第23話 彼と私を繋いだ公衆電話
話しは、彼と離れ離れになった後の話し。
彼は、初めのうちは、独身寮に入ってました。しかし40年前には、今みたいなスマホなんてものも無かったから、寮長さんの部屋のすぐ前からでしか電話をかけることが出来なくて、公衆電話をよく使ってました。
会社が終わると、必ず私の所に公衆電話でかけてくれるようになりました。
それも、毎日毎日必ずほぼ同じくらいな時間。
当時の公衆電話☎️10円玉を入れる場所と100円玉を入れる場所がありました。
最初の頃は、かけていると10円玉がカタンと言って落ちていく音がしてました。
当時は10円で1分も無いくらい?
10円玉分の話しなんて、お天気を聴くくらいなもの。次第に段々と話し込むようになって行きました。
ある日、急に電話代のことが心配になり。
「ねぇ〜こんなに話していて電話代大丈夫?」
「いいよ!いいよ!今は100円玉でかけてるから心配しなくていいよ、どんどん話していいよ」って、言ってくれて、なんて優しい人なんだろ?毎日安心して会社であったことや、色々なこと喋りまくってました。
そして、結婚した後に彼が告白。
な、なんと彼が使っていた公衆電話は、何故か10円玉では普通にかけていたそうですが、100円玉だけは、お金入れ話し終わって、受話器を下ろすと、ジャラジャラとまとめて全部戻ってきていたそうです。
ビックリ!これも本当の話しです。
んーここでも、私のラッキーMの手の効果?彼もそのことは気がついていたのに、私に言わないで、お金を使ってるふりをしていたのは人が悪いと思いましたが、別れて約1年近く、
ほぼ毎日仕事が終わると電話してくれた誠意は感心でした。(笑)
おかげさまで、遠距離恋愛の時間も全然離れている感じがしないで済みました。
いったいその公衆電話はどんな細工がしてあったんでしょう?彼の話しだと近くにNTTの局があったそうなのです。
もしかしたら?局の人だけは知っていたとか?www
あの公衆電話のおかげで遠距離恋愛も続いて、幸せな結婚生活が続いてます。
やはり亡くなったおばあちゃんが力になっていてくれたんでしょうか?
不思議な公衆電話でした。今でもあるんでしょうか?その場所に。(笑)
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