3-2

待つこと数時間。


予想通り小暮は現れた。


バックから道具を出し自分の体を固定するように何かをくっつけ始める。


それを合図に自分と嵯峨野は動きだし小暮を押さえつけた。


「な、何なのよ!しかもなんであの女が居るのよ!」


そういい暴れるが今回は体制的にも動きづらいようにしていた。


嵯峨野は手元にあった体を固定する物を使い小暮の手足を縛り上げた。


「で、なんでこんな事をしたのよ?」


嵯峨野はそう問いかける。


しかし小暮はヒステリックに騒ぎ散らすだけで質問には答えなかった。


とりあえず落ち着くまで放置する事にして小暮が持ってきた物の確認をした。


中にはピッキング道具に有名な催眠系の薬とただの布があった。


そうすると気づくと小暮は隠し持っていたナイフで手に縛られている物を切ろうとしていた。


それに気づき無理にでも取り上げようとするがナイフを器用に振るため取り上げる事はできなかった。


しかしこのままでは反撃される事を考えるとどうにかしなければと考えた。


そうすると後ろから嵯峨野が小暮の持っていた催眠系の薬を布に湿らせ口に押し当てた。


そうすると小暮は大人しくなり寝息を立て始めた。


「とりあえずこれどうしようか?」


「多分警察に通報してもそこまで重い罪には問えないけど通報はしよっか。正直自分達が尋問するより効率良いだろうし。ただ問題は眠らせちゃったからなぁ...」


「確かにこの状態で通報する訳には行かないな。とりあえずナイフだけ取って叩き起す?」


「そうしよっか。」そういい彼女は手袋をはめナイフを取りつぼか何かを押したのかすぐに飛び起きた。


すぐに小暮が騒ぎ出し暴れ出すが警察へ連絡するとすぐ大人しくなった。


それから数分後には警察が到着し小暮を連れて行った。


自分達も事情聴取をされ結果寝られたのは一時間ぐらいだった。


ちなみに家は事件現場として警察が入ったのは言うまでもない。


そして今までで下駄箱に入れられていた物は証拠品として持っていってもらった。

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