第68話
アルメン リュートに挨拶をする。アルメン リュートが迎い入れてくれる。
「リオン、戻って来たか」
「ええ。只今戻りました。
アルメンそのレッサー バンパイアは不味そうですね。食べれそうも無い、どうせ蘇生するんだから何か面白い遊びに使えると良いですね」
アルメンの足元にいるバンパイアが震えだす。
「ははは、バンパイアでどう遊ぶ?」
「魔族の森にバンパイアの血液が好きな植物がいます。その種を植えるのはどうですか? 非常に綺麗な花を咲かせます。一年もしないで体を通り抜け地面に根付きます。永遠にヒールポーションが作れます」
「うむ、わしらにヒールポーションは不要だが、このレッサーバンパイアが苦しむ姿を見るのは楽しいそうだ。あきたら日の光に充て殺すもよし。ポーションを作り人族に売るもよし。楽しもうかの」
「待ってくれ。私の知ってる事を全部教える。勘弁してくれ」バンパイアが怯えている。
アルメンがバンパイアを睨みつけ足に力を入れる。バンパイアが苦しみだす。
「さて、君に教えてもらいたい。お前達と行動を共にしたアルルカン ソーニャについて知ってること教えて欲しい」僕がバンパイアに聞く。
「奴は50階層、アンデットドラゴンの棲みかにいる。死にかったら行けばいい。我々バンパイアは49階層から全てを管理している。お前達に勝ち目は無い」
「なんかがっかりだな!! お前そんな程度の事しか知らないのか? アルメンこいつは生かして置いても無駄になる。殺しても良いしどうする?」
「フム、役立たずか? なら我が同胞の餌にしてやろう。お前達、我慢させて悪かっな。久しぶりの肉だろう、存分に味わえ」ブラックドラゴンが集まりバンパイアを食べ始める。食べられた所から回復するバンパイアは無限の食糧だろう。バンパイアの叫び声がこだました。
アルメンに別れを告げて8階層のセイフティゾーンに降りる。何も無いドーム型の場所だ。以前入った冒険者が置いて行った物だろうテント等か散乱している。かなり荒らされたように見える。
この場所に拠点を置く。ブロックソイルを唱え外壁を造り周りを固める。3階建ての拠点を作くった。
一回にトイレと食道、みんなで集まるテーブルを設置2階と3階は個室を5個造り各々にベットとテーブル、椅子を設置。さらに3階の1部屋に監視塔を儲ける。
日々のトレーニングの賜物だろう。かなりいい部屋ができた。みんな入り口を入った後で入り口を封鎖する。万が一を考えての事だ。
ギルドに報告と物資の調達をかねて僕とアルネが空間移動魔法を使い移動する。
ギルドに行きエンリールさんに詳細を報告。エンリールさんからはギルドには誰もいなく、必要書類等もなくなっていたことを聞く。
エンリールさんもギルドの建て直しに数日かかるようでダンジョンは僕達に委せると言われる。
食糧や物資の確保の為に宿に顔をだしサシテ ワンダールさんから食糧をもらい、毛布等の寝具をわけてもらう。食糧はまたもらいに来ると伝えると何時でも取りに来いと、有難い事を言ってもらう。
食糧と寝具をもって空間移動魔法を使いダンジョン8階層に戻る。寝具を分け食糧をしまい。今後の対応を検討する。
25階層のセキュリティゾーンまで一気に向かう事になった。行ける所まで行って進めなくなったら、8階層に戻る。
何んだか、予定も計画もなにも無いな! 完全に行き当たりばったりだ。
魔力の回復をはかるため。このまま1泊して明日、出発する。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
9階層に降りる。岩がごろごろと転がり無機質な空間が広がる。中央付近に魔力が固まっている箇所を発見、そこに向かう。所々ゴーレムの成れの果てが転がっている。
少なくても誰かがゴーレムを倒したのだろう。ただその姿が無い。中程まで来た時、ゴーレムが固まって暖を取っていた。ゴーレムが暖を取るなど初めて見る光景だ。
ゴーレムは硬い外装に覆われ物理攻撃が効きにくいモンスターだ。魔法を使って倒すのが良いだろうと思う。
