第19話

その後新しいギルドカードをもらい一旦帰る事にして明日再度来ることになった。


宿に戻り明日からの準備をしているとアルネさんとカーリさんが部屋に来た。


カーリさんが突然抱きついて来た。


カーリさんのスキンシップが最近激しい気がする。


「カーリ?あんた発情期?」アルネさんの呆れた声が聞こえる。

「アルネ妬いてるの、素直じゃないなぁ~。おいで」

カーリさんがそう言ってアルネさんを引き寄せるとアルネさんが倒れて来た。


思わずアルネさんを抱きかかえて支えるとアルネさんが真っ赤な顔で立ち上がり後ろを向いて服を正している。


「アルネ、なに照れてるの?」とカーリさんがからかっている。 明日からダンジョンに潜る、その為に

全員でステイタスを確認する事になった。


言い出したのはアルネさんだったが何故か出し惜しみしている


「じゃあ、僕から表示します。マウンテンドラゴンを倒した事でレベルが1つあがったので、今はこんな感じです」


リオン レース レイン 男 18歳


レベル21

最大HP16800

最大MP19000


職業 テイマー、魔法戦士


耐性6/B

俊敏2/A

胆力6/C

筋力9/B

知力5/B

幸運8/B


索敵察知に変更9/C(察知レベルが50%上昇)


魔法 レベル 火魔法3/C、水魔法6/D、風魔法7/D、土魔法3/D、光魔法8/C、闇魔法9/E 結界魔法 8/C


基本スキル 剣術 8/B 槍術4/E テイムスキル 9/B 身体強化 6/B 筋力強化8/C(筋力を80%上昇 MP10使用)

闇目(夜も昼と同じように見える)

隠匿(敵に見つかること無く移動ができる)

威嚇(敵を威圧して圧倒する)


「何あんた、この異常な数値は?」


ん、やっぱり弱いのだろうか?人と比べる事が無いからわかならいけど。


「やっぱり弱いですか?」


「逆、HPやMPもそうだけど、スキルレベルが高すぎるのよ」

アルネさんが凄い勢いでカードを見て答える。通常、人属ではレベル21でHPは大体、10000行くか行かないか位らしい。


そう言われると確かに高い。


「じゃあ、次は私ね」

カーリさんがカードを出す。


カーリ ベルトルト 女 20歳


獣人属(タイガー属)


レベル35

最大HP 25400

最大MP18000

職業 武術家、狂戦士≪獣人専用≫


耐性2/B

俊敏6/B

胆力9/B

筋力5/A

知力6/B

幸運8/C

筋力超過2/A 狂戦士特有


魔法 レベル 火魔法3/E、土魔法8/D 基本スキル


剣術 8/B 槍術4/B 身体強化4/A 筋力強化4/A(筋力を90%上昇 MP5使用) 跳躍5/C 威圧(敵を威圧して圧倒する)


剣術 8/B槍術4/B 短剣9/A 鈍器7/A 盾3/C

凄い、完全な前衛タイプ。能力もかなり高い。


「カーリさん、この狂戦士って何ですか?」 カーリさんがくっついて来て顔を寄せる。


「これはね、獣人族特有のスキル。殆んど使う事がないスキルだよ」


「そうなんだ」返事をしてとなりを見ると顔がすぐそこにある。


ち、近い。思わずドキドキしてしまった。しかし獣人属だけあってHP高いし、筋力5/A なんて反則だよ。


アルネさんのカードを見せてもらう。


アルネ リカリオ 女 20歳 


ダークエルフ


レベル34


最大HP 20035

最大MP45600

職業 魔法戦士、魔術師 黒い精霊≪ダークエルフ専用≫


耐性2/C

俊敏8/C

胆力5/B

筋力1/C

知力9/A

幸運8/B

魔力自動回復 2/A 黒い精霊専用


魔法 レベル 火魔法8/B、水魔法6/B、風魔法7/B、土魔法2/B、光魔法3/E、闇魔法9/S、精霊魔法5/B 基本スキル 杖術 5/B


闇目、闇衣(隠匿の上位スキル)、精霊スキル


「アルネさん、精霊スキルって何ですか?」


「それは、精霊の言葉を理解するスキル。私は精霊魔法も使うから必要不可欠なスキルなの」


エルフは魔法に長けてると聞くがMPも高く、自動魔力回復なんて反則なスキルまで持ってる。

アルネさんとカーリさんて、本当は自分達の国では貴族のご息女様なのかな?

凄い能力値何だけど。


「カーリさんもアルネさんも凄いですねこんなに強いのにまだ他にも持ってるなんて」

凄い驚きを隠せずに伝える。 何故か2人はあまり嬉しそうではない。


アルネさんが思いつめた顔で僕を見る。


「リオン。私達、貴方に言わないと行けないことがあって…」そう言うと止まってしまった。 2人の方を向いて話を聞く。


「私達ね、以前にもパーティーを組んだ事があるの。その時に私とカーリが暴走してしまってパーティーの仲間が怪我したり、モンスターを取り逃がしたりしてそのパーティーを首になったのね。

それからは2人だけでやって来たんだけど…。やっぱり私達とパーティー組むのは嫌だよね?」


「いえ。僕は2人とパーティーが組めて嬉しいですよ。それにテイマーなんてモンスターが暴れる何てざらですから。慣れっこですよ」


カーリさんが怒ってつめよって来る

「ちょっと私達をモンスターと一緒にしないで」


「はは、すみません。正直、僕には足りない所がたくさん有ります、その足りない所をアルネさんとカーリさんに補ってもらえると助かります、僕も、もっと強くなってお二人をサポート出来るように努力します。

だから僕からもお願いします。アルネさん、カーリさん僕のパーティーになって下さい」


そう伝え頭を下げる。 パーティーになって欲しいのは僕の気持ちだ。だから伝わるといいな。


カーリさんがアルネさんを優しく抱きしめる。アルネさんが泣いていた。


ずっと引っ掛かっていたことなんだろうと思う。冒険者は失敗が許されない風潮がある、命のやり取りをするのに失敗なんかされたら確かに困るだろう。


でも失敗しない奴何ていないと思う、お互いがそれを補えれば良いのだ。僕はそれだけだと思っている。


2人が落ち着くまで待って改めて伝える

「アルネさん、カーリさん僕とパーティーを組んでくれますか?」


「「はい」」

2人の元気な返事にほっと胸を撫で下ろした。


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