第14話
翌日蛙のしっぽ亭 女将のイイナに武器屋の場所を聞いて出かける。わりと近い場所に武器屋がある。
エバーと2人で武器を見ていたが良いものが見当たらなかった。
近くに防具屋があり防具屋に入る。 店に入り直ぐの右側に鉄で出来た胸当てに肩パットがついた防具がある。
エバーがそれを見てすぐに僕にはこれがいいと言って来た。値段も30000リルと手頃だ。
家を出る時にもらったお金とモンスターを売って得たお金を合わせると48000リルある。
エバーに防具や武器はいるか聞いてもいらないと言われる。確かに武器や防具を装備したドラゴンって見たこと無いよな。
鉄の胸当て買って宿戻る。途中でエバーからこの防具に魔法が取り付けられている事を教えてもらう。
宿についてエバーが鑑定する。 鉄の胸当て 筋力 20% アップ 耐性30% アップ やった。得した気分、エバー様々だ。
通常こういった魔法のついた防具等は安くても10万リルからが相場だ。
宿のイイナにこの辺で有名な武器の店が有るか聞く。この辺にはないらしいが辺境伯のお城近くにいくとオーダーメイドの武器屋が有るらしい。相当高いと言われ諦める。
魔法と武術の教師が来るまでする事が無く、宿の近くを散歩していた時。
農家のデイデさんと言う気のいいおじさんと仲良くなった。
今日はデイデさんの畑仕事をエバーと2人で手伝い(かえって邪魔した可能性も有るけど)そのお礼にと晩御飯に呼ばれて来た。
デイデさんと奥さんのマリイさんと4人で食卓を囲む。
デイデさんからこの辺の事や辺境伯のこと等様々な話しを聞く。 お酒も入り気持ち良くなったデイデさんから自宅の礼拝所に案内された。
この土地は古くから漆黒の金龍 エバー ヤルトを神として奉り信仰してきた歴史が有るらしい。当のエバーも知らなかったらしい。
マリイさんから「エバーさんの名前はとても良い名前だ」と仕切りに言われていたがそう言う事だったのね。
小さい声で「エバー、凄いね」と言うと、真っ赤な顔で私知らないと言って外に逃げてしまった。恥ずかしかったのかな?
今度、誕生祭をやるらしく一緒に行かないか?とお誘いを受ける。当然断る理由も無いので行く事に決めてしまった。
そのままエバーが戻らなかったが2人にお礼をして宿に戻る。お土産までもらってきちやった。
さらに数日立った時、イイナさんから呼ばれる。僕に会いたいと言う人が来ているらしい。
宿の外に出る。何故かエバーがついて来た。 2人の女性がいる。
「貴方がリオンさん? ライズの紹介で来た、魔法戦士のアルネ リカリオ。よろしく」
「もう一人が、武術家のカーリ ベルトルト、今日から貴方の家庭教師兼パーティーのメンバーとして派遣されて来た、よろしくな」
「それとこれはライズから預かった物だ」そう言われ袋を渡される。白金貨が15枚も入っていた。
1億5千万リルのお金だ。(日本円で1億5千万円に該当)
白金貨 1千万リル 金貨
100万リル 銀貨
1万リル 白銅貨
1000リル 銅貨
100リル 青銅貨
リル がこの世界の通貨だが、もらいすぎでは?
「アルネさん、色々と混乱していまして色々と質問してもいいですか?」
その後お金、パーティーに関する事等を次々に質問した。
魔法戦士のアルネ リカリオが魔法の基礎から教えてくれる先生。
ダークエルフで全属性持ち。上級魔法も習得しているらしい。黒髪で身長は160cm 巨乳なのに細身で魅力的な笑顔が素敵な人だ。ましてエルフなので顔は申し分のない美人だ。
武術家のカーリ ベルトルトが武器術や体術の先生。
獣人族 (タイガー族) 女 155cm 細身だか身体能力の高さは凄く、軽く正騎士の10倍の身体能力を有している。
この見た目からは創造出来ない程の力が出る。ギャップ萌えな人で、頭の耳と尻尾が何とも言えず可愛い。
パーティーに関してはダンジョンやギルド等から依頼を受けた時には、必ずアルネさんとカーリさんが同行する。 それがライズの条件だそうだ。
2人は元々パーティーを組んでいる冒険者でBランクのパーティーらしい。
もらったお金についてはライズからの当座の資金らしい。
最後にライズから月に1度必ずライズの屋敷を訪れる。これも条件らしい。
イイナさんに宿が空いているか聞くと空いているらしく2人も今日は宿に泊まる事になった。 さらにイイナさんにこの辺で広い空き地が有るかを確認する。西に30分も歩くと森の中に広い空き地が有ると教えてくれた。その後は空き地こから奥に入るとモンスター。出ると注意を受ける。
アルネさんとカーリさんが荷物をおいて出てくる。
森の空き地まで来た。凄く広い、ここで家を建てて住んでも、練習するスペースが有るから凄い。
家にエバーがいればモンスターは恐怖で近く事も無いお金もらったし家建てようかな?
