第49話

受付嬢にランバートさんに会いたいと伝えると、すでににギルドの受付時間は終わっていると言われてしまった。


食堂に行き厨房を覗くとランバートさんと料理人の人がいた。ランバートさんに声をかける。

素材を降ろしたいと伝えて中に入り。蜂蜜蟻(甘い液を体の中に蓄えているモンスター  もちろん食用)


ミートミノ(牛に似たモンスターで、美味しいお肉が沢山取れるモンスター)


蘭火鳥の卵(火山にいるモンスターで卵が物凄く美味しいと評判)を卸した。


どれも美味しくて有名なモンスターで人気の高いモンスターだ。

ランバートさんと料理人の人がご馳走だと言って喜んでいた。


ギルドを閉めて食堂に集まる。ランバートさんから新しい職員の紹介を受ける。


受付嬢のマールボロさんと料理人のダンダーレさん。


「初めてまして、リオン レース レインです。僕は前からランバートさんにはお世話になっています。このギルドも僕たちはよく利用しますのでよろしくお願いします」


「僕のパーティーメンバーのアルネとカーリです」そう言って2人を紹介する。

「この2人は現在、ラピスのギルドからあすがっているリーンハルとルーニーです。いずれこの2人も僕たちのパーティーメンバーになると思います。この2人もアメールには良く来ると思いますのでよろしくお願いします」


マールボロさんが本物だったと言ってオロオロとし始める。

「先ほどはすみませんでした。知らなかったとはいえあんな態度を取りまして」

そう言ってあたまを下げる。


「気にしないでください。お二人とお会いしたのは、僕たちの事を知って欲しかったからです。僕たちのせいでよけいなご迷惑をおかけすると思います」

そう言うとよけいにかしこまってしまった。


「硬い事はいいから、リオンからもらった食材もある、今日は楽しもう」


色々と土産話に花が咲いた。僕も知らない事がぼろぼろとカーリとアルネから出た。2人とも大変だったみたいです。朝、早く起きてフルを連れて外に出る。


何時もの練習をサボりゆっくり散歩をしてから戻る。部屋だ戻るとカーリが抱きついて来た。


カーリをお姫様抱っこしてベットに座りモフモフする。アルネがジトっと見ているので

「アルネもおいで」

と呼び出し、隣に座る。アルネの頭を撫でると髪が凄くきれいなことに気付いた。カーリとまた違うさわり心地に驚く。

「アルネの髪、綺麗だね。さわって見ると凄い気持ち良いよ。カーリみたいに触っていい?」


アルネがお姫様抱っこしてくれたらいいと小さい声で言う。カーリをベットに下ろしアルネをお姫様抱っこする。アルネが恥ずかしいそうにこっちを見ている。アルネに顔近付けてベットに座ると髪を撫でる。


