第14話 盲腸炎を起こす。

高校3年生、卒業もすぐそこに来ていた。

2月産まれの私は、誕生日を待って、運転免許を取る手続きに向かいました。


運転免許証は、当時18歳の誕生日過ぎから取れました。


卒業までの授業後、卒業してからの春休みにも、運転免許試験場にはせっせと通いました。


ところが、仮免許も取れた翌日、急な、腹痛が起き、近くの内科病院へ

すぐに血液を採取して調べてもらったら、白血球が以上に増えているからと、多分盲腸炎を起こしているので、すぐに手術のしてもらえる病院へ行くように言われ、出かけました。


お腹の痛みは、連続的ではなく、時々痛くなる程度。

そこの病院で、もう一度調べても、白血球の値が高いので、即手術することになりました。

手術するにあたって、麻酔がかけられるのかどうかのテストをしてみたら、異常に赤くなる反応。


結局普通なら腰から麻酔薬を打つところ、歯医者で使うような局部麻酔で手術することになりました。


手術を始めようとしたら、近くの看護師さんたちが「この子局きょくマだそうだよ〜可哀想にね」とヒソヒソ話しが聞こえて来ました。


…いったい何が始まるの…

白衣を着た先生、が私のお腹に手を当てながら「まだ若いんだし、なるべく小さめな傷口にしておくからね」と。


それから、スーッとメスが走ったかと思うと、お腹の中がえぐられる痛みが〜

言葉にしようも出来ない痛みというか、苦しみが出てきて、思わず身体を捻ってしまったら、お医者さんが「オイ!動くな〜あーほらやっちまった。みんなで抑えろ」と言って、私の手足を4人の看護師さんたちに掴まれて手術することに〜心の中では、いっそ殺してくれ〜と言っていました。そのくらい苦しかったです。拷問に合ってるようでした。


そして盲腸を取る手術は終わったのだが…


医者が母に説明するには「この子のは盲腸なんかでなくて、排卵出血を起こしていて、お腹の痛みが出ました。いちよう盲腸も取っておきましたが、念のため1週間長く入院してもらって、処置をしていきます。」


普通なら1週間くらいで退院出来るところ、1週間も余分に入院してしまいました。

まだ産婦人科も行ったことの無い私が導尿までさせられて、それは辛い入院生活となりました。






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