第7話 元ゲーム会社の中堅社員(38歳) 試験勉強
「それが、この国の貴族として生まれたからにはアルズベリ学園に通わなきゃいけないのよ。それで通うことになったわけ」
なるほどねぇ....だからあんな嫌そうなしわしわ顔になっていたのか。
「まぁ、この話は終わり。そろそろ準備しないと...」
「あっ手伝います。用意するものを言ってください」
「そう?じゃあ手伝ってもらおうかなっと」
「用意するものは...そうね、下着とか普段着る部屋服とかはもう送ってあると思うから.....特にないわね」
「ないんですか!?」
「よく考えてみれば、無かったわ。ごめんなさいね」m(__)m
そんなぁ....
夕食後、ローゼ姉さまは朝早く出発するとのことなので普段より早く寝るとの事なので、自分も見送る為に早く寝ることにしました。
「ローゼ姉さま....おやすみなさい」
「えぇ、おやすみ」
..........................
―――――――――――――――――――――
「.....すぅ...すぅ....」
夜、草木もねむる丑三つ時、ルナが眠っているベットに向けてぎぃぎぃと物音を立てて忍び寄る影。しかしその影にはルナどころか屋敷の誰もが気づかない、あと五歩というところで足元にあった本を蹴飛ばしてしまった。
むぅ.....だれなのだ....こんな時間に話しかけてくるのは.....
「起きなさい....起きなさい、ルナよ....」
誰だ!、誰だ!、誰だー!空のかなたに踊る....シルクハットに仮面の男!しかも全裸で股間を葉っぱで隠している!いや、あんた誰だよ。変態か?変態なのか?
「やあ。私は君の父、ゲルドの精であります!」
精.....やっぱ変態じゃないか!
「......どうしてそんな恰好を?変態ですか?」
「違うぞい。私は君に助言をしに来たんだよ」
「助言?」
まさか....なにかいかがわしいことを....
「ルナ、飛び級制度を知っているかい?」
「飛び級ですか?」(l)(おやおや....それは....素晴らしいですね....)
「あぁそうだ、飛び級制度に合格すればローゼと一緒に学園に通うことができる」
「ほんとうですか!?」
「まぁ、物凄く勉強しなきゃだけど....」(試験まであと一ヶ月しかない...果たしてルナに耐えられるだろうか....)
「大丈夫です!頑張って覚えるので大丈夫です!」(新しい出会いを求めて....頑張るぞ!)
「そうか....じゃあ早速今から....と言いたいところだけど、流石に今の時間帯だと今後の成長に悪い影響があるから明日から勉強を始めようか」
そういえば、今の時間は子供はもう寝る時間だった(中身はおっさんだけど...)
「それじゃあ...おやすみなさい....」
「あぁ、おやすみ」
扉が閉まる音を聞いてから毛布をかぶり目を閉じる。
「......あの姿はなんだったんだろう.....」
その姿とはさっきまでこの部屋にいたシルクハットと仮面を被りしかも全裸で股間を葉っぱで隠していた自称ゲルドの精を名乗る男。
あれ、どうみても変態だと思うんだよなぁ....
「まぁ、気にしないほうが正解なんだろうけど....」
「それじゃあ....おやすみ.....」
「zzzzzzz」
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次の日見送るために朝早くから起きていた
「それじゃあ、行ってくるわね。」
「ぐすん(T ^ T)....はい、姉様!頑張ってくださいね!」
「えぇ頑張るわよ!!」
そう言って姉様は学園行きの馬車に乗る。窓からこちらに向けて手を振りながら
遠ざかっていた.....
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「最初にどこまで、問題が解けるのかを知るためにテストをしようか」
これでも大学を卒業してたから結構
どこの大学かは言わないが結構有名だと言える
「はい。それで...テストはどこに?」
「これかなっと」
そういって出してきたのはコ〇ケのカタログ3冊分の参考書+テスト問題が書かれた紙。ぶ厚い!
「おもったよりもテスト用紙が少ないですね。」
「そうかな?まぁ...本来の試験より減らしているからね」
「やっぱり」
「それじゃあ、始めようか」
飛び級試験まで.....あと20日.....
次回へ続く
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