『ブレイドアンドソウル』
ブレイドアンドソウル
運営元 エヌ・シー・ジャパン
運営開始日 2014年5月20日
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
韓国製でありながら、中国の武侠ファンタジーを全面に押し出したゲーム。
主人公はとある武術の門派で修行する新人で、ある日謎の人物の襲撃により師匠や仲間たちを皆殺しにされてしまい、復讐のために旅立つという……初っ端から暗いストーリーが淡々と続いていきます。
システム的にはほぼノンタゲアクションで、敵の攻撃は基本的にスキルで回避したり防御したりするものとなっています。明確なヒーラーが存在せず、全員がアタッカーといった感じ。
4つの種族に6つの職業(現在はもっと増えているようです)があり、職業によっては種族が固定されます。
今見ても全然いけるくらいグラフィックが良く、動きのレスポンスも良くてアクション部分にストレスがありません。
ゲームの進行としては普通のMMORPGと同じようにメインクエストやサブクエストを進める形です。お使いクエストがあったり、パーティダンジョンがあったりするのも同じです。
武侠モノではお約束の、滑空や水面走り、壁を駆け上がったりできるのも面白いところ。ネトゲでよくある乗り物は実装されていなかったのですが、マップが広大というわけでもないのであまり気になりませんでした。
中でも特徴的だと思ったのは、衣装が非常に多いことです。
多いというか、手に入りやすい。
このゲームの防具は各種アクセサリー+8枚の
この衣装ですが、フィールドボスを倒すことで稀にドロップしたり、マップにあるルーレットを回すことで割と簡単に手に入ったりします。ただし、期限付き。一週間だったか10日だったか忘れましたが、期限が来ると消えてしまいます。
他にもクエストで手に入る期限のない衣装もありますし、頭と顔の部分の衣装だけは、フィールドボスのレアドロップ品でも期限はありません。
面白いのは、着用する衣装によって自分の所属が変わることです。
クエストを進めていくと二つの勢力のうちどちらかを選ばなければならなくなるのですが、自勢力の衣装を着ない限り、相手勢力のプレイヤーやNPCと戦闘状態になることはありません。
PK可能地帯でも、衣装さえ脱いでおけば安全に通れるというわけです。その代わり、衣装を着ていなければそれに関連したクエストも進められないのですが。
他にも盗賊みたいな敵を倒して手に入る衣装を着ると、自分が盗賊の一味になったと見なされ、同じ盗賊が友好的なNPCになります。そしてそのまま道具屋などがあるキャンプ地のような場所に行くと、その道具屋なんかを攻撃することができます。友好的なNPCと敵対NPCが逆転するわけですね。そのまま道具屋や武器屋を倒してしまうこともできます。(ちゃんとリポップします)
このため、拠点に来たけどなぜかNPCがいないなんてことがあったり、絶賛襲撃中のプレイヤーを皆で一緒にボコったりすることもできます。楽しい。
僕はいつもの同僚たちと一緒にこのゲームを始めました。
職業は、普段使わない系統にしようと思い、暗殺者を選択。どうでもいいけど他の職業はどれも剣術士とか魔導士とかの『○○士』なのに、暗殺者だけ暗殺者なんですよね。ただの人殺しやんけとゲームの中でも言われてました。
暗殺者はいわゆるスカウト系といいますか、ハイド(透明状態)になれるスキルがあり、瞬間火力が高いタイプ。コンボのつなぎ方など操作難度はやや高かったですが、頑張ればPTダンジョンをソロで攻略できたりと、楽しい職業でした。
プレイし始めてから分かったんですが、このゲームはかなりソロゲーです。基本的にクエストをクリアしていくだけなのでパーティを組む必要性はほとんどなく、PTダンジョンもメインクエストがある訳ではないので、極論行かなくても大丈夫。
それでも同僚たちと同じ勢力に所属して、頻繁に小競り合いが起きている場所で遊ぶのは楽しかったですね。デイリーや反復クエストで敵勢力NPCの撃破などががあるので、自然とPvPが起きやすい地域が設定されている感じでした。
ただやはり、積極的に一緒に遊ぶ必要性がないのはやや物足りないところではありました。
調べたところによると、カンスト後からようやくMMORPGらしくなっていく……らしいのですが、当時プレイしていた時点ではまだそこまでアップデートされていなかったので……。
比武という、一対一でマッチングして戦う対人戦はなかなか熱かったですね。
それまでのネトゲと違ってかなり格ゲーっぽさがあり、コンボが決まるとごっそり体力を削れるため、一試合が短いのも良かったです。
フィールド上のPvPとはまた違う戦略が必要になり、一時期ハマっていました。
後はやっぱり、衣装がどれも格好いいのが良かった。
衣装を外した下着ですらスタイリッシュで、質感もこだわりを感じました。
僕はフィールドボスを倒すと稀に手に入る黒い頭装備と、顔を全部隠す布みたいな顔装備をつけて、黒い衣装を装備して暗殺者っぽさを追求していました。
今見てもかなり格好いいなあと、当時のスクリーンショットを掘り起こして自画自賛しています。
ストーリーは本当に救いがなく、当時はまだ途中までしか実装されていなかったのですが、その最後がなんと主人公が闇落ちするところで止まるという。ストーリークリア報酬に敵側の衣装を貰ったりして、どうするんだこれ……となっていました。
結局、その後に追加されたストーリーを追う機会はありませんでしたが……。
このゲームは当初、月額課金制でした。
ゲーム自体はかなり楽しめたのですが、アイオンと同じく、課金期間の切れ目が縁の切れ目。飽きが来ていたタイミングでスッとやらなくなってしまいました。
後に基本プレイ無料になるのですが、その頃には既に別のゲームをやっていたと思います。
現在も基本無料で継続的にアップデートもされているようで、内容も比較的今風ではあるので、今から試しに触ってみても十分に遊べるんじゃないかなと思います。
さすがにゲームパッドには対応していないので、僕はもう里帰りはしないと思いますが……今でもたまに、あの衣装格好良かったなあと思い出すことがあります。
それくらい、クオリティの高い良いゲームでした。
きまぐれネトゲ回顧録 高山しゅん @ripshun
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