第5話 元 ゲーム会社の中堅社員(38歳) 初めての魔法


「そろそろ魔法を使いたいなと思うんですが....いいですかね」

ローゼ姉さまに魔法を使いたいと聞いてみたがダメと言われると思っていたのだが...

「ええいいわよ」

思ったよりも

「えっ!いいんですか!」


「えぇいいわ。そろそろ覚えなきゃと思ってたところなのよ」



「それじゃあ教えてあげるこっちに来なさい教えてあげるわ」

そう言ってローゼさん...いやローゼ姉様は初心者用の魔法と書かれた分厚い本を取り出してきた

「魔法...ついに使えるんだ.....」

「そうね.....魔法はすごいわよ」


「それで、最初の魔法は何ですか?」


「そうね....まずは魔力を感じることから始めましょ。」

「はい、姉さま。」

魔力か.....

「まず、この本のここ、見える?魔力はこう、血液みたいに流れているの、それを感じ取れば魔法は使えるわ」

そういってローゼ姉さまは目の前で魔力を使い赤い火をともして見せた

結構感覚がものをいうんだな魔法

「はい、こうですか?」

手のひらには青く燃える小さな炎が灯っていた

「そうそう、あと魔力は個人個人で色が違くて例えば青い魔力光の人が火の魔法を使うとその魔力の影響を受けて火も青くなるのよ。ルナのようにね」

たしかに自分の魔力光は青色だし、火も青い.....なるほどねぇ....

「ほんとだ....私の魔力光も火も青い」

ザザッザッ.....ザザザ....(ルナ....

この記憶は.....ルナ本来の記憶か?

「なにか思い出したの?」

うーん.....まぁよくわからないけど....

「はい.....なにか大切なことを思い出した気がします」

とても....大切な.....そんな記憶が...

「そう....よかったわね」

「それじゃあ次の魔法を習いましょ?」

「はい!あの、このページに書かれている魔法はどんな魔法なんですか?」

そのページには鋼糸乱舞と書かれていて、魔力で作った硬い糸を使って敵を切り裂く....と書かれていた。なんかかっこいいな、あと某モンスでハンターなゲームの最新作であったような気がするぞ。このやつ

「あぁ....それはね.....その魔法はまだ早いかもしれないからまだ駄目よ」

「......はい.....」

「今のルナに教えるなら......これね、さっきの魔力で糸を作るやつの派生で魔力で布を織るやつかしら」


「ちょっとやってみたいです!」


「えぇまずはお手本を見せるわね。.........ファブリク」

淡い青い光が発生するのと同時に発光した糸が出てくるとローゼ姉さまは手をクイックイッと動かしながら器用に編んでいく

「上手です!やっぱり手芸の練習とかするんですか?」

やけに編むのがうまいけど....

「まぁ...多少はね?//////ほら、ルナもやってみなさい。」

予想以上に褒められてまんざらでもないご様子

「はっはい!」

術式の書かれた本を見ながら糸を生成してそれを編んで行く

「こうですか?」

「そうね、それじゃあある程度編めたらこんな感じの模様になるように織り方を変えましょう。」


「はい.....こんな感じにですか?」

20センチくらいの白い布をローゼ姉様に見せる。



「そうそう。そんな感じよ、ルナは上手ね。」

「えへへ...」

ゲルドさんがメイド長と一緒に入ってくる

「ルナとローゼ、何をしているんだい?」





「それはですね。二人で何か作っているようなんですよ。(l)二人は可愛いですね。」


「そうなのかい?仲が良さそうでよかったよ」

「聞こえてるわよ!そこの二人!」

ローゼ姉様は顔を真っ赤にして後ろの二人に指を刺す


「あらあら....あんなに顔を真っ赤にされて...」


「そういえば、ローゼ、あのことは言ったのか?ほら学園のこと」

「あっ....ルナ、私は明日から学園に行くから、数年は会えないかもしれないわ」

「えっ.....」

次回へ続く

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