第2話 通信越しに!?
僕はVtuberとして活動開始予定が早まった理由を伝えるためにある魔法を行使した。
「〈電子の海を介し我らを繋げよ〉【
『え!?』
『魔法の詠唱?』
『ん?なんか繋がった感じが?』
『体が軽くなった?』
『どういうこと!?』
『え?なに?』
『なんかあったの?』
通信越しに魔法の効果が表れたようでコメントには困惑したよう文字が見られる。少々上手くいくか心配だったが問題なかったようである。
「今の魔法は魔力の循環を円滑にして魔力効率を上げる付与術だよ。今から明日の朝6時くらいまで効果は続くように術式組んだから、その状態寝ると目が覚めた時にスッキリするんだ」
『これが付与術受けた時の感覚?』
『初めての感覚』
『ようは快眠付与?』
『というか通信越しに魔法を行使だと!?』
『え?どうやって?』
『ふつうは無理なんじゃ?』
鬼姫 ぽらり onihime_porari
『これには俺も驚いた』
産峰 みこと ubuminne_mikoto
『これのおかげで修羅場を乗り切れたわ』
『効果も安心できそうだね』
「フフフ♪今はヒ・ミ・ツ♪その方が今後の楽しみになるでしょ?そしてもう一つ行くよ。〈縁ある者にわが庇護を〉【
正直内容を喋ったとしても問題は無いのだが、今回は話さないように言いくるめられた。そうすることで視聴者の方で考察することが出来き、今後の配信でそのことを聴けるかもしれない楽しみが増えてリピーターが増えるとの事だ。
『ふわ?!』
『ナニコレ?暖かい……』
『これは……魔力か?』
『ちょっときついかも……』
『何も起きないんだが?』
『詠唱からするとさっきの付与が付いた人に効果が有るのかな?』
「正解♪そう言うことだよ。今何かしら変化があった人は明日の朝にステータスを開いてみるといい事が有るかもね。と言うことで質問コーナーに移ります。まずはましゅまろから」
『ステータス?』
『このちょっときつい感覚……まさか』
『そう言うこと?』
『どういう事だってばよ?』
『こりゃ惜しいことをしたかもしれないわね』
『もうちょっと早く来れてれば……』
『ましゅまろきちゃ!』
中には何が起きるかも気付いた人がいるみたいだね。特に魔法を主体にしている人は狂喜乱舞するかもしれないなと思いながら。僕は次の話題に移ることにした。
《初配信おめでとう》
《ハッピーバースデイ》
…その他多数
「ぼくの誕生を祝ってくれる言葉だね。ありがと♪」
『改めておめでとう』
『いやーめでたい』
『俺たちは神話の始まりを見ているのかもしれない』
『ガチでそれな』
「ボクが神話?それならみんなもその神話の登場人物の一人になるね♪」
『その発想は無かった』
『俺たちも神話の一員』
『それは滾るな』
「でしょ?まだダンジョンに次いではほとんど分かってないことだらけだからね。誰にでもチャンスはあるよ!後は意気込みだけだよそれじゃ次行くよ」
流石にそんな簡単に神話の様な活躍なんてできないと思うけどまだダンジョンが出来始めともいえる時期なので誰でも伝説を残せる可能性は秘めている。
《どうしてVtuberなの?》
「ん~……強いて言うなら拘りかな?」
『括り?』
『なんか思い入れでもあるんかな?』
『言いたくないなら良いんだよ』
鬼姫 ぽらり onihime_porari
『……』
産峰 みこと ubuminne_mikoto
『らいじゅ』
「ありがと……そのうち話すよ。次」
理由は有るんだけどそれを言ったら違う意味で注目を集めてしまうだろうからそれはボクが望むことじゃないからね。話すのはもう少し有名になってからになるだろうね。
《なんでアバター女の子?》
「ピヨッター古参の人からだね。犯人はみことママです。クリエイターとして最初から全力でやられたら答えないわけにはいかないよ。それに、こんな可愛い立ち絵出さない訳にはいかないじゃないでしょ?可愛いは正義なんだよ!!……因みに声は地声だよ」
