第18話 入院中に運転試験所へ


 肝炎は、入院してから1ヶ月は微熱が引かず、ブドウ糖の点滴だけするだけの治療でした。

当時は今のコロナ感染症と同じく、肝炎を治す薬がまだ発明されていませんでしたから。

入院してから2ヶ月半ほどの入院をしておりました。

主治医の話だと私の肝炎を表す値が異常に高い数字から、入院して1週間くらいで一気に平常値まで下がったので、もしかして、あまりに早い回復じゃなくて、肝臓がめちゃめちゃに壊れて、こんな低い値にしまったのではないかという判断で長期入院となってしまいました。


それから2ヶ月ほど動くと微熱が出るので、5月の初めから入院して、7月の中旬くらいまで入院することとなりました。肝炎の症状には黄疸、微熱、嘔吐、肝臓の痛みが大きな症状です。


7月に入って気になっていたことの1つに車の運転免許の教習が途中で放ってあったことです。

就職も決まり、高校卒業もした後の春休み中に取ってしまおうと計画していましたが、仮免が受かった状態で盲腸炎にかかり、オマケに止血剤だの注射💉されたおかげで入院が長引いてしまいました。

盲腸手術後の4月3日の就職初日から、会社が終わってからの名古屋の栄町から八事にある運転試験所までスクールバスで学校まで1時間ほども行って勉強して、5月の肝炎で入院する時は、ちょうど路上運転の本免を残しての入院になってしまいました。


教習所の先生からは「盲腸の手術してから来るなんて大丈夫?またブレーキ踏みすぎて手術したところが開くんでない?」ってご心配をおかけしたほど。


自動車運転スクールの期間は始まってから、6ヶ月しかないので、2月の自分の誕生日から考えると8月中旬にはせっかく支払った免許証教習費もパーになってしまうと言うことでした。なので、入院していても心配になり、主治医の先生に相談したら、病院から外出届けを出して試験を受けに行っても良いとの許可をいただき大急ぎで行きました。


5月から2ヶ月半も休んでいて、いきなり路上運転の試験。見事1発合格出来ました。😅


車の運転出来ることに小さい時から夢を持ってましたから、コース覚えも良く、スイスイと車を走らせてました。


スクールに戻ってきて、試験管が言うには、私が交差点で、右折する時に、横断歩道の上を親子連れの人が歩いて渡っていきました。


咄嗟にブレーキを踏んで、横断歩道の手前で止めました。

「その場面で、親子のどちらかでも、少しでも小走りに渡っていたら、そこで失格を出そうと思ったけれど、走らなかったから、オオマケで合格にしてあげよう。」といっていただき。


めっちゃラッキーでした。先生も「あなたスクールを2ヶ月も休んでいたのによくここまで上手く運転できたね」と労いの言葉までいただきました。


約6ヶ月かかって、やっと本免試験の合格もいただけて、また病院へ戻りました。


入院した病院と運転免許証スクールとの距離も近かったですし、入院中なのに試験を受けさせてもらえたことは今考えてもとてもラッキーな体験でした。会社からも70%くらいの給料までいただき、3ヶ月も入院出来たこともラッキーでした。


肝心の運転免許証は、その後また6ヶ月の余裕が出来ましたので、退院後、筆記試験だけ受けに受けに行き、無事運転免許証をもらうことが出来ました。

本当に長い道のりでしたが運転免許証は取ることが出来ました。😅

今ではビューンビューンと車に乗って走ってます。

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