みたいなもの)の名前も知っているものが多くて嬉しくなりました。

 最初はストーリーに沿ってマップをクリアしていくんですが、アクション初心者ということもあって難易度がけっこう高かったように思います。ボスの動きを覚えてきちんと避けるなりガードするなりしないと簡単にやられてしまう。他のプレイヤーと一緒にやればボスもゴリ押しでなんとかなるので、結局あまりプレイは上手くならなかったんですが。


 ストーリーを一通り終わらせてしまった後はどうするかというと、より強い武器を求めて周回をすることになります。

 装備のドロップ情報を調べ、人がたくさん入っているところへ行き、ひたすらマグロのように回遊し続けるのです。

 これこそがPSO2のエンドコンテンツであり、終わらない戦いの始まりでもあります。

 ボイスチャットでお喋りしながら、またはネットラジオでも聞きながら、延々とマップを走り回り、ランダムで起こるイベントのボスが出れば嬉々として殴りに行き、ドロップに一喜一憂する。

 うまいこと目当ての装備が出たとしても、次に強化という試練が待っています。

 まずはネトゲでよくある、強化素材とお金を消費して強化値をプラスしていくもの。これで失敗しても消滅したりはしませんが、強化値が下がってしまうので無限地獄のようになります。強化に失敗するとCV秋元羊介の渋い声のNPCから「素晴らしく運がないな、君は」と煽られるおまけ付き。

 次に属性強化。これは失敗することはないんですが、強化するためには同じレアリティの武器が必要になります。つまりレアリティが高ければ高いほど強化するのが難しくなっていきます。

 そして一番きついと思ったのが、特殊能力追加です。これはもう本当に……沼……

 ちょっと複雑なため詳しく説明しませんが、これを極めるためには膨大な素材と豪運が必要になるようです。僕は無理だったので適当にやってました。


 そうして苦労した末に強い武器を手に入れたらどうするのか?

 その武器を握って次の装備を掘りに行くんですよ。


 武器を掘るために周回し、周回のために武器を掘る。

 頭がおかしくなりそうだったので、僕はエピソード2のアップデートが来る前にやめてしまいました。

 ゲームのクオリティはかなり高くて、同僚と一緒にボスと戦うのはとても楽しかったのですが、一通りストーリーが終わるとやることが武器掘りしかなくなってしまうというのは、仕方ないことですがかなり虚無感を加速させていたように思います。

 ただこの辺は遊び方次第というか、別に戦いに行かなくても豊富なキャラクリで色々いじって楽しんだり、友達と集まってワイワイやったりするだけでも十分楽しめるようなので、そこは相性もあるのかなと思います。

 僕も一度、他のキャラクターが武装神姫の悪魔型ストラーフを作っているのを見かけて、近寄ってじっくり見ていたら話しかけられたことがあります。ああいう偶然の出会いみたいなものもネトゲの醍醐味の一つですね。


 2021年にPSO2はNEW GENESISとして新たに生まれ変わったようです。マップがオープンワールドとなり、完全なMMORPGのような形になったとか。

 僕もそのうち暇になったら手を出してみようかなーなんて思っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る