第5話 カナダ旅行記①シアトル空港の出来事

ここからは、カナダ旅行であった。エピソードを話したいです。

日本からバンクーバーへ行くために、一旦アメリカのシアトル空港で乗り換えとなりました。乗り換えには1時間半ほど待ち時間があるということで、シアトル空港内をツアーで知り合ったお姉さん福子(仮名)さんとウロウロ歩いてました。

福子さんはトイレへ行きたいということで、通路で待っていたら身長180センチほどもある長身のスーツを着た男性が2人現れ私に向かって「Are you korean?」と聞いてきました。こんな見も知らぬ場所でいきなり英語で話しかけられ、え!どうやって返事したらとドギマギしていたら、トイレから戻った福子さんが「いったいどうしたの」って、「今、私にこの人たちがkoreanって話しかけてきたの」と言ったら、彼女はとても流暢な英語で「No!We are Japanese」って答えてくださって、2人の男たちは、怪訝そうな顔をして離れて行きました。

その時は、単なる人違いをしたんだろう?くらいにしか思ってなかったんですが、後から北朝鮮拉致被害者さんたちの話しを聴いて思ったのは、もしかしたら私も北朝鮮へ連れて行こうとしたのでは無いかと言うことです。

私はイギリスで、拉致されただろう有本恵子さんと全く同じ歳でしたし、あの有名な横田恵さんが拉致をされた1年前の年だったからです。

そしてもし人違いで話しかけるんだったら、同じ東洋人だし、韓国語で「あなたは韓国人ですか?」って聞くはずならわかるけど、なんで英語で聴いて来たのか?が未だに疑問です。


また、ご一緒してくださった福子さんは、同じツアーの人ですが、海外旅行に慣れてる方で英語がとても堪能で、外国人に日本語を教える仕事をされてる方でした。そのおかげで、ペラペラの英語で答えてくださって、本当に助かりました。


3話の最後に書いた、夢枕に立ったおばあちゃんが私に言った「私があんたの旅について行って守ってやるから安心していなさい。」の言葉通り、祖母はもうこの時点で私のことを守っていてくれたということも帰ってきてからわかりました。

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