化学反応


色々な人の言葉が

入り乱れて色になるのか

混じりすぎて単色の仄暗さになるのかは分からないけど

でも ここに混じり合って化学反応する事の全てで

僕らコロシアムで物語を転がし続けるのから


化学反応していく

摩擦か衝突か連れ違いで慟哭か

同時刻に生まれて死に行く人がいて

それで僕ら無為に時間を垂れ流すの


僕と君で化学反応した時間

確かにあって

無音、無時間、無言で息が詰まりそうな

無自覚であった僕が

ようやく気付けた


化学反応していく

君がいて、君たちがいて、そして君 君たちいなくなって

取り残されて、取り出された純粋なまでの抽出物質

だから君と出会うために

今ココで息をしているような生命の証に安堵をしながら


今 僕は、君に会いに行く

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