第6話カナダ旅行記②カナダ横断

バンクーバーで一夜明け、翌朝はバンクーバー市内やビクトリー公園へ行ったりチャイナタウンへ行ったりしました。

バンクーバーの白夜はとても神秘的でした。


今でも少し後悔しているのは、ビクトリー公園を回っている時とても青空が綺麗で清々しい感じでした。その空気感を若尾文子さんの親友の奈良岡朋子さんが、私に「なんて空気の綺麗な良いところ。こんな素敵な場所って日本には無いわよね〜」って私に話し掛けられましたが、まだ16歳の私はお上手も言えず生意気にも「私が住んでる所は、同じような感じです」と言ってしまって、奈良岡朋子さんに、とても不快な思いをさせてしまいました。


それ以来奈良岡さんが、私に話しかけて来られなくなったので、多分生意気な娘って思ったと、今でもなんで素直に「そうですね」って言っておかなかったのか後悔してます。


そこでも奈良岡朋子さんが女優さんだなぁって思ったのは、休憩時間があると、直ぐにストレッチ運動をされていたのには、驚きました。女優さんたちはどんな時でも身体を大切にされているんだなぁってことも知りました。奈良岡朋子さんは当時民芸という劇団に入っておられ、舞台に立つことが多かったみたいです。


若尾文子さんと奈良岡朋子さんはこの時からの親友だったようですが、つい最近YouTubeで知ったことは、おふたりが揃って老人施設に入っておられるということです。きっとホテルのような、素晴らしい施設だろうと想像しますが、おふたりとも長きに渡ってお友達でおられることがわかってとても嬉しかったです。


これも余談ですが、若尾文子さんの付け人(マネージャー)をされていたのは、若尾さんのお姉さんでした。彼女が私に近づいて来られて「あなた可愛いけれど、おいくつ?」って聞かれて「16歳です」って答えたら「あら〜実は私にもあなたくらいの娘がいるはずだったの」と、とても重大な告白されました。「本当はね、娘が1人居たんだけれど、病気で亡くなってしまってね、あなた見てると娘が帰ってきたみたい。」と言って、少し涙ぐんで話されていたことが忘れられません。


その方とゆっくりお話し出来たのはそのくらいでしたが、後はバスの中で若尾さんが車酔いされたと言うのを聴いて、スキッとするミントのキャンディを持っていたので、差し上げた時くらいですが、とても印象に残っています。


また、その旅行にはそのお姉様の息子さんも一緒に来られていて、彼がまだ大学生なので、気さくにお話しさせてもらいました。

獣医になる為の大学に通われてるという事だけで2人でリスとか見て大はしゃぎしました。


結局懸賞の当選者は16名でしたが、若尾文子さんの関係者が3人と、ツアー客は味の素の社員さんと添乗員と含めて総勢24名でした。


バンクーバーから、カルガリーへ行くバスの旅は非常に長いものでした。4〜5時間は乗りました。途中バスとトラックの衝突事故に遭いそうになりましたが、危機一髪な所でぶつかることも無く、目的地に着きました。

この事故寸前の時のバスの運転手さんがバスを降りて行き物凄い剣幕で相手のトラック運転手に怒鳴っていたことも、しっかり憶えてます。かなりヤバイ状態だったようです。

それ以外はとても穏やかな運転手さんでしたので、この時も、やはり亡くなったおばあちゃんが助けてくれたんだと思いました。


カナダの風景は森林が多く、途中運転手さんが事故のことで迷惑をかけたと言ってサービスで行ってくださった渓谷は、リスが、いたり、熊が居たりの自然豊かな素晴らしい所でした。渓谷の下の川の色がバスクリンみたいに鮮やかなマリンブルーだったことも、忘れられないです。ここを見た時、いつか、私もこんな所に住んでみたいと思いました。


その日の晩はモーテルで宿泊しました。

モーテルと言ってもバンガローのように個別の部屋がありベッドルーム、シャワールーム付きの素敵な部屋でした。

翌朝のレストランでの朝食の時に見た、すぐ目の前の山脈の美しくさは、今でも忘れられないです。ここからの景色こそ、日本ではちょっと見られ無い景色でした。

この時、奈良岡さんが話しかけてくださっていたら良かったのに、と変なことを思い出してしまいました。案外自分で言ったことをいつまでもぐずぐず考えるタイプです。


こういうタイプの人の手相の特徴は、小指から中指に向かう線(感情線)が、中指と人差し指の間にグッと、入り込んでいる人に多いです。


急に手相の話しですが、この入り込む線を感情線と言います。この線が入り込む人の特徴は、正義感が強く、嘘が言えない真面目で、自分で言ったことなどを気にする人に多いです。まだ他に嫉妬深いし、いい加減な人を嫌います。したがって好き嫌いとハッキリしてる人に多いです。(人に対して)


ここで余談。

手相は一体どちらの手で見ると良いか?と聞かれることが多いですが、私の鑑定は、普段よく使う手(利き手)を現在運と観て、反対の手を過去未来、宿命運を観ることにしてます。


ほぼ両手と同じような手相の人が多いのですが、全く違う人もいます。

その観方で、その方の運勢がよくわかります。

違う人は、表の顔と裏の顔があり、上手に使い分けてる人が多いです。

手相の話しをし出すと止まらなくなるので、この辺で辞めておきます。


次は、カルガリー、コロンビアアイスヒールズやバンフへ行った時の話しです。

続きをお楽しみください。





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