短編:みおりちゃん
Take_Mikuru
短編:みおりちゃん
◯学校の教室・中・昼
鈴木純也(16)が皐月由紀(16)、遠藤美織(16)、瀧本真凛(16)の前で四つん這いになっている。鈴木は荒い息遣いで小刻みに震えている。3人の真ん中に立っている由紀が腕を組みながら高圧的な表情で純也を見下ろしている。
由紀「相変わらず気持ちわりーなテメェ」
純也「は、はい」
由紀の右隣に立っている真凛が眉間に皺を寄せて舌打ちをする。
真凛「おいテメェはいじゃねーだろ」
真凛は純也に近づき思いっきりみぞおちを蹴り上げる。
純也「っがっ!」
純也は頭を下げ、苦悶の表情を浮かべる。
真凛「ちゃんと姿勢保てよ!」
純也「はい!」
真凛「さっきから一言足んねーぞ!?」
真凛が再度純也のみぞおちを蹴り上げる。
純也「うっえ!」
純也は再び頭を下げて苦悶の表情を浮かべる。
純也「はい、すみません」
真凛は思いっきり純也の顔面を蹴る。
真凛「最初から言えよ」
純也は少しクラクラしながら答える。
純也「はいすみません」
真凛は由紀の隣に戻る。今度は由紀が純也に近づき、純也の前にしゃがむ。由紀は蔑むような目で純也を見ている。
由紀「お前今日何で呼ばれたか分かってるな」
純也は恐る恐る由紀の顔を見る。
由紀「こっち見んなよ!」
純也は素早く前を向く。
由紀「今日は何で呼ばれたのか答えろよ!」
純也「えっと、美織さんの脚を見ていたからです」
由紀「そうだな、お前何で美織の脚見てたんだよ」
純也「その、もの凄くエロいからです」
由紀「エロいんだ、美織の脚エロいんだ」
純也「はい!もの凄くエロいです!」
真凛が純也の顔面を蹴る。
真凛「テメェ美織の前で何言ってんだよ!ぶっ殺すぞオラァ!」
由紀が手で由紀を制する。純也はまたクラクラしている。顔にはアザができている。
由紀「そうか。じゃあ由紀の脚はエロくないのか?」
純也「、、、うん?」
由紀「だからぁ!」
由紀は純也の髪の毛を掴み、純也の顔を自分のに引き寄せる。由紀は怒った表情をしている。
由紀「由紀の脚はエロくないのかって聞いてるんだよ!」
一人由紀と真凛の後ろに立っている美織は気まずそうな表情で下を見ている。
純也は困惑した表情で由紀を見ている。由紀はうんざりした表情で純也を離し、立ち上がって自分の脚がよく見えるように右脚の膝を外側に向ける。純也はまだ由紀の顔を見ている。由紀は苛立った表情になる。
由紀「脚みろ!脚を!」
純也は恐る恐る由紀の脚を見る。
由紀「どうだ?」
純也「う~ん」
由紀は自分の脚を純也の顔の真ん前に近づける。
由紀「どうだぁ!?」
純也「えっと~」
由紀は純也の髪の毛を掴み、純也の顔を自分の脚にくっつける。
由紀「エロいか!?エロくないか!?」
純也は恍惚とした表情になっている。
純也「え、エロいです。凄く気持ちいいです」
由紀は少し満足した表情になる。
由紀「美織のとどっちがエロい?
純也「由紀さんのです」
由紀はさらに満足そうな表情になり、純也の髪の毛を離す。
由紀「それじゃあ今日は以上だ。」
そう言って由紀は踵を返して歩き出す。
純也「え、、、」
純也はショックそうな表情をしている。
純也「もう終わりなんですか?」
美織は驚いた表情で純也を見る。由紀も「え?」という表情で立ち止まる。真凛はまた苛立った表情で純也を見下ろしている。
真凛「由紀が終わりったら終わりなんだよ!」
由紀「もっと何かして欲しいのか?」
純也「、、、はい」
美織は何かを言おうと口を開く。
由紀「どうされたいんだ?」
純也は唾を飲み込み口を開く。
美織「もうやめなよ」
他の3人が一斉に美織を見る。
美織「由紀さぁ、純也君のことが好きなら素直にそう言いなよ。毎日毎日殴ったり蹴ったり、今日なんか自分の脚こすりつけてさぁ。みっともないよ!」
由紀「いや違う。美織あんた急にどうしたのよ」
美織「本当のことでしょ!」
由紀は唾を飲み込み、明らかに動揺している。美織は真凛を見る。
美織「真凛もさぁ、純也君を容赦なく蹴って怒鳴りつけて。あんたに関してはもはや何がしたいのか分からないよ!」
真凛「美織、私は2人のためを思って、、、」
美織「2人のためになんかなってないじゃない!本当バカなのよあんたは!」
真凛はとてつもなくショックを受けた表情で涙目になっている。美織は純也を見る。
美織「そして君、毎日毎日自分よりも小さい女子3人に呼び出されて。へいへい従って。いろんなことさせられて言わされて。情けなくないの!?嫌にならないの!?嫌だってちゃんと言いなよ!もっと自分のこと大事にしなさいよ!」
美織の呼吸が荒くなっている。純也はムカついた様子で顎に力を入れ、拳を強く握っている。
美織「早く行きなさい!早くこの教室から出ていきなさい!」
純也は目をギュッと閉じてから思いっきり見開いて口を開く。
純也「うるせーなぁ」
美織は「え?」という表情になる。純也は美織を見る。
純也「俺は好きでここにいるんだよ!」
真凛は衝撃を受けた表情で純也を見る。
真凛「え」
由紀は満面の笑みで純也の方を振り返る。
由紀「本当に!?」
純也は由紀を見る。
純也「まあ、昨日まではな。今日のお前は甘すぎる。」
由紀「え、、、」
由紀はショックを受けている。
純也「てか俺のことが好きとか、ふざけんなよ。そんなこと思ってても言うな。俺は苦しめられたいんだよ!!!もっと俺をメチャクチャにしてくれよ!!!ゲリされたトイレに頭をブチこんでくれよ!!!俺はあの頃のお前が死ぬほど好きだった!!!」
由紀「そんな、、、あれは上手く感情を表現できなかっただけで、本当はあんなことしたくないんだもん!本当は2人で一緒に山登りとかしたいんだもん!由紀、純也君のこと本当に好きなんだもん!」
純也「なんだそれはぁ!!!ふざけやがって!!!もう二度と来ねーよ!!!」
純也は顔を紅潮させながら涙目になっている。由紀は悲しそうに涙を流しながら口を抑えている。
由紀「え、そんなこと言わないで、純也君」
由紀はその場にしゃがみこむ。真凛は一目散に由紀に駆け寄り、由紀の隣にしゃがみながら優しく背中をさする。
真凛「由紀、大丈夫だよ。純也君きっと今日は少しイライラしてるんだよ」
純也は美織に向き直る。美織は冷たい視線で純也を見ている。
美織「最っ低。うちらにもう興味ないならマジで早く消えてくれる?マジで同じ空気吸いたくないから」
純也「それだよ」
美織「ああ?」
純也「その俺を蔑むような目。心底軽蔑してることが伝わる言動。それだよ。俺が欲しているのは。俺が求めていたのはお前だったのかもしれないな」
美織は動揺している様子で息が乱れる。
美織「はっ、」
美織は少し気持ちを落ち着ける。
美織「ちょっとやめてよ純也君、あたしそんなんじゃないよ?あまりに皆が興奮状態だったから影響されちゃっただけだよ。由紀もこんな状態だし、今日はとりあえずお開きにしようよ、ね?」
純也「猫被るのもいい加減にしろよ!お前本当はいい子ぶってるだけなんだろ?さっきはずっと抑え込んでいたことをブチまけたってことなんだろ?」
美織「だから違うって」
真凛が美織の方を見る。
真凛「あんな美織見たことない。コイツの言ってること、本当なの?」
美織が真凛の方を見る。
美織「もう〜、だから違うって〜」
純也は血走った目で、四つん這いの状態で美織の方に近づいていく。美織が純也の方を見る。
美織「ちょっと、なに、本当にやめて?」
純也「やっぱりお前の脚だなぁ〜、エロいよ、クッソエロいよ、その脚で死ぬほど弄ばれてーよ」
