第2話 手相本との出会い。

家の中には、いくつかの占いの本がありましたが、私が中学生になった頃、テレビではちょうどユリゲラーという、超能力者が出演したり、霊視の出来る宜保愛子さんとか、手相では五味康介という初老の髭の長い方がよく出ておられて、父がその方の本を買って読んでいました。その本を読んだのがキッカケで、いっぺんに、手相に興味を持ち始めました。

父は筮竹【ぜいちく】と言う占いもしてましたが、それを習う気は全くありませんでしたので、今でもわかりませんが。(笑)

占いと言うものは、後で知ったのですが、何千種類もあります。その中で、自分に合った占いを探すのも、沢山の宝石の中から一粒選び出すようなもの。私が手相と言う占いに出会うことが出来たのも父のそんな趣味のおかげでした。


父に当時「私の手相を見てほしい」と頼んだことがありましたが、父は私の両手を見るなり「お前の手には、これから病気をする線が出ているから見たくない」とキッパリ。

その言葉がずーっと忘れられないでいました。



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