第24話扉の先は…
さらに下の階に降りてきた。
特殊ボスの戦闘での疲労が大きく、すぐにセーフーティポイントを見つけたいところだが…。
「うにゃーん、疲れたのにゃー。セーフティーポイントのセの字もないのにゃっ!」
「敵もどんどん強くなっていってるわね…。被ダメージも結構大きいわ。」
敵は主にレイス、スケルトン、デーモンと新たにこの階からでたプチドールというモンスターだ。
プチドールは特殊ボスとは違って目が布で覆われていた。
それが余計に怖く見えてくるのは僕だけかな?
「みんな、静かに。プチドールだ…。」
プチドールの怖いところは他にもあって、ヘイト関係なく大きな音を出した人に襲い掛かることだった。
布のおかげで目は見えてないようだがその代わりに耳がすごくいいのだと思う。
カズが大きな足音をたてながらプチドールに突っ込んでいき、少し置いてニャーチさんとドルにぃが走っていく。
後衛の僕とアーサーさん、サラさんはなるべく小声で呪文を唱える。
プチドールは物理耐性が高いらしく魔法で攻撃するしかないんだ。
「ライト、、、」
「ホーリーエッジ、ライトスピアー、、」
アーサーさんの攻撃でぐんぐんとプチドールの体力が減っていく。
さすがint極なだけあるな!
その後もレイスやプチドールなどのモンスターを倒しつつこの階を回っていると、広い場所にでた。
ここでもボスが出るのかな……?
みんなで警戒しつつジリジリと広間に入っていくと、そこは広間ではなくエントランスのようだった。
「ここがゴールなのか?」
そうドルにぃが呟いたとき、エントランスの壁から大量のモンスターが出てきた。
すると、
ー洋館からの脱出ー
・ゴールは目前!目の前の敵を蹴散らして洋館から脱出だ!
と、目の前に突如でてきたボードに書いてあった…。
これを倒せばやっとゴールみたいだ!!
みんなでサラさんを囲み四方に攻撃を開始する。
「ライトウェーブ!!」
アーサーさんの魔法が炸裂し一気に4体ものレイスが倒れるが、まだまだモンスターが出てくる。
その種類はレイスだけじゃない。
今まで洋館で出てきたモンスターは全ているようだった。
「くそっ、これじゃらちがあかねぇ!」
「倒しても倒しても減らないにゃ〜!」
ドアは目の前にあるのに押され気味で、このままだと……何か脱出の手がかりはないのかな。
「みんな、もしかしたらモンスターを全部倒して脱出するんじゃないかも!」
とアーサーさんが叫ぶ。
たしかにボードにはモンスターを【蹴散らして】って書いてあった!
「なるほどな!冴えてるぜアーサー!
よし、みんなこのままドアの方に押し切るぞ!」
「速度のバフをかけるから前方の敵を吹き飛ばしたらみんなすぐに走って!!行くわよ、クイックオーラ!」
サラさんのバフに続いてみんなスキルを発動する。
「ライトウェーブ!」
「シールドバッシュ!」
「フラッシュアロー!」
「ハードヒット、ニャ!!!」
「ウッドブレイク!」
前にいたスケルトンやレイスが一気に吹っ飛ぶ。
しかし、吹っ飛んだだけのものもいてすぐに起き上がってきそうだ…。
「今だ!みんな走れ!!!」
ドルさんのかけ声で全員一気に駆ける。
体当たりのようにドアを抜けると。
ーゴール!!!ー
・68位
と書かれた金色の文字が浮かび上がっていた。
68位…うーん、早いのか…?遅いのか…?
まぁそんなことは置いておいてゴールできてよかった!!
「全員いるな?無事ゴール出来て良かった。
ありがとうみんな。」
とドルにぃがいう。
「いえいえ、こちらこそ声かけてもらって助かりました!」
カズと2人だけだったら絶対クリアできなかったしね!
そのあとしばらくドルにぃ達と世間話をしていると、
「そろそろ閉会式みたいだニャ〜。
みんなで広場に移動するニャ!!」
というニャーチさんの呼びかけで移動する。
今回のイベントは参加するだけでも参加賞がもらえるみたいだから楽しみ!
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