記憶力
ユキは大断捨離で、古い手紙の束を見つけた。20代の独身時代から40代後半までの手紙や年賀状、日本語、英語。そこにはまるで踊るような青春時代から子育て期の輝きと躍動があった。もうすっかり忘れていることが文字となってユキに会いに来たかのようだ。
家というものは面白い。物体としての箱が家なのだが、その中で暮らすのは人間で、しかもその人間は随時入れ替わる、そして年令が上がって行く。その生活の変化で家の使い方、意味が変化していく。各部屋のあり方と存在意味、使われ方が変化する。ひとりの人間、家族と共に家も変化していくのだ。
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