ふたりを満足するまでモフモフしてからギルドに降りる、リーンハルとルーニーが仕事を受注していた。

アルネが2人に声をかけた。最近、アメールの近くにミノタウロスが出るようになったらしくそれを討伐するようだ。


マールボロさんが心配そうに「ミノタウロスですけど大丈夫ですか?」

と聞いていた。

「この2人なら問題無いわよ。ギルド的を問題なら見てるだけだけど私が付いて行こうか?」


「お願いします。一応ル一ルなので、アルネさんが付いて言ってくれると私達も助かります」マールボロさんが助かったと言う顔をしている。


「悪いけど私、こんな軽装で付いて行くから2人ともお願いね」


ルーニーが笑いながら「大丈夫です。アルネさんお花でも摘んで暇潰しするようになりますよ」

「オッケー じゃ行こうか」そう言うとアルネが2人を連れて出かける。


「カーリ、僕達も簡単な依頼こなして暇潰ししようか」等と話しをしてるとランバートさんが来て直接依頼を頼みたいと言ってきた。


「この薬をカード ハバルに届けてもらえるか。今日は住みかにいるはずだ、あそこはなかなか頼める奴がいなくてな」


「了解しました。僕達で良ければ行ってきます」

薬をマジックバックに入れてカード ハバルの所まで空間移動魔法を使い移動する。


災害の渓谷の最新部に移動。カード ハバルが突然出てきた僕達に驚いていたが、ランバートさんからの薬を渡すと待っていたと言って喜んでいる。


どうやらドラコンに取って大切な薬らしい。僕は初めて知った。


代わりにランバートさん宛の薬草を渡される。


渡された薬草を見ると災害の渓谷に生える貴重な薬草だったはず、ランバートさんがこの薬草をもらい薬をカード ハバルに渡すと言うやり取りをしているらしい。カード ハバルから預かった薬草をマジックバックに入れてギルドに戻る。


ランバートさんに預かった薬草を渡し話しをしていると何やら外か、騒がしい声がしてきた。

ギルドをでて外に出るとアルネとリーンハル、ルーニーがいて数名の冒険者から絡まれていた。


カーリと一緒にアルネに声をかける。若い冒険者がルーニーに文句をつけていると教えてもらう、若い冒険者曰く、自分達が追っていたモンスターを勝手に倒した事に怒っているらしい。


相手のパーティーリーダーに対し

「僕がこのパーティーのリーダーです。不快な思いをさせたと思いますが、故意に行った別けでは無いので、その辺で勘弁してもらえないか」



「モンスターの横取りは禁止行為だ、俺達も依頼を受けてやっている。そこを注意している」向こうのリーダーがそう言って一向に引く気配がない。


「それはすまない、メンバーも反省している。この辺で許してもらえないか?」


リーダーの男が「わかったならいい。俺達はあのAランクのリオンのクランメンバーだ、良く覚えておけ」


ほう、僕のメンバー? 僕はクランはおろか、パーティー名すら無いのに?

「そう、僕はクランを持っていないし。君たちも知らない。それなのに勝手に僕の名前を使うのはゆるせないね。


君たちのクランリーダーに本物のリオンが、怒ってるいると伝えくれないか?


もし断るなら君達の冒険者としての人生をここで終わらせてもいい。どうだろう」軽く脅しをかけながらそう言うと刀のつかに手を乗せる。


リーダーの男が「わかった伝えて置く」

そう言うと一目散に逃げて行った。


これがいわゆる有名税って言うものだろうか?たった何ヵ月かいなかっただけなのにこんな面倒な事になるのか?


騒ぎを聞き付け、ギルドからサンリューチュさんが出てきた。

「リオン君何かあったの?」

サンリューチュさんに事情を説明すると、今同様の問題が多いらしくギルドも対象に困っているらしい。仕方ない、拠点に出来るだけ急いで戻るか。


みんなを連れてラピスの奥。普段練習に使っている場所まで空間移動魔法を使い移動する。部屋に戻ってから全員でラピスのギルドに行くことにした。

ギルドに入りダリアさんに帰った事を伝える。ダリアさんはリーンハルとルーニーの無事を凄く喜んでいた。


ダリアさんにアメールでの出来事を伝えにた所、同じ事が多く問題としてとらえているらしい。

特に僕達がいなかったことで状況が悪化したらしく、ギルドが違うと言っても言うことを聞かない者もいるらしい。


ダリアさんと別れた後ハマイルさんなお店に入る。ハマイルさんは不在と言うことだった。リオンが帰って来たと伝えて下さいと言って外に出ようとしたところハマイルさんの声が聞こえた。

「リオン君、帰って来たのかい?」


「ハマイルさん、帰って来ました。少しの間ここに滞在しますのでよろしくお願いします」


「皆さん、ちょっと時間は有りますか? 会わせたい人がいます」


アルネとカーリを見ると行ってもいいとの事。


ハマイルさんのいる奥の部屋に全員で入る。部屋に行くとオランさんとライズがいた。


ライズが「やっと戻って来たか、今大変な状態何だぞ」と文句を言って来る。


僕達の偽者が増え過ぎて、あちこちで面倒ないざこざが起きているらしい。その為、ハマイルさんの協力のもとトーメントを開催することになった。5人までのパーティー戦で、最後まで勝ったパーティーに報奨を出すことになっている。僕達もそこに出場することになっているらしい。


