第24話
話しをしながら進むと2階の小部屋を発見する。
中を覗くと冒険者がいて戦っている。カーリとアルネに相談して他の場所から入る事にした。
2階の通路は1階程広くなく、2人が並ぶのがやっとの道幅しかない。1列になり次の部屋を目指す。
次の部屋にはいる。ゴブリンメイジが1匹、ゴブリンが3匹いる。
「ゴブリンメイジは初歩の火属性の魔法が使える。ルーニー、さっき言った事は覚えている?」
「あの、魔法を使う前に倒すですね」
「そう、自分がやられると困る事だけど、倒すには有効な手段。基本的にコボルトと大差無いけど、コボルトより力もある。
リーンハルがゴブリンメイジを打つ。ルーニーはリーンハルの援護をしながらゴブリンを1匹を倒す。
それが出来たら残りの2匹を倒す。ゴブリンも狙いは首、出来なくても深く切ることが出来れば問題は無い。但し危険な時は逃げる、いいね」
「「はい」」 ルーニーが先に動いた。
ゴブリン達は気付いていない。ゴブリンメイジの前にいるゴブリンを袈裟切りして倒す。
その隙にリーンハルがゴブリンメイジの喉に剣を突き刺し倒した。
残りのゴブリンが怒りに任せてリーンハルを襲うがルーニーがゴブリンの首元をきれいに横に振り抜く。
「魔法使いになるの辞めようかな。どうしても実戦で魔法を使う有効性が見えない」
そう、リーンハルが言って落ち込んでいた。 魔法の基礎訓練を全くやってないからからだろう。
「リポップするまで時間を図るから少しここにいよう。次は魔法で倒す方法を教えるよ」
ルーニーとリーンハルが驚いた顔をしている。
「リオンさん。魔法も使えるのですか?」
アルネがわかる~って、顔している
「その疑問、わかるわ。リーンハルにルーニー。リオンは規格外だから一緒にしない方がいいよ。私達も半年は一緒に要るけど驚く事が多いもん」
「そうそう。リオンなんか私達よりレベルが低いのに私達2人と戦っても負けないもんね、アルネが言った規格外って言葉はぴったりだよ」
「あの~ 出来れば悪口は僕のいない所でお願いします」
「「悪口じゃ無いよ」」アルネとカーリが否定している。でも信じられないです。
小部屋に1時間程いて待っていたがリポップせず。
これ以上待つのもと思い別に向かうが2階層は人気が高いのか、どの小部屋も順番待ち状態。
仕方なく今日は終わりして戻ることにした。 お昼を過ぎた辺りでお腹もすいた事もありギルドに立ち寄りお昼にすることにした。
ギルドに行くとリーンハルとルーニーの担当の人がいてリーンハルとルーニーに話しかけていた。
僕達3人は先に食堂に進み席に座る、3人で話しているとギルドの人が来た。
「リオンさん。何時もリーンハルとルーニーのめんどうを見てもらい有り難うございます。
私は職員のダリアと言います。これからもあの2人をよろしくお願いします。
どうもこのところの冒険者学校は評判がいまいちでして、卒業してすぐに亡くなったりする人も要ると聞きました。
あの2人は私の同郷なものですからスゴく心配だったのですが、良い人とお会いできて良かったです」
「いえ、僕なんかの知識程度で良ければ、それにずっと一緒と言うわけにはいきませんが少しの間、一緒に経験をつんでいけたらとは思います」
「本当に有り難うございます。リオンさんにそう言ってもらえると嬉しく思います」ダリアさんが丁寧にお辞儀をして挨拶してくれた。
ダリアさんの駆け出しで駄目なレベルって、心配していたから出た言葉なんだね。
少しダリアさんに対する見方が変わった気がする。
食事を終えて早めに部屋に戻る。
ルーニーとリーンハルを前に座らせる。
アルネが椅子に座り、カーリはベットでゴロゴロとし始める。
アルネとカーリは何時ものようにくつろいでいる。
「ルーニー、リーンハル。2人に先ず説明するね。今、僕とパーティーを組んでいる。アルネとカーリは元々僕の先生だ」
「「え?」」2人がアルネとカーリを見る。
「ちなみにアルネが魔法。カーリが武術。で元々2人はBランクの冒険者だよ」
2人が驚きと尊敬の眼差しでアルネとカーリを見ている。
後で話しを聞くと冒険者学校を出て、Bランクまで上がる人が珍しいらしい。
本人の才能も有るだろうけど、教える人にもよるのだろう、折角の学校が勿体ない。
「これから2人に教えることは僕がアルネとカーリから教えてもらった事だからね。
それとアルネとカーリは間違った事は僕には教えなかった。
自分達が経験した中から本当に大切だと思った事を僕と教えてくれた」
「だからと言う訳では無いけど、これから教えることは大切にして欲しい。お願い出来るかな?」
「「はい。よろしくお願いします」」 リーンハルとルーニーが揃ってお辞儀をした。
「じゃあ始めるよ。先ずは魔力のコントロールから、リーンハルは魔法使いを希望だから、じぶんの魔力を感じる事は出来る?」
「はい、感じる事はできます」
