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しかしこれ以上こんな事をされるのは癪な為今日は部活に行かず自分のロッカーが見える所で待機する事にした。


今日こそ犯人を突き止めようと考えたのだ。


しかし大体が帰ってからも誰も自分のロッカーをイジる様子がない。


喉がどうしようもなく渇き自販機に行くことにする。


距離としては9mぐらい。


この程度であれば行って戻って来る程度でピッキングをして荷物を入れることなどできないはず。


そう考えて買いに行く事にした。


それから戻って監視したが誰も現れなかった。


時刻は午後7時、もう閉門の時間が迫る。


これ以上は先生の巡回が始まる為監視を続けるのは不可能だった。


仕方なく帰る為ロッカーを開けると開いていた。


「あの短時間にピッキングして何かを入れたのか⁉」


そういいロッカーを開ける。


そこには股の部分が濡れたジャージが入っていた。


勿論上下で入っているのだ。


上の方の首元は汗ばんでいた。


となると今日体育のあったクラスか。


しかし今日あったのは自分と同じクラスしかない。


ここまでデカいと持ち帰るしかなく仕方なし袋に入れて帰るしかなかった。


処分に困るが仕方ない。


そう考えつつ原付に例の袋と通学カバンを押し込み帰ることにした。


いつもどおり謎の原付に追いかけられ家に着く。


今日は茶封筒が投函されていた。


自室にすべてを持っていきその茶封筒を開く。


開きたくはないが今回は特別何も入っていないと思い開くことにした。


中には写真一枚と手紙が一つ。


写真はそのジャージを着た同一人物が又部分を濡らし目元を隠している物だった。


そして手紙には


「私の下着興奮してもらえました?


 写真だけは持って行くんですね!


 2回目のは自分の○○付きです。


 下着を付けずに体育をしたら君と目が合ってしまいどうしても興奮しちゃって自分でや


 っちゃった為入れときました!


 今日も私をおかずにしてくださいね!」


そんな事を書いてあった。


しかしここまで来るとこれ証拠品になるんじゃね?と思いケースに入れて全て取っておくことにした。


持ち帰った物もそのままの状態を維持できるようにして片すことにした。


ジャージを片そうとした際それは見えた。


「小暮...?」


それは紛れもない持ち主の苗字だった。


よく考えれば分かるものだ。


自分の学校はジャージに苗字を刺繍するのが校則で決まっている為全体書いてあるのは確実だった。


それに気づかず犯人を見つけようとしている自分がバカらしく思えた。


とりあえず方して今日は寝ることにした。


明日は今日までの物を全て持っていき小暮さん、いや小暮真紀に突き返すと決めた。


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