第15話

こっちは木刀で打つがカーリさんは木刀の半分位の木剣を左右に持ち体術まで使う。

上から打ち下ろすと上です押さえられ蹴りが飛んで来る。


下を狙うとスッとかわされ胸を突かれる。


突きを出すといなされ回し蹴りが飛んで来る。


完全にに子供扱いだ。30分もしないでぼろ雑巾のようになってしまった。


カーリさんから動きが直線的、動く前に左足が微かに動く等、自分のわからない癖を指摘された、この短時間で良く見ていると思う。


「所でリオンは身体強化のスキルは無いの?」カーリさんが不思議がって聞いてきた?


「あります。けど練習で使うと折角の練習が台無しになる気がして使っていません。先ずはこのままでカーリさんに勝てるようにするのが先だと思っています」


先ずは自分の悪い癖を直し反射神経や気配察知、動体視力を高める事が優先。これはスキルを使わなくても憶える事ができる。


カーリさんが不思議そうにこっちを見ている。「なあ!女の私に負けて悔しいとかないのか?」


?…悔しい?? 「いえ、カーリさんの体術や短刀術は凄いです。出来る事ならその技術の全てを盗みたいと思います。カーリさんと同じ位強くなったら凄い事だと思います。憧れはしても悔しいとかは無いですね」


カーリさんが震えている? なに?何かあったの?

「アルネ。リオンって変! 女の私にこんなボロボロにされたのに、悔しいがらない。こんな人初めて!」


アルネさんが来て「カーリ、わかったから落ち着こう。リオンはまだまだ子供何だよ。だから純粋にカーリの強さに憧れているの。わかった」


カーリさんがうなずいて落ち着きを取り戻した。 もっと強くなるためにはもっと頑張ら無いと


「カーリさん」


「フニャい」あ、噛んだ。


「僕の癖を直すに何かした方がいい練習は有りますか?」

「練習?……。あ、有るニャ。有るニャよ、ズズズズズ・・・・」ニャって?タイガーってネコ科だから?


「カーリ、落ち着こう」アルネさんがカーリさんを支える。 アルネさんから落ち着くまで少し待ってと言われ休憩に入る。


アルネさんから質問「リオン、正直に聞いてもいい? 普通の冒険者なら負けたりするのを嫌がる。君は何でそんな前向きなの?」


「僕にはテイムしたいモンスターがいるです。けどランクで言うとSSSに該当するモンスターでテイマーの始祖がテイムした、幻のモンスター。ゴールドスライムをテイムする事。だから僕もSSSランクに尊敬されされるテイマーに成りたいんだ」


「なる程、でもSSSランクのスライム何て存在するの?」


「多分。要るとおまいます。始祖の残した本に残っていますから」


アルネさんが胡散臭いって顔している。


エバーが私も聞いたことがないですが、ギル マイル様なら何か知ってるかも知れないと言ってきた。


じゃ、今度ギルにあった時聞いてみようかな? と思って要るとギルが来た。 「リオン、呼んだか?」ギル マイルが降りてきた。


ドラゴンの姿ではなく人の姿で空から降りてくる。アルネさんとカーリさんが驚き過ぎて口をパクパクしている。


「やあ、ギル。わざわざ来てくれたのかい」


「呼ばれた気がしたもんだからね」

エバーが平伏している。その姿にアルネさんとカーリさんが驚き震えていた。


それはそうだろうな。自分が勝てないと認めた相手が突然ひれ伏すなんて驚くよね。


「所でリオン、このお二人は?」


「こちらはダークエルフのアルネ リカリオさん、魔法の先生で、こちらが獣人族のタイガー族のカーリ ベルトルトさん。武術の先生。僕の為にわざわざ来てくたんだ。

エバーが言っていたんだけどギルはゴールドスライムは聞いたこと有るかな?」


ギルがジロっとエバーを見て威嚇する。その圧の強さにエバーとアルネ、カーリの2人が体を地面に押し付けられ苦しんでいる。

「エバー、お前何をしにリオンに付いて要るのだ。お前を遊ばせる為ではないはずだが」


「はい、すみません」

エバーが無理やり体をお越し謝っている。


「そう言えば、ゴールドスライムの事だったね。憶えているよ。でもお勧めしないな。今のリオンには早いよ。せめてエバーを倒せる位に強くならないと、ゴールドスライムまで近寄れないよ」