「うん。ルーニーは魔力を感じる事は出来る?」
「はい、私も感じる事は出来ます。でも私の魔力はそんなに大きく無いと言われました」
「そんな事を言うだね。魔力量もある程度は必要だけど問題は自分がどれだけ練習したかの方が大事だと思う。
レベルが上がればそれにともなって魔力量もある程度は増えるしね」
「ダンジョンでも言ったけど、先ずはコントロールから、自分のおへの下に魔力を集める事から始める。以外に集中力が必要だからね。
コツとしては呼吸に合わせる事、息を吸うときより、吐く時により強くへその下に集中させること、やってみよう」
開始から30分位たった頃に感想を聞く。 リーンハルは魔力がまとまらず難しく感じたらしい。
魔力量が多いせいかコントロールに手間取っているようだ。
ルーニーはへその下に魔力が集まった気がするがあまり感じ取れないらしかった。
「今日の練習はここまで、これから毎日練習をしていきます。最初から上手く行くことの方が珍しいから焦らずやっていこう」
リーンハルから質問が出た「リオンさんは魔力コントロールの練習はどの位やったんですか?」
「僕? いまだに続けているよ」
この返事に一番驚いていたのがアルネだった。
「リオン、あんたまだ練習してたの?」
「当たり前でしょう。お陰で魔法の精度も物凄く良くなったよ」
アルネが呆れた顔で見ている。何か不味かったのかな?
「所でリオン、魔法の練習っていつやってるの?」アルネが不思議そうに言う。
「みんな寝ている時間」
カーリが「そう言えば、リオン朝早くに何時もどこかに出かけて要るけど、朝一で練習してるの?」
「あれ、カーリを起こしてしまっていたの。ごめんね。寝てると思ってた。でもその時間帯が僕の練習時間かな」
カーリが近付いて来て後ろからハグしてくる。
「この、自分だけ強くなろうとしているな。先生としては嬉しいぞ」
そう言ってじゃれて来る。リーンハルとルーニーの目が何か冷たい気がする。
「リーンハル、ルーニー、カーリは何時もこんな感じだから気にしないの。貴女達もすぐに慣れるわよ」
アルネの目も冷たい気がする。
「ギルドに少し用事が有るから出かけて来る」そう言ってカーリを振りほどく。
カーリが子供のようにイヤイヤをしているとアルネがよしよしと言ってカーリをあやしていた。
何かアルネの態度が今日は優しい気がする。 部屋を出てギルドに向かう。
依頼板の中に気になる依頼があった。それを見にやってきた。
(ドラゴンスレイヤーかドラゴンテイマーを求む。報酬は言い値)依頼主の名前が無い。
依頼の紙を持ちダリアさんに話しかける。 「この依頼に付いて少し話しを聞いてもいいですか?」
「リオンさん、どの内容ですか?」 依頼の紙を見せる
「依頼主の名前が無いのは何故でしょう?」
「すみません、実は私もわかりません。この依頼は当ギルドのマスターが直々に持ってきたものです。
詳しい話はマスターに確認して頂く方が良いかと思います。今マスターをお呼びしますね」
ダリアさんが奥に入って行った。 屈強な男性が出てきた。40才は越している思われる容姿だが、所作は戦いに身を置いた者の凄さを感じさせる
「君かな、この案件を聞きたいと言ってるのは」 少し緊張気味にそうだと答える。
「初めましてラピス支部でギルドマスターをしておる。タンザ オールだ」
「リオンです。よろしくお願いします」
「リオンはテイマーなのかな? ドラゴンスレイヤーには見えないから」
「はい、僕はテイマーです、少し話しを聞きたくて伺いました」
ギルドマスターのタンザ曰く、災害の渓谷に最近ドラゴンが住み着きそのせいで他のモンスターが住みかを終われ近隣の村や商人達が困っているらしい。
また依頼主名が無いのは住民と商人が連盟で依頼してきているためらしい。
「つまり、金額の言い値もドラゴンの退治には適さない金額と言うことですね」
まあ、僕には問題無いけど。
「リオン、今 君は別の依頼で来ているのだろう?マリエアのギルドマスター オランからも君の噂は聞いている。オランの依頼に時間的な制限はない、良ければこの案件も受けてもらえるか?」
「具体的に何をすればいいでしょうか?」
「ドラゴンをその場所から出て言ってもらうか、近隣の村や商人の障害にならないようにしもらえれば問題無い。
出来れば定期的に、災害の森のモンスターを駆除してくれると有難い」
「わかりました。明日からダンジョンの地図作成を一旦ストップします。
先に災害の渓谷を何とかします、報酬は出来高払いで村の人や商人のかたの負担にならない程度で問題ありません」
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コメント書けなくてごめんなさい。
皆様の応援にいつも感謝しております。
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