ここまでのあらすじ

 どうも作者の岩間です。前回予告したとおり、本当にざっくりですが、ここまでのあらすじをまとめました。


 経年変化のためか、最近、物忘れが酷くて、この物語についても矛盾が生じるのが怖くてですね(^_^;

 まあ、そういう意味では自分のためでもあるわけです。 


 皆さんはそんなことは無いと思いますが、本当にひょっとすると、忘れてしまっていることがあるかもしれません(笑)

 一読いただくと、この後も楽しめるかと思いますので、よろしければお目通しくださいませ。



・プロローグから第1章

 正体不明機を追った自衛隊機が日向灘で消息を絶った。行方不明の自衛隊員の娘、佳奈は父の危機を夢で知り、正体不明の飛行物体と気絶した少年を見つける。


 新田原航空自衛隊基地の武術教官だという老人、武見と飼い猫のトマトと出会い……。そして、アメノトリフネという謎の機体。様々な謎が解けぬまま、襲い来る黒ずくめの男たちと少年は自分の中に眠るキハチの力で戦う。


 しばらくして、少年が乗っていたアメノトリフネを調査するための調査団がやって来る。佳奈はその調査団の一員である天野あまのと仲良くなる。だが天野にも、アメノトリフネが古代の超文明がもたらしたものではないかということ以上に詳細は分からない。


 武見は少年が持っていた八咫鏡やたのかがみを天野に見せ、その機能についても人の神気や魂を吸い取るものとして簡単に説明するが、恐ろしいものなのだということを伝え基地内に隠してしまう。


・第2章

 少年は記憶を取り戻すことができず、佳奈からはるかという仮の名前を付けられる。佳奈は少年に不思議な縁のようなものを感じるが、それが何かまでは分からない。遥は結局記憶を取り戻すことができないが、風と雷を使う鬼、キハチが自分のかけがえのない友だちであることだけは思い出す。


 しばらくして、遥のことを調べるために、内閣情報調査室をはじめとした様々な情報機関の人間が新田原基地に集まってくる。そこで、武見は自分が今から二千五百年ほど前に中国大陸からこの国へと渡ってきた人間で、過去からこの時代まで生き残ってきたのだということや、現代からその時代へタイムスリップしてきた人々と出会ったこと、アマテラスやスサノオといった天津神あまつかみ、サルタヒコやアメノウズメといった国津神くにつかみと出会ったことなど、今回の事件に至る顛末の概要を明かす。


・第3章

 内閣情報調査室のエージェントである九鬼丈太郎やアメリカ中央情報局CIAのエージェントであるフェザー・グリーンウッド。アメリカ国防情報局DIAの所属職員であるリチャード・ミラーが新田原航空自衛隊基地へとやって来る。彼らはアメノトリフネと少年が発揮したキハチの力について調査に来たのだが、彼らとの出会いは何か因縁めいたものを感じさせる。


 結局、記憶を思い出すことができない遥に、佳奈の母親から、佳奈の生まれ故郷でもある高千穂へ引っ越すことが提案される。武見は何か思惑があるのか、引っ越すことを積極的に促す。そして、リチャードや丈太郎、フェザーたちも護衛のような形でついてくることになる。


・第4章

 新たな体を手に入れた(おそらくは佳奈の父の体を乗っ取った)オモヒカネが、過去の出来事を夢で見る形で語る。


 タイムスリップしてきた研究所の周辺地域を皆方や山田らと探索する過程で、後に妻となるタイメイと出会ったこと。海沿いのアガタという集落で化け物である土蜘蛛を退治することとなってしまったこと。土蜘蛛の本体であり、鬼界の住人である黒牙ヘイヤーとの出会ったこと。黒牙ヘイヤーによって、黒山オモヒカネ皆方タケミナカタ、タイメイの三名が抱える心の奥の闇が暴かれ、三名はそのことを改めて自覚する。そして、オモヒカネは国をつくるという大いなる野望を抱くこととなる。


・第5章

 高千穂に引っ越した遥は、佳奈の幼馴染の山下浩と出会い、仲良くなる。その後、家の近くにある荒立神社あらたたてじんじゃで時任真吾という剣の達人と出会う。真吾は高千穂高校の先輩だった。剣道の練習に誘われた遥は、副主将と手合わせをする中で自分の中にある戦いの記憶を思い出す。


 また、遥は夜中に、槵觸くしふる神社にある土俵で精霊と相撲を取ることになる。まるで、夢のようなその体験を通して、キハチやタケミカヅチ、タヂカラオといった友人たちと相撲を取った記憶と自分の本当の名前がミケヌノミコトだということを思い出す。そのことは、この現代世界が自分の属する世界では無いのだということを遥に自覚させることになる。


・第6章

 ある日、丈太郎とフェザーは高千穂の天野安河原あまのやすがわらの近くで時空が歪んだような場所に建つ古民家へと迷い込む。その家は、通常では考えられないような巨樹の根元に建っている。そこは武見の住む家だった。


 そこで、武見は健二と一緒に、四次元世界である高天原に行った話をするのだった。高天原はこちらとは異なり、神気が溢れるほどにあり、四つめの尺度ともいうべき、ものの内側が展開されて見えるような世界であった。

 

 この世界に迷い込み、育ってきたトヨタマと出会った健二は恋に落ち、結婚する。そして、ミケヌとワカミケヌの兄弟を産むが、神気の影響のためか兄弟は普通の人の三倍の速度で成長していった。そして、兄弟はキハチと出会い、ミケヌとキハチは親友になる。しばらくは平和な毎日が続いたが、健二の父であるさとる(ニニギノミコト)が近隣のクマソとの争いの中で殺され、健二は元気を無くしていく。


・第7章

 武見の話は続く。

 オモヒカネは、ニニギノミコトが亡くなってしまったため、ミケヌとワカミケヌの兄弟のどちらかを国づくりの象徴としたいと考えている。タケミカヅチはそれに釘を刺すが、その動きは中々に止まりそうに無い。


 健二が元気を無くしていく中、藤田らと一緒に神域と呼ばれている山の方へ行くことになる。藤田はかつては高天原はもっとこの世界と近くにあったのでは無いか、そしてその神域は重なっていたのでは無いかとの持論を述べる。その証拠に、この時代には無いはずの機械の部品のような物を見せる。

 

 神域を探索中、サルタヒコとアメノウズメが現れる。ここは高天原が以前もっと近かった頃に、国津神が天津神をお世話をするための場所だったとのこと。そのため天津神が住むための神殿や国津神の詰め所のような場所もある。神域にはアメノトリフネをはじめとした様々な古代文明の遺物がある。健二は元気を取り戻し、生き生きとしてそれらを調べる。


 ある日、サルタヒコの里の国津神がオモヒカネの住むタカチホに行った帰り、行方不明になる。その原因としてオモヒカネのところにいる山田が疑われる。山田は神域でも遺物である八咫鏡を手に取ったりしていたからだった。

 タケミカヅチたちは、アメノウズメの能力により、魂を飛ばし、オモヒカネの屋敷に忍び込む。そこで半分に断ち割られた八咫鏡を左目に埋め込もうとするオモヒカネを目撃する。


 日を改めて藤田が、八咫鏡のことを追求するが、黒山オモヒカネはしらを切って話をはぐらかす。そして、九州一帯を統一し、平和な国づくりを進めたいという野望を話す。黒山は藤田に手伝って欲しいと言うが、藤田は現代に戻るための研究を続けると言うことを話した上で、鬼界の気は悪い力だということを忠告し、別れたのだった。

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