第3話 最初の自分の手相占いが当たる

中学生時代は、手相占いの本を観たり、ほかトランプ占いをしてみたり、中学2年生の林間学校へ行った時は、休憩時間にはトランプ占いで、お友達の恋愛相談を占いをしてた程度でした。


手相の方は、まだそれほど自信もなくて、自分の手を観ては、こんな性格なんだ⁉️とかわかってて、同時に生命線のところから出ている旅行線というものがくっきり出ていたので、友人にも「私の手の中には旅行線が出ているから、絶対外国旅行に行けるんだ」と公言してました。もちろんその時は、漠然と言ってただけでした。


旅行線→親指と人差し指の間から腕の方に下がる線のことを生命線と言いますが、その下の方で二股に分かれる線小指側に流れる線を旅行線と言います。


そして高校2年の夏です。父が何処かのスーパーでもらってきた味の素フーズのユーバンコーヒーの応募ハガキをもらってきて、私の名前で2枚書いてやったから、自分でポストに入れに行ってこいと言われて、投函したハガキがな、なんと日本国中160万枚の1の確率で当選しました。当選賞品は『モントリオールオリンピック観戦とカナダ旅行10日間の旅』と言うものでした。


当時(1976年)は、まだ海外旅行なんてものが珍しい時代。それも16歳の高校生が1人で海外旅行とは信じられませんでしたが、当選報告の電話をいただき「お嬢さんは、まだ高校生で最年少ですがどうされますか?」と聞かれましたが、親にも相談ないまま即「はい!行きます。」と返事しました。


当時は、パスポートの申請費から新幹線のチケット代まで味の素の会社が負担してくださって至れる尽くせりでした。おまけに当時人気の女優さん若尾文子さんとご一緒して行くことが出来ました。

良いものが当たったことですし、母と一緒に寝たきりになって1年の母方のおばあちゃんに報告に行くことになりました。

枕元で私はウキウキと「おばあちゃん、私ね懸賞が当たって、カナダへ行けることになったんだよ〜」と話したら「えーこんな可愛いい1人娘(兄はいますが)をたった1人で外国へ行かせるなんて、そんなことは私が許さない。もし本当に行くのなら死んでついていく」と言い出してしまい。母は急いで「お母さん!そんなの嘘ウソ〜そうそうこんな可愛い子を1人で海外旅行なんて行かせるわけないから」って、帰ってきました。

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