祝 第50話
対戦場所を聞くとラピスのギルドの訓練場で対戦を行う様でタンザ オールさんが審判、ライズとオランさんが立ち会いを勤めるらしい。
翌日、ラピスのギルドに入り。試合の受付を行う。かなり人数が多く、以外にも20組の申請があった。対戦するに辺りおそらくギルドの調性があったのだろう。僕達のパーティー 虹は一番最後の対戦だった。僕達はいつものマントを身につけて会場入りした。
第一試合は朝から行われ僕達の対戦はお昼近くになっていた。対戦相手はBランクのパーティーでリーダーがBランクで他はDランクの戦士2人とCランクの魔法使いとタンク(盾使い)だった。
僕達はルーニーが出る。勝ち抜き戦だが、相手パーティーから総力戦の希望があり受けた。あくまで僕達はルーニー1人が出る。
1対5の対戦だ。周りの観客からばかにしているのか。可哀想等、悲鳴に似た言葉がルーニーにかけられる。ギルドマスターのダンサー オールが試合開始を宣言。
ルーニーは白いマントから僕が渡したミスチル性の剣を出す。魔法は使う予定は無いらしい。
と思っていたらアイスラビリンス唱え一気に相手5人を攻撃。3人を戦闘不能にした。相手チームのリーダーを狙い距離を縮め剣を振り顔の前で止める。
相手チームのリーダーが敗けを認め試合終了となる。
ルーニーが顔をひねりながら戻ってくる。
心配そうにリーンハルが聞く。
「ルーニー、どうだった? 一気に勝っていたように見えるけど?」
「何か、不思議な感じ。リーンハルも戦えばわかるよ。想像以上に力を抑えないと駄目かも」ルーニーも自分の強さに少し戸惑い気味だった。
残った10組による2回戦が始まる。リーンハルの相手は男女のペア。雰囲気は有る、強いペアだと思われる。リーンハルは武器を持たずに出る。
相手チームから武器を持てと申告が有るがそれを断る。
試合が始まるとリーンハルが先手を打つ。相手チームはリーンハルの動きすら捕らえることが出来ず、リーンハルの軽い打撃をくらい戦闘不能になる。その後立つとこも出来ずに終了となった。
夕方に残ったチームのリーダーが集められた。残りのチームが1つの場所一斉に戦うシステムを導入する。棄権するなら先に棄権するようにと説明が有る。
もちろん棄権する気は無い。メンバーに話しをするとリーンハルが連戦すると言って会場に上がる。
観客席がどよめいた。決勝戦に1人で出るなんて命知らずだ等、様々に言葉が飛び交う。リーンハルは気にしない様子で試合開始の合図を待つ。他のチームは5人全員が出て来ていた、中にアメールでルーニーに文句を着けてきた偽リオンのクランメンバーの男もいた。
試合が開始させるとリーンハルをめがけ全員が来た。弱い奴から倒す。まあ、常套手段だが、残念なことに、この試合場にいる誰よりリーンハルは強い。
「アイスボール」と唱える。氷の玉が30個近く出てくると一気に相手選手に飛ばす。みなアイスボールが当たり戦闘不能になる。
とうのリーンハルは余りにあっさりと決着がつき、少し呆然としている。
リーンハルの攻撃と同時に白狐が飛だす。これは白狐の特技なのだろう。刀を鞘を納めた状態だと、九尾の狐の状態で姿をあらわすことができる。その白狐が後ろから来た矢を払い落とす。
白狐はあくびをして体を伸ばし、僕達を囲むように横になり寝てしまった。完全につまらないと言わんばかりに相手をばかにする。さらに弓矢が飛んでくるが白狐が尻尾を降って矢を落とす。
アルネが精霊魔法を短詠唱で唱える「黒鎖」
矢を放った者達を鎖が絡めて捕らえる。観客席や貴賓席、まさかの冒険者の中にも鎖にやられた者がいた。
ダンサー オールがリーンハルの勝利を宣言。チーム 虹が 勝利した。
鎖に捕まった者達はライズの私兵に捕らえられる。対戦相手も私兵達が会場から下ろし手当てをしている。
ライズが試合会場に上がると見たことも無い道具を持っている。
「これより、優勝チームに報奨を取らせる」
会場内にライズの声が届く。みんな物珍しく拡声した声に驚いている。
「チーム 虹 リーダー。リオン レース レイン、壇上に上がれ」
会場がざわつき本物が出ると言って騒ぎ出す。中にはいや別者だと言った者達が騒ぎ試合会場にみんなの注目が集まる。
僕はフードをかぶったまま会場に上りライズの前に立つ。
「リオン、無礼であろう。フードを外せ」ライズの声が会場全体に拡声する。
フードを外し膝を付き平伏する。
「リオン、お前にも同じ物を渡そう。これは拡声器という魔道具らしい。実に使いがってがよい」
ライズから拡声器を渡される拡声器を持ち
「親愛なるライズ シーナ マエン辺境伯様。お会い出来て嬉しく思います。お変わり無いお姿に喜びを禁じえません」
「良い。堅苦しい挨拶は不要だ。しかし何故こんな辺境の大会にお前達が出てきたのだ?Aランクともなると忙しであろう」
「このところ僕の名を騙り悪さをするの者の噂を聞きました。どれ程実力者かと思いまして来てみました」
「ほう、そんな下らん事をする輩がおるのか、随分と命知らずよのう。実力もなく、Aランクの依頼等無理であろう」ライズがいたずらっ子のような顔をしながら話す。
「はい、僕もそのように思います。それと少しがっかりしました。決着が付いた後に矢で対戦相手を殺そうとするなど、冒険者ではなく、ただのならず者がする事です」
「ふむ、少しお前達もラピスやマリエラに滞在し旧知の中を暖めよ。そうすればお前達を語る者も出てこないだろう」
「これからまた移動する予定がり有りますが、準備が終わるまでゆっくりと滞在したいと考えております」
「ふむ、なら少し私の邸宅にこい。珍しいスライムが迷い込んでな、少し手を焼いている。また見てくれぬか?」
「畏まりました。わたし程度のテイマーで良ければお伺いさせて頂きます」
「で、お前達に報奨と思ったが。どうやら不要だろうな。リオン、このマウンテンドラゴンの防具と武器はいるか?元々お前がDランクの時に倒したモンスターだ。不要であればこの私が決めたいと思うがどうだ」
みなDランクでマウンテンドラゴンを倒した事を驚き自分達とは違うとぼやき始める。またマウンテンドラゴンも大小有る若いモンスターを倒したのではと騒いでいた。
「僕達には不要です。どうか、これから大成するであろう冒険者に譲って下さい」
「フフ、リオンお前は変わらないな」
「この防具と武器は追って私から冒険者に与える。受け取った者はこれよりさらに精進してくれ」
拡声器を外したライズから明日一緒に邸宅にいくぞと声をかけられた。
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いつも読んで頂きありがとうございます。
やりました。50話となりました。
ワー パチパチ
すみません、1人で盛り上ってしまいました。
何か毎回文字数がバラバラです見ません。気持ちの問題でかける文章に違いがありすぎてすみません。
これからも頑張ります。よろしくお願いします。
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