何て事を考えていたら、アルネさんから呼ばれた、先ずは魔法の訓練。その後は体術の訓練となった。
アルネさんから魔力の使い方について教えてもらう。 魔力コントロールが出来るようにする事が最初。 へその下辺りに魔力をためる。これは何とか出来た。
魔力をためる、その後解放する。またためる、その後解放するを繰り返す練習。
先ずは魔力を感じる、その後1ヵ所に集める。凝縮するような感じで魔力の圧力を高める。圧力を高めたら解放して体に負担を残さないようにする。
先ずはこの練習。これができてから魔力コントロールを本格的に行うらしい。 立ちながら魔力を集めて解放を繰り返す。
◇◇◇◇◇◇
お昼になり1度休憩となった後半は体術の練習になるらしい。
エバーがイイナさんからお昼をもらって来てくれた。 4人でお昼休憩を取る。
結構魔力の扱いだけでも疲れる。アルネさんとカーリさんがエバーに付いて効いてきた。
「あの~、エバーさんって、何をされてる方なの? 恐ろしい位に強さを感じるけど、エバーさんは初めて見る。辺境都市に棲んでいるの? どうすればそんなに強くなれるの?」 等質問攻めが激しい。
「エバーは僕の友人だよ。強いのは確かだけど、何故強いかは秘密。余り言えないかな」流石に漆黒の金龍として奉られている本人何て言えないよな。
エバーも「そうそう、リオンのお友達です。でも未来の奥さんを狙ってます」
うんうんって、何言ってらっしゃるの?僕、人間ですよ、皆さんの中で一番先にいなくなります。
いやそんな事じゃなくて、奥さんって?
アルネさんとカーリさんが
「何か納得。ライズが紹介してきた理由わかる気がする」と勝手に納得していた。
どうなってるのこの人達は?
エバーのお陰もあり少し馴染んで来たようで少し2人の事を教えてもらった。
アルネさんとカーリさんは、2人でパーティーを組んで今までやって来たらしい。
色々な所からのお誘いは有ったらしいが嫌で断っていたそうだ。
カーリさんが「男どもの視線が気にくわない。対して強くも無いくせに年中発情期だ。本当にムカつく。それに金にはうるさいし、実力の無い奴が多くて嫌だ」 頭から湯気を上げて怒っている。
色々と状況がわかる気がした。冒険者は男に多い。ましてAランクを越えると取りも違う。異性からの目線もかなり違う。 冒険者の1つのステイタスと言っても過言じゃ無いだろう。
そんな中で女性2人でここまでやって来た。ことさら2人は嫌な思いをしたのだろう。そう思うと男性として何か申し訳無い気持ちになってしまう。
◇◇◇◇◇◇
お昼休憩が終わり体術の練習。先ずは木刀での練習だが、カーリさん半端なく強いです。早いし力も強いし、剣術も凄い。
何をやっても子供扱いされる、どう攻めてもよけられ、カンウターをもらい、木剣で完膚なきまでに叩きのめされる。それは完全に自信を失う位の差がある。
こっちは木刀で打つがカーリさんは木刀の半分位の木剣を左右に持ち体術まで使う。
上から打ち下ろすと上段で押さえられ蹴りが飛んで来る。
下を狙うとスッとかわされ胸を突かれる。
突きを出すといなされ回し蹴りが飛んで来る
完全に子供扱いだ。
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ようやく、3名揃いました。
時間かかった。
一応 ダークエルフのアルネ。タイガー族(獣人属)カーリは共に行動していく予定です。
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