第4話 当選したカナダ旅行と不思議話①



まさか?喜んでくれるはずのおばちゃんの態度にがっかりした私でした。しかし、実はおばちゃんが言ってることが本当になってしまったのです。


7月13日晴天。当日母だけが名古屋から羽田飛行場まで私を送ってきてくれました。母は綺麗な女優さんにそばで会えることで大興奮!私を若尾文子さんの所まで連れて行き「娘がこれからお世話になります」とお願いしてくれました。

そして母とも別れいよいよカナダへ行く飛行機に乗る寸前の待合のソファで座っていたら窓も開いてないのに〜すぅ〜っと風が吹いてきて。

ジブリ映画の「風立ちぬ」の1場面のような奥さんが亡くなった時のような光景の風が吹いてきました。そしたら急にゾクゾクとして、おばあちゃんがあの世に行った気がしたんです。そしたらもう涙が次から次へと溢れてきて、ポロポロ1人で泣いてました。


いよいよ搭乗の時間が来て、アナウンスが入り、搭乗口まで行ったら、若尾文子さんと当日一緒に行かれた奈良岡朋子さんが私に声をかけてくださいまして。「あら?あなた今日が初めての飛行機なの?」って、私「はい」って小さな声で、本当は別の意味があって泣いていたんだけど、これから楽しい旅行に行くのに「おばあちゃんが死んだみたい。」なんてことも言えずにいたら、若尾文子さんが「いいのよいいのよ私たちが付いてるから飛行機なんて怖くないから一緒に乗りましょう」っておふたりで私の肩を抱きかかえるように一緒に搭乗してカナダへ行きました。


ノースウェスト航空の飛行機当然スチュワーデスさんは金髪の美人な方でした。偶然その飛行機にはモントリオールオリンピックへ行くバレーボールの選手団と監督さんたちと一緒になり私たちの旅行グループは大興奮してました。私はスポーツに疎かったので、サインも貰わず、今となっては勿体無いことをしたと思ってます。当時から味の素はスポーツ関係を応援していた会社だったんだと今ごろ知りました。(笑)


最初降り立ったのは、バンクーバーでした。あちらに着いた時は真夜中。すぐにホテルまで直行してバタンキューのハズが、私の夢枕元におばあちゃんが立ちました。「まみのことはこの私がついていき守ってやるから安心して旅行に行こう」と言って出てきました。

起きた時にはまたもや目にはいっぱいの涙で目が覚めました。

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