スライムしかテイム出来ない最弱テイマーは家を追い出される。たまたま中の良かったドラゴン達に時々助けてもらいながら最強になってしまう

第69話

11階層 迷宮型のダンジョンに降りる。まるでどこかの宮殿を思わせる造りのダンジョンで四方に通路が広がり各部屋に別れている。本当なら各々の部屋に入り攻略したい所だけど先を急ぐ為に断念した。通路を真っ直ぐに進み確認すると部屋は４つに別れ十字路の用になっている。丁度その十字路の所に下に降りる階段が有る。

部屋に入らないとモンスターが出ないのかすんなりと12階層に降りる。何処かの部屋の中につながった階段を降りる。部屋にモンスターはいない。部屋から出ると直ぐにオーガを発見。手に斧を持っている。

アルネがオーガに向かい杖の下 槍のようになっている刃先をオーガの頭に突き刺しオーガを倒す。

僕達からしたら当たり前の行動だが、すみれと桃の条にはそうは思え無いようで二人とも固まっていた。

12階層で通路にいたのはオーガだけだった。右端のフロアーに下に降りる階段を見つけ階段を降りる。13階層も迷宮型だ今度は十字路の真ん中に階段がありそこに降りる。迷宮型になってから、階段が螺旋状で降りにくい造りになっている。通路で会うのはオーガだけだった。通路上に下に降りる階段が無い。４つに別れた部屋の何処かに有ると思われる。

４つの部屋に別れたモンスターハウスの１つ左下から部屋に入る。

中に牛鬼と言われるオーガの体に牛の角を生やしたモンスター１体と馬頭鬼が10体、各々に棍棒のような物を持って待機していた。

部屋に入るとカーリが躊躇なく突進。魔闘気を両手に集め牛鬼の顔目掛け右ストレートを放つ。牛鬼の顔が吹き飛び、体から離れた。馬頭鬼を短刀を両手に持っ攻める。先頭の1体に深く短刀を刺しそのまま切り捨てる。動きの遅い馬頭着を両手の単刀できりすてる。

牛鬼も馬頭鬼もカーリの動きが見えていないのか、なされるままに倒されて終了した。

魔石を拾いながらくまなく探すがここには下に降りる階段はなかった

次の部屋に向かう右下の部屋に入る。部屋には何もいなく誰かいた痕跡が無い。この部屋も下に降りる階段が無い。

左上の部屋に入る。ロードオーガが１体だけだ部屋にいた。オーガより数倍でかく体長3mは有ると思う。がっしりとした体に棍棒を持つ。流石に凄い威圧感がある。そんなロードオーガにカーリが突進する。高くジャンプしてそのままロードオーガの頭に回し蹴りを入れる、一瞬ロードオーガがぐらつくがたいした影響は無いらしい。カーリが魔闘気を両手にためるとソイル(土魔法)を手にのせる。カーリの右手に土のドリルが出来る。そのドリルをロードオーガのお腹目掛け叩き込む。一瞬でロードオーガの背中に大きな穴が空く。衝撃が強すぎてお腹をす通りして背中を吹き飛ばしてしまった。自らの手を見て「加減が難しい」そうぼやく。

レベルが高いのも問題かもしれない。真面目にそう感じた。カーリとアルネの不満が爆発しそうで怖い。

この部屋も確認するが下に降りる階段が無い、最後右上の部屋に期待しつつ向かう。通路にはモンスターがいなく不完全燃焼のカーリさんのイラつきが伝わって来るのがしんどい。13階層最後の部屋に向かう。

その部屋は外の３部屋と違い天井が高い造りになっている。部屋にはバンパイアが部屋を占拠していた。

天井からぶら下がるように１人のバンパイアがいる。

「ようこそ。私の部屋へ、皆様の到着を首を長くして待って降りました」

僕が面倒臭そうに返答する。

「バンパイアの部屋だったのか、元々いなかっただろう。何でこんなところに来たんだ？」

ぶら下がるバンパイアが言う

「それは食糧確保の為ですよ。ここにいれば人が来る、モンスターも溢れて来る。食堂として考えると最高ではありませんか？」

「ふう~。レッサーバンパイアの考えそうな事だよ。何かあまりに普通過ぎてつまんないよ」レッサーは相手を格下として馬鹿にする言葉だ、吊り下がっているバンパイアが怒りをあらわにする。

「ふざけるなよ小僧!!!」

「私はバンパイアの第18位 紙祖のバンパイアに近い存在だ。本当の恐怖を教えてやる」バンパイアが両手を開くと、無数のコウモリが辺りに広がる。

「数が多いな」

「ふん。本当の恐怖はこれからだ」バンパイアが嬉しそうに言う。

「ライトアロー」短詠唱を唱え200本近い光の矢を作るとバンパイアやコウモリ目掛け飛ばす。コウモリに刺さった矢が次々と爆発してコウモリを倒す。倒されたコウモリはバンパイアの肉片となって地面に落ちて燃えて消えて行く。

バンパイアの体に数十本よ矢が刺さり爆発するが致命傷にはなっていない。

バンパイアが天井から降りて来る。左腕と右肩がなくなり怒りをあらわに向かってくる。

「くそ、人間など餌に過ぎない。今こそ私しの力をおも知れ」

大声を出し向かってくるバンパイアに対し光魔法を唱える。

「聖なる光の十字架よ。神の見知るしを示せ。ライトクロス(光の十字架)」

光の中級魔法だが、バンパイアにとって最大の攻撃になる。以前魔属の森でバンパイアのカンバレルさんから聞いた事がああった。

バンパイアに光の十字架が刺さる、バンパイアの体が四等分され燃えかすのように灰だけが残り消えて行く。灰の上に大きな魔石が乗っていた。魔石は赤黒く見るも鮮やかな色をしている。本当に高位のバンパイアだったかも知れない。だとするとこのライトクロスは本当に効果的な魔法かも知れない。

魔石をバックにしまい探すと14階層に降りる階段を見つける。