第4話 ふて寝
食堂の一件の翌日、私は学校を休むことにした。
基本的に寮生の欠席届は 寮監を通すことになっている。
そこで 「男子生徒に付きまとわれるかもと心配で心配で震えが止まらないので 安全が保障されるまで欠席致します」と書いた欠席届をもって寮監の元へ行った。
そして 昨日の食堂での会話を寮監に説明し、彼の態度から今後も不意に物陰から襲われたり、どこかに引っ張り込まれそうな恐怖を感じるので、女子寮の外には出たくない。 寮監が受付から離れるときには たとえそれが1・2分のことでも必ず扉の鍵をかけ、1階の窓も常にすべて施錠を徹底してほしい、寮生にも協力をお願いしたいと訴えた。
寮監は 欠席届は教頭に提出する。
私からの訴えがあったことは教頭とほかの寮生にも伝えるが、施錠については保証できないと言った。
私も 「無理を言ってすみません。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。」と頭を下げて、自分の部屋に戻り そのまま引きこもった。
あーあ もう2か月近く 昼ごはんなしで 服がぶかぶかしてきた。やせたようだ。
しくしく
布団をかぶって ふて寝することにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます