第199話 先を目指して攻略を進めよう!

クリフが目を覚ますと・・・


左側にセリーヌの暖かな、それでいて柔らかい感触が伝わってきた。


(ドキドキしてあまり寝られなかったな。セリーヌってめっちゃいい匂いするし、胸も大きいから抱きつかれて胸の感触がずっとあったし。まあこの世界に来た時からハーレムを目指してたんだし、ようやくかって感じなのかもしれないけど。)


セリーヌがまだ寝ていたので、寝顔を見ながらあれこれ考えていると・・・


「う~ん。」


セリーヌが目を覚ました。


「おはようセリーヌ。」


「あっ!!おっおはようございます。クリフ様。」


セリーヌの寝起き姿がかわいくて我慢できなくなったクリフはセリーヌにキスをした。


「これぐらいはいいよね。」


「!?はい!」


(僕はヘタレじゃないし、このぐらいは僕から積極的にやっていかないとね。)


「よく眠れた?」


「クリフ様の傍はとても落ち着きますのでよく眠れました。」


「よかった。いつでも言ってよね。」


「はい。でも・・・え~っと・・・。」


「ん?」


「今日はユーナと寝てあげてください。ユーナとナリアもクリフ様一緒に寝たがってましたので。」


「あっそういう事ね。じゃあ昨日は3人で作戦会議してたんだね。」


「はい・・・。ダンジョン攻略は過酷なので、こういったご褒美があるともっと頑張れるね。って感じで・・・。」


「なるほどね。まあ僕にとってもご褒美だから全然かまわないよ。」


クリフとセリーヌの二人は布団の上で少しイチャイチャして朝ごはんの為にダイニングに向かった。ダイニングではユーナとナリアが朝ごはんの準備をしていた。


「おはようございます。クリフ様。セリーヌ。」

「おはようクリフ。セリーヌ。朝ごはんの準備できてるわよ。」


「おはようユーナ。ナリア。準備ありがとう。」


「おはようございます。ユーナ。ナリア。すいません。朝ごはんの準備手伝えなくて。」


「かまわないわ。後で昨日の夜はどんな感じだったか教えてよね。」


「あっそうですね。私にも教えてください。」


「ははは。まあそれはセリーヌから聞いてよね。あっ。後セリーヌから聞いたけど今日はユーナが一緒に寝るんだよね?」


「セリーヌが話したのね。そうよ。ちなみに明日が私よ。楽しみにしてるんだからね。」


そういいながらナリアは顔を赤くした。話題に上がったユーナも顔を赤くし沈黙が流れたので、クリフが話を変えた。


「まあそれは夜のお楽しみって事で。それまではがんばってダンジョンを攻略しようか。それと冷めちゃうから朝ごはん食べようか。」


「そうね。」


クリフ達は朝ごはんを食べて準備を終えると、コテージを片付けて、22階層へと進んだ。


「21階層と全くかわないですね。」


ユーナが言ったように、22階層は21階層と全く同じだった。階段を下りた先も荒地で同じ方向に森があった。


「そうだね。僕にも全く同じに見えるよ。」


「クリフ様?それなら下への階段も同じ場所にあるんじゃないですか?」


「どうだろ?史上最恐のダンジョンって言われてるし階段の場所は違う気がするな。」


「そうね。私も階段の場所は別の場所だと思うわ。でも一応同じ場所を調べてもいいと思うわ。どっちみちどこにあるかわからないんだし。」


「そうだね。魔物の強さも変わらないだろうし昨日と同じように3人で連携して魔物を倒しながら進もうか。魔物がいる場所は僕がわかるから今日もどんどん倒していこう。」


クリフ達は昨日と同じように、クリフが魔物を見つけて、セリーヌが指示を出す。隊形は前衛にナリア、後衛にセリーヌとユーナだ。


セリーヌの指示が的確で、今日はホワイトモンキーが出ても全く問題なかった。ホワイトモンキーの他には、森には熊の魔物のベアラッシュや木の魔物のトレントが、草原には牛の魔物のグレートカウの集団や羊の魔物のモコシープの集団を倒していった。


初めて見る魔物もクリフが鑑定し、それを元にすぐにセリーヌが作戦を考えて、指示を出す。ナリアとユーナはセリーヌの指示に従って行動していく。


感覚共有の魔法の効果もあるだろう、昨日と今日でレベルもそうだが、戦闘能力自体も大きくレベルを上げていた。


ジャングル地帯の攻略に問題がないと判断したクリフは、セリーヌ達をすぐに助ける事ができるように意識を向けて、一人で階段を探す事にした。


クリフと別行動をしていてもセリーヌ達は安定して魔物を狩ることができた。クリフも下へ降りる階段を集中して探す事ができたので、22階層、23階層、24階層、25階層と昨日は全く進めなかったジャングルエリアのダンジョンを25階層まで進める事が出来た。


日が暮れてきたので、25階層でコテージを出し、今日の攻略を終えた。


クリフは恒例のレベルチェックを行う。


セリーヌ・・・レベル48 → レベル52

ユーナ・・・レベル45 → レベル50

ナリア・・・レベル47 → レベル51


なんと全員のレベルが早くも50を超えた。


攻略が順調に進んだので、晩御飯の時もみんなの表情は明るかった。


そして・・・昨日からの恒例のイベントの為クリフは先にお風呂に入り、部屋でユーナが来るのを待つのだった。

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