再生 さいせい

暇つぶし

人生は暇つぶしーという人もいる。70才になって初めて真の暇つぶしへのニーズが出来た。幸福なことだ。さて、何をしよう？

花見も、グルメも、旅行も、恋愛も、デパートでの買い物も、子育ても、親や家族の介護も、今のユキには要らない。さて、それが一番の悩みになってしまった。

ところでいったい人間とは何だろう？　こんなことも暇な今だから考えられるのだ。自分とは何か？　人間とは何か？　これは人類が永遠と文学、芸術表現の中で追い求めているテーマだ。深く難しいテーマだから永遠と人類はその謎に答えを求めようとしているのだ。

いくら悲惨な過去の知識や体験を学んでも、人類の戦争だって終わらない、無くならない。人間とはひとりひとりが自分勝手だ。自分が中心で生きている。自分だけが正しいと思い込んでいる。だから、全ての争いや戦争もそれをしている人にとっては正義なのだ。そこが人間の一番厄介なところだ。