夏花火


あぁ、ため息ついている余裕なんか無いんだよ

この花火が舞って

散るまでの間に

伝えたいんだ、いたいんだ


喧騒に溶けないうちに


永遠とか

瞬間とか

着飾る言葉なんかどうでもよくて


格好なんか、今さらつけられない


夜空に広がる

花弁はなびら

一瞬で散る

歓声とともに

完成された美しさ


今日の君は本当に綺麗で


あぁ、躊躇っている余裕なんかないんだ

BPM.130のビートを越えて

心音よ、ほんの少しだけ待って

伝えたいんだ、云いたいんだ


弱気に溶けないうちに


あぁ、ため息ついている余裕なんか無いんだよ

この花火が舞って

散るまでの間に

伝えたいんだ、云いたいんだ


喧騒に溶けないうちに

伝えたいんだ、云いたいんだ


華が咲き乱れ、そして散っても

火薬の残り香だけしか

残らなくても


伝えたいんだ、云いたいんだ

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