第8話

翌日、広い空き地を見つけ練習をする。ライナーの妹だと、頭をよぎる。

気持ちを落ち着かせもう一度始める。集中力が増すと余計な事は考えもしなくなる、一気に集中力を高め剣を振る。


朝ご飯を食べる為に食堂にきた。皆さん早々とお出かけのようで1人しかいない。くつろいで朝ご飯を食べ終わった頃、オランさんがきた。


「リオンここにいたか?  辺境伯からのお呼びが来た出かけるぞ」


部屋に戻り荷物をまとめてそとに出ると豪華な馬車があった。


オランさんから馬車に乗って出かけると言われて乗るとモンスターの匂いがした。 向かいに座る商人風の男だ、手に持つ袋を被せた中からモンスターの匂いがする。


馬車に乗って移動するがかなり暇だ。辺りは変わらず畑ばかりだし、何かモンスターに襲われるといったイベントも無い。


いやいや、都市の中でモンスターにあったら大変だよ 。物騒な考えは止めよう。


馬車が止まり全員降りることになる。辺境伯のお屋敷についたらしい。商人風の男が慣れたように歩き出す。もしかしたら定期的にモンスターを販売してるのかな? 何かやな予感がする。


オランさんの案内で中庭に来た。 中庭にテイブルが置かれ1人の女性が座っていた。赤い服にスカートを合わせブーツのようなものを履いて紅茶を飲んでいる。


先ほどの商人風の男が何かを仕切りに話しているが女性は目を合わせるとこがない。商人風の男が布をかけたオリを置いて女性から離れた。

オランさんが赤い服の女性に頭を下げる。知り合いのようだ。近くに行くと親しげに話しをしていた。


オランさんに連れられ女性の前に来た。

「ライズ様、この若者がお話をしたテイマー のリオン ダシャナです」


「リオンこの方が辺境伯 ライズ シーナ マエン様よ 」


緊張が走る。この人がライナーの妹、来てしまった。

「初めまして。リオン ダシャナです。よろしくお願いします」


「私が辺境伯のライズ シーナ マエン。よろしく」何か上から下まで見られてますが。何か不味い事が有るのかな?


「リオン、貴方、モンスターと話しが出来ると聞きました。私のペット達を見てもらえる?」


「ペット達ですか?」

辺りを見ても動物がいない。


「すみません、私は動物は専門外です」


「あははははは」

辺境伯がお腹を抱えて笑い出す。


あれ、何かおかしい事言った? オランさん迄呆れているげど? ひとしきり笑い終えた辺境伯が

「リオン、そなたは面白い奴だな。だが道化師は呼んだ覚えが無いぞ。ペットととはこの敷地にいるモンスターの事だ」


黒服の男女がおりに入れたスライムを持ってきた。酷くせ細り、何かに怯えいる。


「この子達だ、最近食欲もないようでな心配している。どうだ何かにわからんか?」


スライムに近づくとスライムが怯えて強酸の液を出す。相当何かに怯えいる。


「ライズ辺境伯、この子達はどうされたのですか?」


「ん。なに、物好きな商人がいてな、よく持ってくる。それを買い取ったのだ」


スライムに近ずき、声をかける。


「君達。何に怯えいるの?」

1匹だけ大きなスライムがピーピーピーと話す


「僕達を殺す気だろう。いつもあの黒服が兄妹を火の付いた暖炉にほおり投げて殺すんだ。笑いながらそんな事をしやがる」


「それはいつもなのか?」


ピーピーピー「そうだよ。昨日も、青いスライムと緑のスライムが焼き印を押された後に死んだ。そしたら暖炉にくべやがった」


「君にも焼き印の痕はあるのか?」 そう聞くと後ろを向き見せてくれた。人のやること何てなんてむなしいんだ。


「ごめん。同じ人間として謝る」


ライズ辺境伯に近づき

「ご報告致します。この子達は自分達も殺されると恐れています」


ライズ辺境伯が不信な顔付きでこっちを見る辺境伯の後ろに数人の兵士が並ぶ。


「殺されるとは聞き捨てならないな。私はスライムの収集家だ。スライム好きが、そのようなことをするはずが無い」


「では何故昨日、青と緑のスライムを暖炉で焼き殺したのでしょう? スライムは黒服の男性がいつも仲間を火の付いた暖炉にほおり投げて殺すと言って恐れております」

ライズ辺境伯が男性を見た。男性がうなずく。


「それでスライムは外になんと?」


「はい。焼き印を押されたと。この子です、大きな子に跡が残っております。


辺境伯なら、スライムが弱いモンスターであることはご存知だと思います。そのスライムに焼き印をすれば死ぬのも多く出ます。


何故そのような事をされたのでしょう」


黒服が辺境伯に事の詳細を話した。常日頃スライムを持ってくる商人と手をくみ、定期的に購入出来るようにしていたと白状した。


スライムを持ってきた商人と黒服を捉えるように騎士に命令する。黒服はその場でと得られ、商人も屋敷内いで捕まった。


ライズ辺境伯が「モンスターと話せるのは本当だな。いや疑って悪かった。継いでだ外にも見てもらいたいモンスターがいる」


辺境伯について行くと、杭を使いスライムが出れなようにされた場所があった。そこに入ると20匹は要るだろうスライムがいた。先程とは違い少し落ち着いているように見える。


辺境伯がスライムにここにいたのか、聞いて欲しいと言って来た。先程の件もあり、スライムがいやがっていないか知りたいそうだ。


「なあ、君達、少し君達と話しがしたい集まってもらってもいいかな?」

ここの群れのボス的なスライムが来た。


「話しってなんだ?」


「君達がここで暮らして嫌なこととか、いじめられたりとかしていないか。あのお姉さんが心配している。その辺をみんなに聞きたいがいいかな?」


辺境伯を見るとかなり心配そうに見ている。 僕の話しを他のスライムに話しを聞いて回るボス的なスライム、ボスと名ずけた。 ボスに近づきみんなを集めてもらうことにした。


土に棒で2m位の線を引いて

「みんな集まってもらってありがとう。このお姉さんさんが君達にここで暮らしていて問題が無いか知りたと言っている。これから質問をするから自分の気持ちで教えて欲しい」


「ここで生活するのが嫌いならこの線の右、何も問題無いなら線の左に別れてもらえるか?」


8匹のスライムが問題無いと答えた。ボスも左にいる。


辺境伯からなにをしていると聞かれ、ここの暮らしに文句の無いスライムがこの8匹だと説明をした。


残りのスライムに

「何にに不満がある?」

と聞くと食事だと言う、強いスライムがたくさん食べてしまいそうでないものは中々食べれないらしい。


辺境伯に確認する

「辺境伯、スライムの食事はどうされていますか?」


「食事か、草を食べると聞いているから適当に1日に2回をめどに与えている。この場所は薬草等を育てているから色々食べられると困る」


「雑草の処理は人が行うのですか?」


「そうだが」

僕は少し考えてスライムに聞く。


「みんなたくさん食べられる方法が有るけど約束を守れるかな?」 スライムが集まる「「どんな約束?」」


「君達に食べて良い草と悪い草を覚えてもらう。出来るか?」


「「「出来る」」」


さてこれを辺境伯にどう伝えるか。

「辺境伯、スライムは見た目にたがわず食欲がおおせいです。ここのスライムは食べ物にありつける強い者とそうでは無い者がいます。要するに食事量が足りない事に困っているようです」


辺境伯が困ったように

「それでもかなりの量は準備していると思うが」


「辺境伯、提案ですが。スライムに雑草を駆除してもらう事を提案します。スライムに食べていけない物を覚えさせます。それ以外は食べても良いと教えると良いと思います」


辺境伯が驚いた顔でそんな事が出来るかって、顔をしている。


もう一押し「辺境伯、もし教えた事を破り勝手な事をした者には罰を与える事を進言します」


「そんな事は!」


「辺境伯、スライムはおそらくやってはいけない事はしません。唯、れっきとしたモンスターです。モンスターを扱うに辺りやってはいけない事、それは必要以上に情をかけない!!!

この約束を守れないならスライムを全て野に返すべきです」


ちょっと強い口調で言ったが大丈夫だろうか? ・・・こっちを見ても睨んでる…でもココはテイマーとしは引けない。


「わかった。お前の言うとおりにしよう。スライムを全て連れて教えてくれ」


「はい」


スライムを集める「君達に伝えることが有る。これら食べて良い草と食べてはいけない草を教える。

もし、食べてはいけない草を食べた奴は焼き印を押す。すでに受けた者もいると思うがもし約束を守れない奴は僕自信の手で行うわかったか!!!」


「「「うん」」」強く言い過ぎたかな。


辺境伯に食べてはいけない種類だ物を聞く、その場所迄案内してもらう事になった。 薬草、花、牧草、食料等必要な物を示した。


「どれを食べていけないかもっとわかり安くして欲しい」


とスライムから話しが出た。 辺境伯に食べて良い物を確認すると連れていってくれた。


「ここの草は食べて問題無い。それと入り口の中の草は問題無い。木は駄目だよ」


「「はーい」」


辺境伯に色々と説明をして覚えもらう。少しでも可笑しな行動した場合は焼き印の棒を見せ伝える。


辺境伯からそんなことでいいのか?と質問を受ける


「スライムは元々野生で生活しています。強い者に搾取される運命です。つまりここの強者が辺境伯であることを教える必要があります。そうすることで彼らも安心します」


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いつも読んで頂き有り難うございます。

順位が凄い上がっている事に驚いたおります。まだまだたいした順位ではありませんが応援頂いている皆様のお陰と感謝していります。

正直に順位を見た時、自分の頬をつねって見ました。それ程驚いています。有り難うございます。

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