1-2

「やっと来た。学生失格の彼女なしさん。」


そう言うと彼女はニヤける。


「えーと、どちら様?」


「どちら様は無くない?自分であんな文章書いといて。あり得るのは彼女候補だけでしょ?」


彼女はそう言い首を傾げた。


「まずそう言うのは美人局かまやかしと相場が決まってるから退いてもらえないかな?」


「その疑うの辞めたほうがいいよ?その結果未だに彼女なし=年齢なんだから」


「どこの馬の骨か知らない人に言われる筋合いないね。とりあえず帰るから退いてくれ。」


「はいはい。退きますよーっと。また会おうね。」


そういい彼女は自分の原付から降り何処かへ去っていった。


「何だったんだ…一体?」


そう思いながらエンジンをかけて帰る。


「意外と可愛かったよな。けどあんな子いたっけ...?」


まぁいいや。そんな事をいい家についた。


·


また次の日に学校へ行くもあんな子は見当たらずどうして良いかも分からないまま時が過ぎた。


登校期間3ヶ月を切るその日またその彼女は現れた。


「やぁまた会ったね。青春不干渉君」


「そんな言葉を書いた記憶は無いけど。というか何回か探したのだけど見つからなかったが君は本当にこの学校の人間か?」


「ヒドイなぁ。私は何度も君を見つけて何度も目が合ったのに。」


「もしそうだったとしても俺は見かけてない。それとも放課後だからと化粧して顔を変えているのか?」


「お、惜しい!良いとこ突いてくるね。だけどあと少し足りないかな。」


「さっさと答えを出してくれないか?正直面倒くさい。」


「それはこっちのセリフだなぁ~。私の告白への返答がまだ何だけど。」


「それは君が正体を表したら返答するよ。」


「私の方が先に聞いたから先に答えて貰いたいな。」


「これではイタチごっこだな。それじゃ」


「うん。じゃあね。」


こうしてまた別れた。

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