第19話 入社した会社の待遇


会社は、5月初めから9月まで、4ヶ月もお休みをさせていただきました。この時点でも普通の会社なら、もうとっくに退職を勧められるのだが、私の就職した会社は大様おおようなものでした。


シールの原紙やガムテープなどを作る会社でしたが、表には出て無いが、縁の下の力もち的な役割な会社でした。工場は2箇所にあり、支店は全国、北海道から沖縄までありました。


入社の時の会社の人の話だと「我が社は、目立つ仕事では無いが、不況に強く、安定している会社です」と自慢しておられました。確かに、ソースや、醤油に付いているラベルなど、そこに会社の名前は付いて無くても、ラベルを印刷する紙が絶対必要なわけで、そんな紙を扱ってる会社でした。

他には、段ボール📦を閉めるガムテープを製造している会社でした。(そっちの方が主)


なんと、私は子供の時からシール集めが大好きな少女でした。カナダ行った時も、お土産にカナダ国旗🇨🇦の付いたシールを買ったり、飛行機会社のJALのマークの付いたシールとかもらえたものなら嬉しくって嬉しくって。

私の宝箱は、そのシールのいっぱい入った箱でした。


そんな娘が就職した会社がシールを作る原紙の会社だったものだから、毎日嬉しくって。


実はその会社を選ぶ前には某大阪の方の大きな商社を受験したんですが、落ちてしまいました。ですが、かえって、落ちたことが幸いしました。

この会社を受験する前など、会社の人が学校まで会社見学するために迎えに来ていただきました。会社に入社する条件は、とにかく明るい楽しい子が良い。と言うので、担任の先生方「この会社はお前に打ってつけだから是非見てこい」って言われて連れて行ってもらいました。就職する時は別の学校からもあと女子が3人、男子が2人受けに来てましたが、多分全員合格したと思います。ちなみに高校は公立商業高校でした。


今だから話せますが、あるスターのライブとかで使うシールもこの会社は扱っていたので、ただし直接作ってたわけで無く、印刷屋さんから、こんな原紙で行こうと言うことでモデルがあったと言うことです。時々少しだけ営業さんからいたたりして嬉しかったです。


でもその集めたシールを後にどうしたのかあまり覚えてなくて、多分親戚の人にあげてしまったりしたのか?今でも持っていたら、価値が出ていたかな?とか考えますが、当時のシールと言うものは、何年か経つと、シール部分がベタベタになって、使い物にならなくなったように思います。質が悪かったです。


うちの父親は、第一話でも書いた通り、NHKの集金のような?マルサのような仕事をしてましたので、当時人気のあった「ひょっこりひょうたん島」とか「お母さんといっしょ」と言う番組や大河ドラマのシールが家にはいっぱいありました。その影響も大きいと思います。

父は、集金と一緒に、そんなシールをプレゼントして回っていたようです。


話しが脱線してしまいましたが、その会社に

入社した年は、な、なんと地元の中日ドラゴンズが優勝した年でもありました。


その為、その時の名古屋の活気があったことはもちろん。その年のシールの売上げは凄まじかったようで、おかげで私の長期入院でも辞めさせられることなく、居れました。


おまけに、その年のボーナスは、特別賞与と言って、丸々1ヶ月分の給料が余分にもらえました。


これこそが、ラッキーMの手の持つ凄さ!


カナダ旅行の当選だけで無く、肝炎で、死にそうになっても生き返り、オマケに就職した会社の売り上げは、その年は最高に儲けまくり。大して仕事もしてないのに、特別賞与までいただいたということです。


なんだか、ここまで書くと、まるで自慢話しをしているようですが、本当にあった嬉しい話しです。はっきり言って自慢話しです。(笑)


しかし、タレントの美輪明宏さんと言う方が上手いことを言ってます。人間全て平等になってて、沢山儲けたりいいことしていても、あまり良い死に方ができなかったり、だから儲けたりしたものは寄付するとか人のためになることで使うのが1番と言ってました。私も当選とかしても、ちゃんとその後に裏側で病気になったりと苦しいことがやってくると言うことも言えてます。なので、よく宝くじが当たって〜と言ってる人の裏側にもやはり何かがあるように思てしまいます。


決めつけはいけませんが・・・


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