第5話 ふて寝3日目の出来事

昨日は 何もかも嫌になって 寮の夕食にも出なかった。

今朝も 何も食べてない。というか部屋の外に出るのも嫌で閉じこもっていた。


すると夕方 寮の部屋を激しくたたかれ 名前を大声で繰り返し呼ばれた。

「用があるから出てきて。担任からの伝言を伝えないと私が叱られるの!」とまで言われたら 出ないわけにはいかない。


パジャマの上からガウンを羽織り、髪を撫でつけて扉を開けた。


なんでも 今日の昼休みに職員室に来るようにとクラス担任から昨日伝言を預かったが、私が昨日の夕食も今朝の朝食も食堂に来なかったから伝言を伝えられず

そのことを担任に報告したら怒られたのだそうだ。

だから 明日は必ず 昼休みに職員室に行くように! と言われた。


「わかった。伝言ありがとう」と言って扉を閉めた。


ふらふらする。寮では昼食は出ないので、さすがに4食連続して抜かすとしんどいわぁ。おなかが空きすぎて気持ち悪い。何も食べたくない。


仕方がないので、寮監室に行って 明日も欠席するから呼び出しには応じられない、私は部屋の外に出ることもできないくらい具合が悪いので クラスメートに伝言を頼んで彼女たちを困らせないでほしいと書いた手紙を担任に送ってもらおう。


というわけで 寮監が夕食後受付に戻るころを見計らって、手紙を持って行った。


ガウン姿で受付まで行ったので、さすがに寮監もあきれたのか、椅子に座れと言ってお茶を出してくれた。

失礼にならないように お茶に口を付けたら 吐きそうになった。

 ほんとに吐いてしまわないように口を押えてえづいていたら、最初は嫌そうに顔をしかめた寮監も、あまりな様子に異常を感じたのか校医を呼んだ。


到着した行為は、私の脈をとり 額に手をあて、軽い問診の後、「脱水症状・入院の手配」と言った。


結果として 私は学園の外にある 大学の附属病院に搬送され入院することになった。

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