第9話 元ゲーム会社の中堅社員(38歳)現幼女 魔法実技試験に参加する
「魔法実技試験は大きく分けて二つの科目がある。まずは魔力測定、魔力の総量を測る試験だ。これは一度に行使できる魔力量を測定することになる。」
ほうほう
「ふむふむ」
「二つ目は、魔法実技、まぁ得意な攻撃魔法を的に向かって放つだけだからそんな難しいことは考えなくていいかな」
「はい」
「まずは初心者向けの炎魔法をやってみようか」
「ファイヤーボールとかですか?」
まだやったことないけど、たぶんできるはず
「うん、そうだね、あとは水系の魔法は魔力操作が出来なきゃ、扱うのは難しいからね」
「たしかに、魔法を使うには魔力の操作が非常に重要ですね」
魔法の重要要素の六割が魔力の操作で成功するか変わるのだ
ついで残りの割合については簡単に言うと残りの四割は才能が3割、魔力触媒が一割である
なので魔法を使う上での杖などの魔力触媒は用意できるなら使う程度の認識にとどまっている。勿論、魔力触媒を使えば、魔法を使うときに魔力のロスが少なくなるので
金が有り余る貴族はだいたい高価な魔力触媒を使ってくるとか
「そうだね、よく勉強してるね」
「はい!」知識は力です。
「それじゃあ、まずは訓練場の奥にあるあの的に向かってなにか射出魔法を放ってみて」射出魔法とは、ファイヤーボールとか風の刃(スラッシュウィンド)のような相手に向かって放つ系の魔法の総称である。
「放つ魔法はなんでもいいんですか?」
「うん、射出魔法ならなんでもいいよ」
ここでちょっと脱線、突然だけどな〇う系でよくある無詠唱の主人公がいるだろう?なぜか詠唱を嫌う傾向のあるな〇う系主人公だが、この世界では無詠唱はバカのやることらしくて、あの中二臭い詠唱は魔法を使うときには極めて重要らしい理由はいろいろあるらしいが、一番の理由はこの世界の魔法形態にある。この世界での詠唱はイメージより大事なもので、要は術式の根幹をなすのが詠唱文とのこと。自分もそこまで詳しいわけではないが、実用的な魔法を発見した現代魔法使いの始祖、ヴェルヘルム・フォン・アルズベリによって今の魔法が開発されたと家にあった書物に書かれていた。ちなみに今いるアルズべリ学園はこのヴェルヘルム・フォン・アルズベリによって開かれた学園だそうだ。
「じゃあ....うん、あれにしよう」
「我望むは陽炎の灯火!その焔で敵を撃て!ファイヤーキャノン!」
魔法のイメージ的には某携帯獣のかえんほうしゃか、沖縄戦で使われた火炎放射器がモデルです。(米兵めぇ)
「おー!さすがは今年度の入学試験主席の妹さんだな!同時魔力操作量も単純に魔力総量が違うねぇ!」
え?今なんて?
「ローゼ姉様が入学試験主席なんですか?」
あの
「うん、そうだよ。知らなかったのかい?」
「はい…知りませんでした」
「そうか...」
あの姉、何にも教えてくれないんだよね。
「ふーむ....どうするべきか....」
「?」
「筆記も実力も想定以上だ。これはワンランク上でもいいだろう。
....つまり...
「喜べ飛び級だ」
「え」
つづく
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