「僕が行ってもいいかな?」「OK」即答でカーリが返事を返す。
「1人で行くのか? 援護が必要だろう」すみれが驚いて提案してきた。
「すみれ、近くにいると巻き沿いを食うよ。離れな」アルネがすみれの手を取って後ろに引く。
「さて、フル。最近実戦練習してないから行くぞ」フルが体を震わせて答える。
火属性の特殊スライムのフルを肩にのせてゴーレムに少し近づき魔法を放つ。
ファイアーアローを唱える数にして100本の炎の矢が飛び出しゴーレムにランダムに刺さり燃え始める。暖を取っていたゴーレムが散らばり倒れだす。何体かのゴーレムはまだ動けるようでこっち向かって来た。
さらにゴーレムを倒すべ追加でファイアーアローを唱えさらに100本の炎の矢を出してゴーレムに撃ち込む。目の前にいたゴーレムは完全に倒す。ゴーレムの魔石を拾いマジックバックにしまってさらに奥に向かう。
ゴーレムが3体残っている。刀を抜いてゴーレムの核を切り、残りを倒す。
奥を探すと下に続く階段を確認。10階層に降りる。相変わらずゴツゴツとした岩が落ちている。5人全員が10階層に降りると辺りから見られている感覚を覚える。
カーリがいち早く反応を示す牙狼の群れがこっちを見ていた。大きな牙を持つ狼のモンスターで体長は2m位、動きが素早く集団で狩りを行うモンスター。個々のレベルも高くBランクに相当する、そのBランクが集団で襲ってくるためAランクのモンスターも遭遇すると逃げると言われる強いモンスターだ。
牙狼がこっちを見るが襲って来る様子がない。それと何かをかばうように円になっている。カーリを抑えて牙狼の群れに話しかける。
「僕はテイマーをしているリオンと言う。群れのリーダーと話しがしたい」
少し小さく、体に傷後が残る個体が出てきた。
「ワシに何かようか?」
「僕達はここを通りたい。出来れば争わずに通る事は出来るか?」
「ワシらは基本的に人を信用しない。もし襲わないと確約が欲しければヒールポーションを有るだけ置いていけ。それが条件だ」
「そうか、ヒールポーションは持っていない。誰か傷ついた人がいるならヒールをかける事は可能だ」
牙狼の群れをかき分け黒ずくめの女の子が出てきた。まだ幼い感じが残る子だ。
「冒険者の方。すまない、我々には争う意思はない。通りたければ通ってかまわない」
「ありがとう。所で誰か怪我をした人がいるのか? 牙狼がヒールポーションを欲しがっている。ポーションは無いがヒールをかける事は出来る。見せてもらえるか?」
女の子が少し考えて僕を中にいれてくれた、すみれと桃の条からついて行くか聞かれるが1人で行くと伝えて牙狼の群れの中に入る。
中には親とおぼしき男女が横たわっている。かなりの深手をおったと見える。それも背中だけに傷がある。恐らく仲間割れか裏切られたかどっちかだろう。
男性の傷がな激しく男性からヒールをかける。男性はヒールでは足りずハイ・ヒールをかけて傷口がふさがった。
その後女性にヒールをかける。傷口はふさがるが毒だろうか。苦しんでいる。
毒用の魔法 キアをかけるが全て取れず上級魔法のキールをかけると、毒が抜ける
その後女性が起き上る
「すまない、冒険者の人。仲間の裏切に合いこの様だ」
「ただヒールをかけて毒抜きしただけだ、それと男性は傷口はふさがったがまだ動けない。もう少し休んでから帰った方が良い」
「助かる。唯、我々にはもはや帰る場所もないがな」
「それならリュックニーのギルドを訪ねてはどうだ。リオンから言われて来たと伝えれば無下にはされない。ギルドも強い冒険者を探している。これだけの牙狼をテイムするのは相当な技術だ。貴重だよ」
「ありがとう。主人が起きたら相談するよ。私は モリリン メンソール」
「リオン レース レイン 僕もテイマーだ。牙狼との信頼は本物だ。素晴らしいテイマーにあえて嬉しいよ」
牙狼達の緊張感が取れて少しなついてくれた。モリリンに別れを告げて奥に進ませてもらう。
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