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それは紛れもなく小暮のアカウントからだった。


どうして最初に気づけなかったんだ。


よく見ればアカウント名は小暮のフルネームだ。


見てすぐに嵯峨野さんに連絡を取った。


内容がヤバすぎる。


何だあれは・・・。


連絡を取るとすぐに嵯峨野さんは来た。


騒ぎを聞きつけ可奈芽もやってくる。


「嵯峨野さん・・・これ・・・」


「うん、紛れもなく小暮だね。そして小暮だったもの・・・」


写真の中身は小暮だったもの。


見たところ多分生きてはいるだろう。


しかし悲惨なものだった。


とても言葉で表せれない状態だった。


こんな画像はスプラッター映画でしか見たことはない。勿論自分に加虐趣味はないため望んでこのような画像を見ることもない。


その為、今にも吐きそうだった。


しかし、目の前にある画像は加害者ではあるが自分の知っている人間なのだ。


目を背けることはできない。


正直なところ嵯峨野さんが平気な顔をして見ていられるのが恐ろしい。


普通なら隣で吐けるものはないのに吐こうとしている可奈芽のようになるはずだ。


自分も我慢している。


それなのになぜ彼女はそのような仕草がないのだろうか。


「律都君、そういえばメッセージはどこ?」


「え、そこに表示されているはず・・・、無くなってる⁉」


「おかしい・・・、このサービスに取り消しの機能はないはず・・・」


「それとともにこれを送ってきた相手もおかしいですよ。だって小暮のアカウントですよ?しかし当の本人は今はあんな状態に・・・。誰が送ってこれるんですか?類似した画像はないため個別に送ってきてますよ」


「調べたいことがある。このPC借りるね?律都君は可奈芽の介抱よろしく」


「分かった。ほら、可奈芽行くよ」


可奈芽を肩にのっけて部屋を出る。


出るときに見えた嵯峨野さんの顔は何とも形容しがたい顔をしていた。

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