純也はそう言いながら口を開き、この上なく欲情した表情でどんどん美織に近づいていく。美織は眉をひそめ、自分を守るように腕を組み、後方にある教室の入り口に向かって歩き出す。
美織「もう本当に嫌だ」
純也は美織のお尻に向かって凄まじいスピードで這っていく。真凛が心配そうに美織を見ている。
真凛「美織!」
純也が舌舐めずりしながら美織の腰に向かって飛び込む。純也の手が美織の腰に触れる直前に美織が振り向き、純也の顔面に思いっきり膝蹴りを喰らわす。
純也「うふ!」
純也はそのまま美織の前に仰向けに倒れる。真凛は美織の顔を見上げる。美織は氷のように冷たい表情で純也を見下ろしている。
真凛「みおり?」
純也も美織の顔を見上げ、この上なく興奮した表情になる。
純也「きた」
美織「2人は出てけ」
真凛「え、」
美織「これからコイツに思い知らせてやる。邪魔になるから2人は出てけ」
真凛はショックと困惑が入り混じった表情で由紀に視線を移す。
真凛「由紀いこ、何か本当にヤバくなりそうだから」
真凛は生気を失った由紀を優しく引っ張り上げ、美織と純也の方を一切見ずに教室の前方にあるドアから出ていく。ドアが閉まると、純也は先ほど膝蹴りされた箇所を抑えながら素早く美織に向かって正座をする。
純也「先ほどはお美しいお脚による膝蹴り、誠にありがとうございました。なんて尊いことか。ああ、尊い、尊いや〜」
美織は純也の髪の毛を掴み、思いっきり顔面を地面に叩きつける。
純也「あっ」
美織は氷のように冷たい表情で純也を見ている。
美織「また私の脚に触れられると思うなよ」
純也は鼻から血を出しながら美織を見上げる。
純也「え?」
美織「あたしの脚には触れさせねーっつってんだよぉ!!!」
美織は純也の髪を両手で鷲掴みにし、思いっきり美織の後方にあるドアにぶつける。
純也「う!」
美織はそのまま純也の顔を地面に叩きつける。
純也「ちょっ!」
さらに美織は純也を前方に重ねておいてある机に投げ飛ばす。
純也「まぁ〜!」
純也は机と共に床に叩きつけられる。純也は真っ赤になった顔で困惑した表情でいる。純也の呼吸は乱れている。
純也「ちょっと話が違うじゃないですかぁ〜」
美織は純也の隣に倒れている机を1つ持ち上げる。
美織「違わねーよ」
美織は机で純也の脚を叩きつける。
純也「ああ!!」
美織は構わず何度も何度も純也の脚を叩きつける。
純也「あぁぉぁ〜!脚が!俺はお前の脚に弄ばれて〜っつってんだよぉ〜!!」
美織は机で純也の後頭部を思いっきり叩きつける。
純也「うあ!」
純也は顔を床にぶつける。美織は依然として氷のように冷たい目で純也を見ている。
美織「テメェに痛めつけられ方を決める権利はねぇよ」
純也は苦しそうに仰向けになり、美織を見上げる。
純也「あるだろ、俺が許可してやってんだから。俺が先生にこのこと話したらどうなるか分かるよな?」
美織の目の色が少し変わる。
美織「あ?」
純也「だからぁ、俺が先生に言わずに痛めつけられてるから、お前らはこれまで思う存分俺を痛めつけられてきたんだよ。つまりお前らが俺を痛めつけてるんじゃなくて、俺がお前らに痛めつけさせてあげてるってことだよ、わかるか?」
美織は机を横に放り投げ、純也の髪を掴んで思いっきり上に引っ張る。美織の目には怒りがみてとれる。純也は美織を小馬鹿にするように笑う。
純也「どうした、何も言えなくなったか。」
純也の目がギラギラしてくる。
純也「よく聞けよ。俺の思うように俺を痛めつけなければ、俺はこれまでのことを全て先生に話す。証拠だってとってある。」
美織は殺意に満ちた目で純也を見ている。純也は面白そうに笑う。
純也「そう、その目だよ。興奮するなぁ〜全く。どうする?俺をお前のクソエロい脚で弄ぶか、退学になるか、お前が決めろ」
美織は殺意に満ちた目で純也を見続けている。
◯体育館倉庫・中・昼
組体操用のマットの上にパンツ一枚の純也と体操着にブルマ姿の美織が座っている。純也は壁に寄りかかっており、美織はその純也に対して右脚で純也の顔面右側を押さえつけ、左脚で純也の左乳首を弄っている。美織は殺意に満ち溢れた表情で純也を見ており、純也は腰をクネクネしながら物凄い喘ぎ声を出している。
純也「あんあんあん、きもちぃぃ、もっと、もっと、あん、イクぅ〜!」
◯体育館倉庫前・中・昼
由紀がしゃがんだ状態で口に手を当てて悲しそうに涙を流しているのを、真凛が同じくしゃがんだ状態で由紀の背中をさすりながら慰めている。
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