「そんなに危険な場所にいるの?」


「そうだね。今はオーヂエンの隣のナーラ国のリュックニーと呼ばれるダンジョンの最深部にいるよ」


「そつなんだね。教えてくれて有り難う」


「いやいや、お安い御用だよ。それよりエバーをちょっと連れていくよ」

そう言とさらに威嚇し、圧を強くなる。アルネさんとカーリさんが完全に気を失ってしまった。しょうがないよね。ギル、真竜だし。


ギルがこっちを見て「本当、私の威嚇で苦しまないのは君だけだよ。早く強くなって欲しいね。早く私と対戦しよう。待ってるよ」


エバーが人からドラゴンに代わりギルを乗せて飛んでいった。


ギルが飛び立ち少しして2人が気が付く、ギルの威嚇にやられ少し放心状態だ。


少し立って意識がはっきりとしたのか、カーリさんがエバーがいない事に気づいた。


「リオン、エバーさんは何処に行ったの?」


「今、ギルが連れていったよ。何か用事があったみたい」


「そう」カーリさんが残念そうに言う。


その夜2人が部屋を訪れていた。


「リオン。正直に答えて。ギルっていう人とエバーさんは何?あんな恐ろしい人と知り合いって貴方何者?」


アルネさんが少し興奮気味に聞いてくる。

う~ん。やっぱり言わなきゃ駄目かな。 でもなぁ。

エバーは言っては駄目だよな。考え込んでいるとアルネさんが警戒しだした。


「リオン、貴方本当にテイマー? 魔力もそこそこ強いし。武術の心得もあるし。私達に隠し事していない」


しょうがないよね。そこまで疑われたら。 「わかった。正直に話そう。でもこの事を知ってるのは国王と辺境伯と1部の人しかいないから絶対、人に言わないって約束出来る?」


2人がそろってわかったと言う。


「ギルは孤高の金龍と言われるドラゴンの王で、名前をギル マイル。オーヂエンの国王のタイナー サバス イーヂエン様ともあった事がある。

エバーはギルの側近で、我々の国では漆黒の金龍 エバー ヤルトとして崇めあれている。あの2人が人化した姿があの姿だよ。

実際にこの事を知ってるのは国王、辺境伯と1部の人だけだから誰にも言わないようにね」

「他には何か聞きたい事ある?」


カーリさんが驚きの余り腰を抜かしている「そんな、我々の信仰の対象が、エバーさんだったの…」

アルネさんは冷静に捉えようと努力をしているようだ。

「理解を越える話しで驚いて要るけど、取り敢えず信用してくれて話しをしてくれて有り難う。で、リオンは本当にテイマーなの?」


「僕の今の名前は国王がくれた名前でリオン レース レイン。それ以前はリオン ダシャナ、首都で代々続くテイマーの家庭だよ。

ギルドカードを見る。職業はテイマーだよ」

そう言って2人にギルドカードを見せる。


カーリさんがおずおずと

「ダシャナ家ってあのダシャナ家。取り潰しになって家族全員が国外に追放されたって聞いたけど?」


流石にこう言う話しは伝わるのが早いね。 「そうだよ。それに関わって要るのがギルとエバーなんだけどね」


アルネさんが名前に付いて聞いてくる「そのレース レインって、あの剣聖からついた名前なの?」


「そうだよ。僕のおじいちゃんが若い頃レース レインとパーティーを組んでいたことがあって。それで国王が僕の名前に付けてくれたと思う」


「「待って、待って」」と2人同時に言う。


「リオン、剣術が出来たり、魔法が使えるのって貴方のおじいさんの影響なの?」


「それも有るかな。でも一番は、僕はテイマー失格なんだ。何故かテイム出来るモンスターがスライムだけ何だよ。

それじゃテイマーとしては食べて行けないから剣術や魔法の訓練をずっとやって来たの」


テイマーは子供の頃にスライムや一角ウサギ等をテイムする練習を行う、ある程度の年齢になるとウルフ系、ハーピーやコカトリスと言った鳥系を経て、強力なモンスターをテイムしていく。


実際にリオンはどのようなモンスターとも仲良くなれるがテイムする事が出来無い。


エバーは「リオンだったらいつでもテイムしてもいいよ」と言ってくれるがそれも出来なかった。


「リオン、もし。ゴールドスライムをさがしに行く時は私達も同行して良い?」 アルネさんが真面目な顔で僕に聞いて来る。


「いいけど、どうしたの?」


「私達も何か似てる境遇なんだよね。ダークエルフと獣人族ってだけで毛嫌いされたり、女だてらに冒険者なんかって、陰口叩かれていたり、ランク上がる時も女の武器を使っている何て言われたりずっとしてたの、だからリオンの努力が良くわかる。私達に強力させて」


「有り難う。そう言ってくれると助かるよ」


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初めてコメントを頂きました有り難うございます。

誤字脱字についてご指摘を頂き、改めて見てみました。本当に多かったです。

今後は、のせる前に確認して減らしていきたいと思います。先にのせて有る文章は少しづつですが直して行きます。

読みずらい状態に気付かずすみませんでした。申し訳ございませんでした。

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