第2章「彼女→未遂&ストーカー=変人」

2-1

第2章「彼女→未遂&ストーカー=変人」


彼女(未遂)から出された宿題を回答できずに時は流れていく。


一応まだしっかりした返事をしていないから彼女と言っていいか分からないがこの感じは大方彼女になるのだろう。


だが、彼女はここ数日顔を出さなくなった。


勿論学校には来ているので見かける事がある。


だがそれは昼の嵯峨野可奈美であっていつも会う嵯峨野可奈美ではない為話はかけなかった。


クラスもちがうし関わる接点もなかった。


また女子っ気のないいつもどおりの日々。


学校が終わり部活へ行き終わり次第原付に乗って帰る日々。


そんな日が1週間は続いただろうか、何も無い日々も良いものだと思ってしまった。


今日も今日とて家へ帰ろうとする。


しかし何かおかしい。


原付から変な音がするのだ。


ピッ、ピッ、ピッ...


そんな音がずっとする。


だが、どこを見ても変なものはなくそのまま帰ることにした。


学校を出て1つ目の信号に止まる。


後ろに変わった原付が止まってきた。


前面を少し改造してあるような見たことない原付。


そんな事を考えている間に信号が青になった為走り出す。


次の信号で曲がったのだがその原付も曲がってくる。


少し怖くなりスピードを上げる。


警察が居ればそれこそ切符を切られる程のスピードを出し逃走する。


しかし後ろの原付はスピードに合わせて追いかけてきた。


何度か曲がるも追いかけて来る為、完全に自分目当てであると確信した。


とりあえずコンビニで止まり建物内に逃げ込む。


その原付はそのまま通り過ぎていった為普通に帰ることにした。


それからは何もなく帰れたため良かったが、一段落して家から外を見ると不審な影があるのを見つけた。


「誰だ...?外になにか居る...?」


確認の為見に行くもそこにはもう誰も居なかった。


しかし、郵便受けに茶封筒が一つ。


とりあえずそこから出し自室に持っていく。


「何だこれ...?髪の毛と何かの毛か?手紙とかはないが紙はあるな。けど何も書いてないぞ...」


怖くなりゴミ箱に捨てて寝ることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る