第6話 =覚悟
「うおおおお!」
何を考えているんだ俺は… 普通に考えたら死ぬのに。
「速度強化!」
なのに体が… 心が勝手に…
いや、自分で考えてやってる。
じゃなかったらなんで動いてんだよ!
最後の1匹は相当弱ってる。
だがそれにプラスしてこっちの部隊も弱ってる。
なら誰が戦うんだ?
…まだ若いピンピンなやつがいるだろうが!
「奪口!」
奪口ってのは戦国ぐらいか?
そんぐらいの忍者の別称だ。
それの効果は半径10mの所にワープする…
言わば簡易的な転移魔法だ。
ここで使えば奴の所には行ける!
さてと… ワープしたが
「ガルウウウウウ!!!!!」
「ッ!!!」
痛いな…
やっぱり1つぐらい攻撃は食らうよな…
だがな!
「うおおおおおおおお!」
自分の変な雄叫びと共に頭を目掛けて剣を振る!
クソ!骨に引っかかってる!
もっとありったけの力を…!
「うおおおおおおおおお!!!!!」
自分の力を振り絞る!
その間にも狼は噛む力を強めていく。
俺のHPもどんどん減ってく。
「うおおおおお!」
もう… 無理か?
って剣で胴体分断…
勝てたか…
*
いたたたた…
ってあれ?俺今どこにいるんだ?
んー視界が暗い… って俺目つぶってたわ。
気付けよなそんくらい。
よいしょっと
「!!!起きたわ!ゴブナルドが起きたわ!あなた!」
ん?あーあの後気絶でもしてたのか…
そりゃ心配かけましたねごめんなちゃい。
謝る気はないけど!
「ゴブナルド起きたのか?!」
「うんめっちゃ起きてますよ父さん」
「良かった…」
んーまあ想定以上に心配かけたっぽいね。
それより初めて動物というかモンスターを倒せた…
正直罪悪感しかないけど。
でもなんか自分の中で覚悟出来たのかな?
前よりかは躊躇しなくなったと思う。
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