『え!?男の子なの!!』
『この声で?』
『てっきり女の子かと思ってた』
『やはりか、みことママならやりかねん』
産峰 みこと ubuminne_mikoto
『男の子と分かっててもこのかわいい声なら……ねぇ?』
『分かる』
『つまり男の娘と言う訳ですね』
『みことママナイス』
『声変わり来たのってぐらいかわいい声だよね』
『身長に続いて声もなんて』
『成長期来たかってぐらいに不意義だね』
この質問が有ったから僕は最初に性別を言わないでいた。もうちょっとバッシング的なものを受けるかなとは思っていたのだが、思ったより反感の声が少ないようで少し安心もした。でもやっぱり男っぽくないって言われるのはちょっとへこむ。
「……そうですよ~ どうせ僕は声変わりもこれ以上身長の成長も見込みのない子供体型ですよ~」
『拗ねた』
『これは地雷かな?』
『拗ねた声も可愛い』
『ん?』
『こ…これから伸びるよきっと!!』
『牛乳のもう!!』
鬼姫 ぽらり onihime_porari
『よしよし。俺は分かってるからな』
『基本的ツンケンしているぽらりんが……』
『これはコラボに期待できるな』
慰めのコメントも来ているけど本当に
「まあ、体系が小さいってことは的になりずらいって言うメリットも有るから付与術師としては良いんだけどね。バフで強化すればスピードで翻弄もできるし」
『確かにそれはそう』
『バッファーがやられないのは良き』
『小さいことにもメリットはあるのね』
『的が小さくて、すばしっこいのは本当に厄介だね』
『敵には回したくない』
『出来るってことは実戦でも使える技量は有るってことか。今でそれが出来るってことは将来有毛だね。』
『確か付与術師のデフォで覚えれる速さの上がるバフで魔物を翻弄するのは難しいから……重ね掛けも出来るのかな?この人数にバフを掛けれることも考えれば普通に行けるか』
『有識ニキ助かる』
「でしょ!?小さいことは悪いことといいきれないよね?……ん?デフォルトの重ね掛け?僕はそれでも行けるからいいけど……みんなはそれじゃあ辛いよね?それに、パッシブ効果の乗った装備を着用するときはその人の魔力を常時使用し続けることになるでしょ?それも考えて装備制作もしなきゃないから術式の研究には余念は無いのです。その術式に関しても需要が有りそうなら今後の配信で教えていければなって思ってるよ。一緒に試行錯誤するのも楽しそうだよね」
『そうか装備作成系だもんな』
『そこまで考えて作ってくれるのはホント助かる』
『術式の教授の需要はここにあります』
『一緒に試行錯誤するのは面白そう』
『思いついても適正で使えないようなのも有るからこういうところで意見を出せるようになるのはいいね』
「うんうん。確かにそうだよねいい物を思い付いても能力上無理なことが有るともどかしいよね。なら任せて!付与術師って言うのは強化系はもちろん攻撃・防御・回復の魔法もできること前提の職業みたいだから意見から魔法を開発までやってみせるよ。その魔法を装備やアイテムとして付与して出せば皆も使える僕はいろんな装備を作ることが出来る……Win-Winだね」
『なんか心なしか目が輝いているように見える』
『生き生きしてるね』
『自分の考えた魔法を自分で使えるようになる!?』
『夢が広がるな』
鬼姫 ぽらり onihime_porari
『らいじゅは開発マニア(魔法も含む)だからな。』
産峰 みこと ubuminne_mikoto
『分野が違うから他の意見を取り入れるのは厳しいけど』
『話が合いそう』
『語り合いたいですね』
ボクの言葉にコメント欄が意気揚々し始めるやっぱりやりたくてもも出来ないものが有るというのはみんな同じみたいだね。僕も身長
関係でそういうことが有るからね。
そんなこんなで僕はましゅまろにこたえていくのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます