第21話 がんもどきパーティーでの出来事。

がんもどきパーティーとは名ばかりのもの。


19歳で何にもわからななかった私は、パーティーという名が付いていたものだから、てっきり、どこかの部屋で、おでん🍢とか食べるものかと思い。ワンピースにハイヒールの格好で出かけました。


行ってみたら、会場はキャンプ場。

公園の広さは、ん〜愛知万博が開かれたほど広い公園で、中を周遊バスが走るほどの広さでした。いちよう地図はあり、適当に歩いて行ったら、どんどんと山の中に入って行き、行った先は蜘蛛の巣が張ってるような林になってて、完全に山の中で迷子になってしまいました。


うわぁ〜こっからどうやってキャンプ地まで行くの?戻るに戻れないし〜と泣きそうになりながら歩いていたら、舗装された道路に突き当たり。そこへマラソンをしている男の人が現れ。彼に「キャンプ場はどこですか?」と聴いたら「すぐそこを下がると、ありますよ」と教えてもらい。行ってみたら、ありました。第一キャンプ場が。

ここでも、ニューヨークの時と同じく、助けてくださる人が現れて、本当私ってラッキー人生です。もしかしたら、おばあちゃんは、この時にも付いててくれたのかもしれません。


キャンプ場へは、何とか時間通りに着いて、そしたら前回会ったお金の両替してくれた彼が、待っててくれて


「あなたの家の方を探して車で行ってみましたが、どうしてもわからず、ここまで来てしまいました。」


と言ってくれて、まだ覚えててくれたんだ。と嬉しくなり、がんもどきパーティーの準備が始まりました。


「がんもどきパーティー」なんでこんな名前?って思ったら、がんもどきとか入れたおでんみたいな鍋を作って、皆とレクレーションして遊ぶパーティーでした。


やはり私みたいにワンピース着てた人も居ましたし、Gパンみたいなラフな格好の人も沢山居ました。


がんもどきの鍋を作るグループに分かれ、男性5人女性5人くらいの1グループに分かれ。準備を開始しました。女性は主に、鍋に入れる野菜のカットとか下茹したり。男性は、鍋を煮るための火起こしの作業。


男の人の中には、女性陣の方にばかり来て、おしゃべりばかりしてる人もいる中で、私の声をかけた彼は率先してよく働いて、枝や木を持ってきて火を起こしを積極的にやってました。それを見ていた、ある女性「あの人とてもよく働く人よね〜あんな男性いいよね」なんて、お友達らしい人と話しながら。


鍋も煮えて、皆で、輪になってがんもどき食べたり、ご飯食べたり、和気あいあいで、話していたら、事件が起きました。


実は、彼のことを褒めていた彼女が彼のすぐ隣に座ってました。彼女が気に入ったから、そこの場所を独占したい気持ちもわかってましたが。


そしたら彼が彼女の靴下を見て「この柄って、もしかして、鹿柄なの?やけに太った鹿だよね〜」って笑いながら言いました。


彼はみんなを笑わせようとして言ったわけでは無く見たまんま言っただけ。

もう可笑しくてみんな大爆笑になってしまい。


言われた彼女、「酷い!酷すぎる」とすぐさまその場を立ち去って、大泣きしてしまいました。私も可笑しかったのですが、一緒のグループですし、準備も一緒にしていたので、彼女のばまで行きましたら「あんな人とは思わなかった。酷すぎる。」って更に大泣き。一緒に来ていたお友達が必死に慰めて居ました。


あー私自身もちょっとは酷い人だなぁと思いましたが、でも見たまんまのことを言う正直な人だなぁとも思って、それにユーモアもある人だなぁって面白い人だと思いました。

この時点で、私も彼のことが大変好きになりました。


またすぐ後には、男女でフォークダンスを踊ったり、ゲームで、男の人と女の人と交互に輪になり、音楽と共に座って、鳴り止んだら、好きな相手の方(両脇異性なので)を指指すってゲームをしたら、私の隣が両替の彼だったので、そっちを指したら、反対の男性が急に大きな声で「何で俺の方に指さしてくれないの〜」ってじだんたふんで怒ってたことも覚えてます。

「絶対俺の方に来ると思ったのになぁ〜何で」なんて、彼の方を見たら、彼も私を指してくれましたが、彼の隣の女性も彼の方を指指してて、気まずい雰囲気に・・・

とんだフィーリングカップルゲームになってしまいました。


パーティーが終わったと同時に、私達は逃げ出すように2人でキャンプ場を後にしました。


また、その日は、自分の車で行かずに、父に車で送ってもらっていたので、彼に車で家まで送ってもらうことになりました。


そしたら、彼はいきなり私には何も言わずに、自分の家にまで私を連れて行き、自分の母親に紹介しました。

彼の家に着いてみたら、まだ小さな赤ちゃんを抱いてる彼の母が出てきて「まぁ〜たけしが、女の子を連れてきたよ〜はるちゃんどうしよう?」と大声出しながら奥へ入って行きました。(笑)


それが彼のお母さんと初めて出会った日となりました。

すぐさまお嫁さんがジュースを持ってきてくださり、ソファに座って話しを聞けば、お母さんが抱いていたのはまだ2ヶ月前に産まれたばかりのお兄さん夫婦のお子さんでした。


お嫁さんとお母さんとの関係を見てもとてもアットホームないい感じなので、私も一目で彼の家庭の暖かさがわかり気に入りました。

彼のお母さんも、私のこと可愛いいって、思ってくださったのは後になって彼から聴きました。ちなみに当時の私のヘアスタイルアニメで人気のあったキャンディキャンディみたいなヘアースタイルしてました。自分で言うのもおかしいですが、原田真二さんに似てました。


偶然とは恐ろしいもので、な、なんと、電話番号の下4桁が、我が家が前に住んでいた家のと一緒だったんです。そして家のすぐ前に川があるという事も一緒でしたし。リビングの部屋の作りもとても似てました。


彼との職種もとても近いのもビックリしました。共通の会社の名前がポンポン出てきて、ビックリ!

年齢は6歳の差がありますが、よく遊びに行ってた図書館も一緒でした。(住まいは離れてます)私が小学生の頃、彼は高校のすぐ前のその図書館で必死に大学受験の勉強をしていたとか?話していくうちに、よく図書館なのに、騒がしい子供がいるって思っていたのが、もしかしたら私だったのかも?とかもわかって、めちゃ恥ずかしくなりました。


よく友人とか図書館へ行っては、大人の人の方へ行ってはロードショーとか美術館の本おか見て大はしゃぎしてて、図書館の方に叱られてましたので。まるでドラマのようですね。小学生と高校生がまさか将来的出会うなんて。


この日、私は彼の家から「帰るのが少し遅くなったけど、今から帰るから」と、電話を入れました。

何も言わずにここまで来てしまったし、帰りが遅いことを心配した父は電話の向こうでは


「いったい何処へ行ってるんだ。すぐ帰ってこい。ちゃんと話しを聴かせてくれ」と怒りまくり。


彼が家まで送ってくれた時には、父は仁王立ちにして家の前で待ってました。




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