報奨はハマイルさんのお店に有るマウンテンドラゴンの鎧とマウンテンドラゴンの鱗から作った武器らしい。


「でも、それなら僕達が出場しなくても?」


どうもライズの逆鱗に触れたらしい。激しくそして凄い勢いでライズが怒った。

「リオン。お前は自分の事をどう考えいる、我々はどれだけお前達をホローしていると思っている。少し、私達の事をお前も手伝え」

肩を上下させ怒っている。


「ライズ。ごめんね、僕が参加します」


「あー、ふざけるなお前達、全員だ」


アルネが参加するよ、と小声で言う。

「分かりました。みんな参加します」僕が声を大きく答える。


「パーティー名を今から決めろ! リオンの名前は使うな!! これは命令だ」

ライズが怒りは収まらず、仕方なくパーティー名を決める事になる。


相談するとリオンが決めてと言われる。まさかの丸投げ。


考えた据え 虹 と名ずけた。

カーリからどういう意味ときかれ「個性と幸せ。僕達はみんな種族が違うけど仲良くやっている。虹はその象徴だと思う」


リーンハルが「リオンさんが決めた名前ならそれでいいです。私も好きです」

と言われた。


みんなリオンが決めた物が一番いい。と言ってくれる。


ライズにこの “虹” で登録を依頼、対戦の順番を聞かれ、リーンハルとルーニーが出る。2人がまけてたら僕達の負けでいい、そう伝えるとライズがさらに青筋をたてて怒りを現にする。


そんなライズをよそに僕が意見を押し通す。結局、僕たちが出ないと始まらないと言う事でライズ おれた。


ただ僕はリーンハルとルーニーが負けると思っていない。この2人を押したのはただの自信だ。


話しが一段落したら所でハマイルさんに大型のモンスターを降ろしたいと伝える。


倉庫が有ると言われモンスターを卸す。

モンスターはマウンテンエイプ、ワンダーエイプより一回り大きなモンスターで骨が武器に使えるモンスターを10匹。蜂蜜蟻の魔石を6個、鎧亀の甲羅を10頭マジックバックから 出して卸す。

ハマイルさんが「こんな高級品いいんですか」と興奮しながら聞いて来た。

「これはハマイルさんにと思って持ってきた物です、良ければ使ってください」


オランさんとライズがそんな高級品なの?といって聞いている。

ハマイルさんが丁寧に説明する「まず、このマウンテンエイプですが、なかなか世界中を見ても出ない素材です。それだけ高品質の物を武器で、このサイズですと50個は造れると思います。この素材だけても私が世界進出可能な量です。それだけ欲しい人が沢山います。


次に蜂蜜蟻ですが、これは皆さん承知のモンスターです。食べると美味しいので有名です。この蜂蜜蟻の魔石は非常に珍しくこの品質の物だと売値はお城を買ったり出来る位の値段がつきます。この魔石を使うと一生、甘味に困らないと言われる希少品です。


鎧亀の甲羅は和議の国のSランクパーティー 終炎が着けている防具として有名です。つまりここに有る素材を合わせると、1つの国ですら買えるくらいの売上を上げる可能性があります。そのくらい珍しい物ばかりです。


リオンさん、僭越ながらハマイル商店専用カードと言うものを作りました。私のお店にこのカードを見せてもらえたら、どんなときでも私達はリオンさんに協力すると誓います。私達のカードを持ってもらえますか?」


「僕は商売については素人です。素材の良し悪しも知りません。ハマイルさんを信用して卸しているので、なのでハマイルさんが良ければカードを持たせて頂きます」


ハマイルさんから金色のカードをもらう。

ハマイルさんが興奮した様子で明日の大会の商品は私が出します。ライズさん金額は気にしないでください。そう言いきった。ハマイルさんが興奮していた。


対戦場所を聞くとラピスのギルドの訓練場で対戦を行う様でタンザ オールさんが審判、ライズとオランさんが立ち会いを勤めるらしい。

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