第54話

約束の3日後。部屋でゆっくりとくつろいで要るとルーニーとリーンハルがラーネと共にやって来た。

「ただいまぁ~」

「お、ルーニーお帰り。リーンハルは?」


「今来ます」ルーニーの元気な声を聞いてほっとした。

「ただいまぁ。リオンさんお客さんです」

「お帰り」


リーンハルにつれられてラーネが入ってくる。

「ラーネ、2人を送ってくれたの? 有り難う。時間があるならゆっくりしていってね」


リーンハルとルーニーが前に来て、お話があります。そう真剣に言ってくる。


椅子に座り話しを聞く事に。

「リオンさん、ラーネを私達と一緒にパーティーのメンバーに入れてもらえますか?」


?どういうこと。

話しを聞くとラーネかパーティーメンバー入りの要請があった。3日間ラーネと接してその真剣な思いも分かったので、ラーネのパーティー入りをお願いしたいと言って来たらしい。


「ラーネ。君はどう思って要るの?」

「私は、リオンさんに命を救ってもらってから、何か恩返しがしたいと思っていました」


「それでパーティーに入りたいと?」


「そうです。駄目でしょうか?」


「今は駄目だね!」


「うそ!!」「やっぱりですか」「信じられない」

ラーネがしなだれ。リーンハル、ルーニーが立ち上がる。


「ちょっと落ち着なさい」アルネがなだめ「そうだよ、今はなんでしょ。ちゃんと続きを聞こう」カーリが落ち着かせる。


みんなの目が集まる

「まず、ドラゴンの常識と人族の常識の違い。


ラーネ、人族は力の強さで上下関係は決まらない。つまり、例え君たちより強い僕達だって人族の中では平民と変わらない暮らしをしている。

『うそ』ラーネの声が漏れる。


次に力が強い者が力の弱い者好きに使っては行けない。特に人族のこの国ではそう言う事は強く禁止されている。絶対にしないように。

『そんな』


ちなみにそう言う事を人族の間では奴隷と言って売買の対象となっている国も有る。

『そんな、違いすぎる』


最後に人族の中ではで暮らす以上は常に人の格好をする事。人族の者と同じように振る舞い同じように行動する事。人族の行動は僕達を見て学んでくれればいい。


後は最低でも今のリーンハルとルーニー位には強くなること。


取り敢えず、1年を目処にやってごらん。ドラゴン族と人族では常識も考え方も違うから、それで問題なければいいよ」


「それからラーネ、勘違いの無いように言って置くけど、ギル マイルやガンス マイル 。君のお父さんのカード ハバルやエバー ヤルトは僕の家族だ。

君を助けたのは家族を助ける当たり前の事だ。だから君が恩を感じる必要は無い。

僕はアルネとカーリ、リーンハルとルーニーが同じように何か問題が有れば助ける。

勿論僕に何か有ればみんな助けに来てくれて色々してくれるだろう。それと同じ事だよ


だからお礼なんて考えなくていい大切な家族のピンチに助けない奴はいないよ」


「後はカード ハバルだな、後でラーネと一緒に行ってな話し会う必要が有る」


「そうなの?」カーリが首をかしげる。


「ラーネ ハバルはドラゴン族の姫様だ。分かり安く言うと国王の子供だよ。ラーネの個人的な考えではどうにもならない部分だよ」

みんな驚きラーネを見ている。ラーネは?みたいな顔をしている。


「じゃラーネの話しはここまで、リオン行くんでしょ」

「そうだった。リーンハルとルーニーちょっと付き合って欲しい。すまないけどラーネは家でカーリとアルネと一緒にお留守番をお願い」

そう言ってリーンハルとルーニーを連れてハマイルさんのお店に来る。

「ハマイルさんをお願い出来ますか?」店員さんに声をかけると奥の部屋に案内される。

「ハマイルさん遅くなってすみませんでした」

「リオン君、来る頃だと思ってました」


「これからは僕達より、リーンハルとルーニーが良くおじゃますると思います」

リーンハルとルーニーが挨拶した。

「まず、ミスチルの剣は2人にあげる。そのまま使ってちょうだい。それとこのバックはマジックバックだ。これからダンジョン入ってモンスターを倒した後、必要になるから2人も持ってね。それと僕のパーティーに入ってくれて有り難う。このマントはパーティーの証だよ」

そう言ってマジックバックと薄い水色のマントを渡す。マントは魔力補助+20%の補助つきだ。

「何時も鎧着けたり武器を持ったりしていたら大変でしょ。使わない時はバックの中にしまったりしてね。勿論マジックバックは見分けがつかない加工が施されて要るからね」

「「有り難うございます」」

2人がパーティーの仲間に成った事が凄く嬉しかったらしく泣いている。


「それから、これからギルドの依頼を受けて貰う形でランクを上げて行くけど、ギルドに提出しなくても良いものはハマイルさんの所に卸してほしい、お願い出来る」


「リーンハルさん、ルーニーさん。これは私がリオンさんにお願いしていた事なんですが、もしギルドに提出しなくても良い素材は持って来て頂ければ買い取りいたします。これはリオンさんに限った話し出はなく何人かの冒険者の方にはお願いしてますし、気が向いたら持って来て下さい」


リーンハルとルーニーが分かりましたと返事をした。


そんな日の夜

カーリとアルネが椅子に座りリーンハルとルーニーが床に座り話しをしている。

「リオンやっぱり、マント出した」


「はい、後マジックバックもらいました」


「やっぱり、リオン何か変わらない、フフ、本当、リオンってお坊っちゃんだよね」

アルネが嬉しそうに笑っている。


「何か、教えてもらわないとちょっと引いてしまいました」リーンハルが笑いながら言う。


「でも、そのバックとマントのお金、実は発生してないよ。リオンったらわざわざ高級な素材をハマイルさんに売ってその代金の代わりに準備してもらった物だから」アルネが説明する。


「え、そうなですか?」ルーニーが声を抑えて聞く。


「そうだよ。リオンって変な所カッコ付けだし、変にお坊っちゃんだから少しずれて要るけど、私達が大好き何だよ」カーリが自信たっぷりに言う。


「カーリさん。それって私達もですか?」


「当たり前じゃない。じゃなきゃこんなに付き合ったりしないよ。リオンの話しを聞くと、2人の事凄い褒めてるよ。時々私も嫉妬しちゃう位何だから」

カーリが僕の頬をツンツンしながら話す。


ルーニーが「今日、私リオンさんの横で寝ても良いですか?」


「ダメ、リオンは私の」アルネが僕の横に寝て抱きつく。

「アルネさんずるい」リーンハルが反対側から僕に抱きついて来る。

「ちょっとずるい」「また、ずるした」

そう女子の楽しそうな声が僕の頭の上を交差すしている。うるさくて目が覚めた僕はどうしたらいいのだろう?

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