豪邸での一息

大荷物を抱え、大きな門を開ける。


鍵など不要だ。


警備システムが機能している。


この豪邸には、監視カメラが数台、門には警備システムが搭載され、来る者を拒んでいた。


警備システムは顔認証でオン、オフが切り替えられる優れものだと聞いていた。


門を開けてから建物までのアプローチはおよそ大型バス一台分で、左右の庭園には立派な松の木が三本ずつ生えている。


ドアの前で一度荷物を置き、傘の雨を払った。


ドアノブに手をかけ、ドアを開いた。


「わんわん!」


呼吸器をつけた犬が出迎えてくれた。


俺は犬の頭に優しく手を置いた。


犬と一緒にリビングに行くと緑のシングルソファがあった。


俺は迷わずソファに深く沈み込む。


今日一日の疲れが襲ってくるのを感じたため睡魔に身を任せることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る