第6話 =覚悟

「うおおおお!」

何を考えているんだ俺は… 普通に考えたら死ぬのに。

「速度強化!」

なのに体が… 心が勝手に…

いや、自分で考えてやってる。

じゃなかったらなんで動いてんだよ!

最後の1匹は相当弱ってる。

だがそれにプラスしてこっちの部隊も弱ってる。

なら誰が戦うんだ?

…まだ若いピンピンなやつがいるだろうが!

「奪口!」

奪口ってのは戦国ぐらいか?

そんぐらいの忍者の別称だ。

それの効果は半径10mの所にワープする…

言わば簡易的な転移魔法だ。

ここで使えば奴の所には行ける!

さてと… ワープしたが

「ガルウウウウウ!!!!!」

「ッ!!!」

痛いな…

やっぱり1つぐらい攻撃は食らうよな…

だがな!

「うおおおおおおおお!」

自分の変な雄叫びと共に頭を目掛けて剣を振る!

クソ!骨に引っかかってる!

もっとありったけの力を…!

「うおおおおおおおおお!!!!!」

自分の力を振り絞る!

その間にも狼は噛む力を強めていく。

俺のHPもどんどん減ってく。

「うおおおおお!」

もう… 無理か?

って剣で胴体分断…

勝てたか…





いたたたた…

ってあれ?俺今どこにいるんだ?

んー視界が暗い… って俺目つぶってたわ。

気付けよなそんくらい。

よいしょっと

「!!!起きたわ!ゴブナルドが起きたわ!あなた!」

ん?あーあの後気絶でもしてたのか…

そりゃ心配かけましたねごめんなちゃい。

謝る気はないけど!

「ゴブナルド起きたのか?!」

「うんめっちゃ起きてますよ父さん」

「良かった…」

んーまあ想定以上に心配かけたっぽいね。

それより初めて動物というかモンスターを倒せた…

正直罪悪感しかないけど。

でもなんか自分の中で覚悟出来たのかな?

前よりかは躊躇しなくなったと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る