第83話
「リオン、何が有るの?」空間移動して直ぐにカーリから声をかけられた。
みんなと向き合い話を始める。
「僕はギルドの職(魔法戦士、テイマー)を全て辞める事にして全て外した。
別に職につかないと闘え無い訳でも無いから。
それでみんなにも聞きたい。職を外したいなら神父を紹介するし、このまま職を持ったままが良ければそれでも良いし、どうする?」
「リオンが外したのなら私も外そうかな。確かに職を外したからって身につけたスキルがなくなる訳でも無いし」
アルネが言うとみんなその意見に同意した。
「わかった。後で神父の所に行こう」
「それとビルルマに行くのを延期する。タイナーとアルムから僕達宛の特別依頼がある」
「リオンさん。その依頼が嫌なのですか?」
僕がかなり嫌そうな顔をしてせいだろう。リーンハルが心配そうに聞いて来た。
「陛下はどうでもいいけど、お姉さんは外せない」僕が答える前にアルネがそう言って、何故か背筋を伸ばす。
「この国の汚い部分をこれから見ないと行けない。正直係わりたくもない事だよ」僕の本音が漏れる。
「リオンは良いのね?」流石にアルネも心配してのか聞いて来た。
「姉さんから直接言われたからね。内容は聞かずにやると返事をしたよ。
それと姉さんからの情報だけど、今朝のトラブルはガレシオン公国の正騎士団だ。この国に手招きした奴がいる。
この問題はタイミングが良すぎる、モンナの妊娠の発表に合わせた介入だ。アルムもタイナーも表だっては動けない。
それで僕達に尻拭いするようにって話だと僕は考えている。
タイナーの事だから別の事も織り混ぜて依頼してくると思うけどね」
「リオンさんこれからの予定を教えて下さい」ルーニーが真剣な顔で言って来る。
「ルーニー、そんなに怖い顔しない。僕は別に死ぬつもりもないよ。
これから全員でアメール村に向かう。アメール村の近くに神父がいるから、そこで職を辞める。
その後はアメールのランバートさんの所に行って今日の宿を取る。
恐らく僕がタイナーの依頼を受けると僕達に対する国内の風当たりはかなり酷くなる。
だからその前に僕の数少ない友達に助けを求める、宿を決めた後に僕はタイナーに会いに行くよ。後は運次第だね。
だから荷物はマジックバックに全てを入れて持っていく。
僕達はランバートさんとハマイルさんは必ず守る。
いいかな。敵はこの国になる可能性がある。
僕らの敵になると、どうなるかこの国の貴族達に知らしめる必要があるらしい。
どうにも僕達は強くなりすぎたようだね、出る杭は打たれる、残念だけど。
この問題が終わってビルルマでベリス ダシャナを倒したあとはオーヂエン を出ることになると思う。各々にやり残しは無いようにしてね」
「リオン待って。みんな知ってるの?」カーリが心配して聞いてくる。
「誰にも言って無い。悪いが僕は政治に関わるつもり無いよ。そんな事に僕達は関わる必要は無い、僕は自分の家族に余計な事はさせたくない」
「みんな、気を引き締めて行くよ。恐らく敵はリオンを抱き込めると思い込んでいるお気楽な貴族どもだ、そいつらは私達をリオンのお飾りだとと思っている。
そんな奴らに思い知らせてやりましょう。私達にちょっかいを出すとどうなるか!!
ルーニーとリーンハルも覚えておいてね。リオンはこういう貴族同士の勢力争いが嫌いで爵位拝命を断って入るからね。
貴女達もきちんと覚えておきなさい」
アルネが話しをまとめる。
「「ハイ」」ルーニーとリーンハルが緊張したように答える。
やっぱりアルネって凄いね。こう言う所は男らしいよ。
アルネに僕の本音が聞こえたのだろうか、にらまれた。アルネが小さい声で聞いて来た「なんかワルい事、考えたでしょ」
「いや、そんなことは無いよ」取り敢えず否定しておく。
みんなを連れてマシューさんに会いに来る。
村の入り口に空間移動をすると村の人にマシューさんに会いたいと伝える。
「マシューさん。マシューさんなら教会にいますよ。貴方達も祝福を受けに来たの?」
「はい、マシューさんの噂を聞いて来ました」
「見ない顔だから遠くから来たんだね。うちの村には宿が無い、近くに冒険者ギルドがあるから今日はそこに泊まったらいいよ。この辺は宿が少ないから泊まるところを探すのも大変なんだよ」親切な村人が詳しく教えてくれる。
教会についてマシューさんに声をかける。
「リオン君、朝ぶりだね」
マシューさんが驚き僕の後ろ見て呆れた顔をする。
「まさかと思うけど。みんな職を辞める気かい?」
「「「「はい」」」」
みんなの返事が揃う。
「私も一応ギルド付きの神父なんだけどね」
マシューさんの困った顔が凄く印象に残る。
アルネ 魔法戦士、魔術師 黒い精霊王
カーリ 武術家、災害級戦士
リーンハル 魔法戦士
ルーニー 魔法戦士
この全ての職を外した。
マシューさんから黒い精霊王と災害級戦士の職は外しても元々何も問題が無いと説明を受けた。
アルネとカーリが自分の能力に違和感を覚えたようだ。自分達のステイタスを各々に見て驚きを隠せないようだ。
カーリ
レベル66
最大HP 42500
最大MP36210
職業 無し
称号 虎王 8/C
HP補正 +20000
MP補正 +20000
耐性2/A +補正 1/SSS
俊敏3/A +補正 1/SSS
胆力6/A +補正 1/SSS
筋力8/A +補正 1/SSS
知力2/A +補正 1/SSS
幸運1/A +補正 1/SSS
魔法 レベル
火魔法8/B、土魔法9/B
基本スキル 剣術3/A 槍術4/B 身体強化9/A 筋力強化9/A(筋力を125%上昇 MP5使用) 体術9/A 跳躍3/A 短剣9/A 鈍器7/A 盾6/C
アルネ
レベル66
最大HP 44012
最大MP70805
職業 無し
称号 聖霊(朱雀)王 7/C
HP補正 +20000
MP補正 +20000
耐性8/A +補正1/ SSS
俊敏2/A +補正1/SSS
胆力1/A +補正1/SSS
筋力2/A +補正1/SSS
知力9/A +補正1/SSS
幸運6/A +補正1/SSS
魔法 レベル
火魔法9/A、水魔法9/A、風魔法9/A、土魔法5/A、光魔法6/C、闇魔法9/S、精霊魔法9/A
空間移動魔法 3/A(行った事の有る場所に移動可能。知らない場所は不可)
基本スキル 杖術 5/B 剣術 9/B 闇目、闇衣(隠匿の上位スキル)、精霊スキル、全ての精霊の王(全属性の精霊魔法を使用可能)
「ね、ねぇ。この称号は何?」「私も何?見たことが無い」
アルネとカーリの驚きようが凄くかなり動揺していた。
「さあ、まずはアメールのギルドに行って宿を取るよ。そこでこの後の説明するよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます