第213話 強すぎるセリーヌ達・・・主にアレが・・・
ドラゴンの肉を堪能したクリフはすっかりと今日の朝の事を忘れていた。
「それじゃあクリフ様。行きましょうか?」
「えっ?」
「?お風呂ですよ。もう忘れたんですか?」
「あっ・・・」
(そうだった。今日はこれからセリーヌと・・・の日だった。飛行魔法つかったりドラゴン倒したりで忘れてた。そうだそうだ。今日俺は卒業するんだ。やべ。意識したら急に緊張してきた。)
「今日は止めておきますか?」
「いや、もちろん大丈夫だよ。大丈夫大丈夫。よし!じゃあお風呂に行こうか。」
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気が付けばクリフ達は80階層のボス部屋まで来ていた。
(ようやくここまで来たな。セリーヌ達はよく頑張ったよ。まあ俺も頑張ったな。いやかなり頑張った。主に夜の方だけど。今日は久々にゆっくりできる日だ。はやくボスを倒して一人で休みたい。)
ドラゴンステーキを食べたあの日、セリーヌは水着ではなく何も身に着けずお風呂に入ってきた。その後初めてを迎えるのだ。今更水着なんて必要なかったのだろう。
お互いが意識してかなりぎこちなかったが、クリフはがんばってセリーヌをリードした。クリフは前世で童貞ではなかったのでその知識は持っていた。持っていたと言ってもそれほど経験はなかったが。
セリーヌと一緒にお風呂に入り、一緒に寝る。もちろん寝る前にはする事をする。
翌日からは多少緊張は解けたが、ユーナ、ナリアともに緊張しっぱなしだったので、クリフは頑張った。
ユーナと一緒にお風呂に入り、一緒に寝る。もちろん寝る前にする事はする。
ナリアと一緒にお風呂に入り、一緒に寝る。もちろん寝る前にする事はする。
さすがに3人同時は無理だと3人に伝え、一緒にお風呂には入ったが、する事はしなかった。
その翌日からはクリフは更にがんばった。
なぜなら・・・
一度経験した事で、良さをわかったのか何度も何度も求めてくるようになったからだ。
セリーヌに絞られ、ユーナに絞られ、ナリアに絞られ、クリフは限界だった。
それもそうだろう。クリフ一人に対して、セリーヌ達は3人いる。毎日相手をするクリフに対し3人はローテーションだ。クリフ一人に負担がかかるのは目に見えていた。
朝から今日は全員でしてみましょうと言われた時、クリフは瞬間で3人にジャンピング土下座をかまし、今日は勘弁してください。とお願いをした。
その効果もあり、今日は久々に一人でゆっくりできる事になった。クリフは喜び、その日の攻略はとても捗った。気づけばボス部屋の前という訳だ。
「じゃあ入るよ。準備はいい?」
「はい。大丈夫です。」
「私もです。」
「私もOKよ。」
71階層から80階層までドラゴンを倒し続けたクリフ達は大幅にレベルを上げていた。
クリフはレベルを910まで上げ、セリーヌ達は230までレベルを大幅に上げていた。
クリフは80階層のボスへと入って行った。するとそこには・・・
今まで倒してきたドラゴンの3倍程の大きさの黒いドラゴンが待っていた。
「でかいな!?」
「大きいですわ。」「巨大です。」「でかいわね。」
それぞれに感想を言うが、目につくのはやはり、その大きな姿だった。
クリフはすかさず目の前のドラゴンを鑑定する。すると、そこには神龍バハムートと出た。
(バハムート!?しかも神龍って80階層なのにラスボスみたいな名前だぞ。しかもレベル250って・・・セリーヌ達もかなりレベルを上げたのにそれより強いよ。強化魔法を使ってるからやられる事はないだろうけど、厳しい戦いになるかも。俺が積極的に動けばいいか。早く倒してゆっくりしたいし。)
「気を付けて。名前は神龍バハムート、レベルは250だよ。油断したらやられるからね。」
「よくぞここまで来た。挑戦者達よ!」
「「「しゃべった!?」」」
「何を驚く事がある。仮にも神の名を持つ龍ぞ。言葉をしゃべる事ぐらい簡単だ。」
(よくよく考えればそうか。グランにスイムにクインだってしゃべれるんだし。途中で出てきたイフリートだってしゃべってたもんな。)
「それでバハムートを倒せば先に進めるって事でいいのか?」
「我は神の名を持つ神龍バハムート。我を倒す事は不可能だ。我にお主たちの力を示せ。我が納得すれば、先への扉を開いてやろう。」
(なるほど。神だから倒す事ができないのか。でもそれって単純に強いからか。レベルを見る限りそうは見えないけど・・・じゃあ神だから不死の存在って事かな?)
「わかりました。全力で力を見せたいと思います。セリーヌ。ユーナ。ナリアは下がってて。俺一人でやってみるよ。」
クリフはそう言って久々に愛剣を出した。そうエクスカリバーのエバと、デュランダルのランだ。
『お久ぶりです。マスター。又呼んでいただきありがとうございます。』
『あの黒い龍を倒せばいいんだね。僕にまかせてよ。』
『ありがとうエバにラン。相手は神の名を持つ龍だ。遠慮はいらないから最初から全力で行くよ。』
クリフはエバとランを構えてバハムートに向かって行く。クリフは正面からバハムートを切り付けて行く。クリフの今のレベルは910。対してバハムートはレベル250。クリフの攻撃にバハムートは反応すらできなかった。
「なっ!?ちょっと待て。ストップだ。ストーップ!!」
「えっ?どうしたの?」
「待て待てお主その剣は何だ?」
「えっ?聖剣だけど・・・。」
「いや、それはわかる。わかるが・・・わかった。お主の力を認めよう。だからその剣をしまってくれ。」
「えっ・・・あ、はい。」
クリフが一撃を与えただけで、バハムートはクリフの力を認めるのだった。
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いつも読んでいただきありがとうございます。
ブログで先行的に新作発表しました。
『勇者に魔王を倒させろ!?チートはないけどリスク&リターンでやってやるぜ!』https://sususu123.net/category/brave/
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評価もよろしくお願いします。すごいやる気が出るので!!
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