第10話 幼女、飛び級する



「飛び級...ですか?」

そう簡単に飛び級していいのだろうか。

「うちは実力主義だからね、能力がある生徒はどんどん上に行ける。」

(飛び級しても努力せずにそのまま能力が伸びるとは言っていない)

なんか...クラス階級がある塾みたいだなぁ

「そうなんですね。」

「それで君のお姉さんが所属してるのは高等部魔法Ⅱ科だね。」


「私はどれくらい飛び級するのでしょうか。」

「高等部魔法Ⅱ科か...悪くても高等部魔法Ⅲ科くらいだろう。」

高等部魔法Ⅱ科...この感じだと魔法Ⅰ科もありそうだけど、特待生的な人が入るクラスなのかな?

「!じゃあお姉ちゃんと一緒に勉強出来るってことですか!」

「うん」

トビキュウウレシイヤッター!

これでお姉ちゃんと一緒に勉強できる!嬉しい!

踊る幼女、それを見守る教師

「嬉しそうだね」


「でも注意してほしいことがある。衰える時は努力をやめた時、だからなんであれ努力は続けるんだ...君の望む未来を手繰り寄せるためにね。」

その言い方カッコいい!やっぱり経験が豊富だから言える言葉だね!

「はい!」

「よし、試験はこれで終わりだ、幼いのによく頑張ったな」

「お忙しい中、試験を受けさせていただき、ありがとうございました!」


「あっ...最後にお名前をお聞きしてもいいでしょうか?」

忘れるところだった顔と名前、どちらかが抜けていると忘れやすいとか言うしー

「言い忘れてたね...アーサー・マクスウェル、マクスウェル先生と呼んでくれたまえ。フロエライン」

フロエライン...ドイツの言葉で意味は少女だっけ?

「えっとさようならです、マクスウェル先生」



つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

連載再開 おっさんの俺が異世界転生して悪役令嬢の妹になった冒険記 赤ぬこ むぎ猫 @akanuko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